横岳(八ヶ岳)


                        2019年8月8日〜9日


    八ヶ岳に夏の花を見に行くことにした。6月中旬や下旬には過去にも行っているが、
  この時期に行くのは実に30年ぶりになる。

  この日は赤岳鉱泉にテン泊するだけなので、13時ころまでに美濃戸を出発すればよいと考えていた。
  梅雨があけて10日ばかりで、夏の高気圧がだんだん強くなり気温もかなり上がっている。そうすると
 夕立や雷雨が起こりやすく、天気予報もそれが出ている。3時までにはテントを張りたいと思っていた。

   ≪1日目  
     高速道路の渋滞予測などを見てもさほど混
  む予想ではないため7時過ぎに家を出た。と
  ころが首都高や中央高速はかなりの渋滞で、
  美濃戸の駐車場に着いたのが12時半過ぎ。

   コンビニで買ったお昼は途中で食べること
  にして歩き出した。実はドラぷらの予測では
  10時半ころ着くとなっており、早く着いた
  ら本でも読んで過ごそうと思っていた。

   サワギクやヤマオダマキが見られたが、北
  沢沿いは花が少ない。コバノコゴメグサやサ
  ワオトギリが時々現れ、その後咲き始めのイ
  ワシャジンとトリカブト、コバノイチヤクソ
  ウが見られた。
    ヤマオダマキ
 
  イワシャジン トリカブト
     中央高速で諏訪南まで来る間、奥秩父や南
  アルプスには入道雲がかかっていたが、八ヶ
  岳は山並みがきれいに見え、東側に少し雲が
  かかっている程度だった。

   赤岳鉱泉近くで大同心が見えた。この時点
  で入道雲は見えていないので、今日は雨はな
  いと思っていた。

   テントを張ってビールを飲む。4時過ぎこ
  ろから周辺で雷鳴が聞こえだしたが、雨はな
  い。5時半過ぎに夕食を食べたあとも四方で
  雷鳴があった。8時過ぎに雷雨となりテント
  を雨がたたき出し、グランドシートの下に水
  が入っていた。9時過ぎにやっと収まった。
    大同心
   ≪2日目≫   
     4時前に起きて外を見ると満天の星だった。

   今日は行者小屋から赤岳を経て硫黄岳を回
  って戻ることにしていたが、昨夜の雷雨で今
  日は早くから雨にあったら嫌なので、赤岳経
  由を回避し、地蔵の頭に向かう。

   天気は快晴で風もほとんどない。富士山と
  赤岳、中央アルプス、御嶽山、北アルプスの
  山々がきれいに見えた。

   足元にタカネツメクサが咲いていた。
    富士山と赤岳
 
  北アルプスの山々
         地蔵の頭から北へ向かう。

     天望荘や頂上山荘に泊まっていたとみられ
    る登山者が地蔵尾根を下ったり、横岳方面に
    向かってきている。

     たつさんも北へと進路をとる。

     シラネヒゴタイ、コバノコゴメグサ、タカ
    ネニガナ、ミヤマウイキョウ、イブキジャコ
    ウソウなどが見られた。
  タカネツメクサ  
 
  シラネヒゴタイ タカネニガナ
 
  ミヤマウイキョウ イブキジャコウソウ
     地蔵の頭から横岳までの間は小さなアップ
  ダウンがあり、地図上では二十三夜峰、日ノ
  岳、鉾岳、石尊岳、三叉峰などとなっている
  が、実際には標識がないので確認することな
  く通過した。

   いずれも岩場のアップダウンでところどこ
  ろに鎖や梯子がかけられている。

   道は尾根の東側や西側につけられているの
  で、東からの日差しのこの時間は日当たりに
  なったり日陰になったりを繰り返すため、か
  なりの花に出会えた。

   今まで見られた花のほかウサギギク、ミネ
  ウスユキソウ、タカネヨモギ、タカネシオガ
  マなどだ。
  ウサギギク
  

 
  ミネウスユキソウ タカネシオガマ

                                                                      ≪続く≫

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