槍ヶ岳


                        2016年8月24日〜26日


   長崎の友人Kさんが今年は槍ヶ岳に挑戦したいということで、槍ヶ岳最短コースの新穂
 高温泉からの往復を計画した。たつさんにとっては50年ぶりの槍ヶ岳である。
  今年の夏は関東甲信越の天気が安定しない。当初23日から出発としていたが、2日目
 に晴れ間が予想されるのは1日ずらした方がいいと判断し、24日早朝に出発した。

  24日の天気予報は午後から一時雨。新穂高温泉に着いた時は晴れていた。ここは駐車場がいくつかある
 が、無料のものは夏の間満車状態らしく、有料は6時間500円だそうだ。一番近い無料の駐車場に行った
 ら、登山口に一番近いところに一台だけ空いていた。とてもラッキー!!。

   <1日目>  
     新穂高温泉ロープウェイの右側を通って林
  道を歩き始める。蒲田川は堰堤工事がかなり
  の規模で行われている。

   無料駐車場からの林の中にも、右股林道に
  もオオウバユリがたくさんあって実をつけて
  いた。これが冬になると枯れて種がはじけた
  茎がちょっとした部屋の飾り物になる。

   今回もKさんは槍平小屋で小屋泊まり、た
  つさんはテント泊。1時間ほどで穂高平小屋
  に到着。空は晴れているが雨がパラパラっと
  きたけどすぐ止んだ。今日は小屋に着くまで
  降らないでくれと祈る。

   気温は23℃くらいなので暑さはないもの
  の緩やかな林道にもかかわらずかなりの汗を
  かく。
    オオウバユリ
     穂高平小屋から約1時間で白出沢出合に着
  いた。ここまでは車も通れる幅の広い林道だ
  った。

   出発からこの間で見られた花は、いずれも
  夏の終わりの花でまだ残っていたというもの
  がほとんどだ。

   サラシナショウマはたくさん見られた。ミ
  ヤマアキノキリンソウは翌日の飛騨沢でもた
  くさんあった。ゴマナは夏の終わりに咲く花
  だ。キツリフネもピンクのツリフネソウと一
  緒に見られた。コウモリソウもいたるところ
  にあった
    サラシナショウマ
 
   ミヤマアキノキリンソウ ゴマナ
       白出沢を対岸にわたるとそこから登山道に
    なる。始めは緩やかな歩きやすい道になって
    いる。

     ゴゼンタチバナやタケシマランの赤い実が
    目に付くようになり、サンカヨウの青い実も
    見られた。

     途中でヒカリゴケが見られた。久しぶりに
    見るヒカリゴケだった。

     センジュガンピがいくつか咲いていた。
   キツリフネ
     滝谷に着くまでの間にKさんの足にけいれ
  んが起こった。ふくらはぎだそうだ。それで
  もしばらくして回復したようでこれも日ごろ
  のトレーニングの成果か?

   この間で一か所だけダイモンジソウが見ら
  れた。

   滝谷から小屋までは結構長く感じた。荷が
  重かったせいもあるが、早朝から起きて6時
  間運転してきていることも影響しているよう
  だ。

   小屋に着いてテントを張ったら雨がざぁー
  っと降り出した。間一髪間に合った。
    ダイモンジソウ
  <2日目>
     前日の夕食は二人でBBQをやることにし
  ていたが、雨のため外ではできない。一番恐
  れていたことだ。小屋で聞いたら中でやって
  いいとのこと。さらにたつさんは塩コショー
  の小瓶を家に忘れてきた。これも小屋で貸し
  ていただいた。今回はラッキーが続いている。

   雨は1時間ほどでやみ、20時ころ外に出
  てみたら満天の星だった。

   翌朝、小屋の食事は5時半からというので、
  Kさんには弁当にしてもらって5時には歩き
  始めることにしていた。

   快晴無風だ。30分ほどして西穂高岳に朝
  日が当たってきた。
    西穂高岳の朝焼け 
     最終水場を過ぎると道の傾斜は少し強くな
  り、この斜度がほぼ同じように飛騨乗越まで
  続く。

   キオンが見られ、オオヒョウタンボクの赤
  い実が見られた。このあたりにオオヒョウタ
  ンボクがたくさんあり、いずれも赤い実をつ
  けててきれいだった。

   今日はKさんには、「40分に一本休みを
  取るのでその間はゆっくりでいいから足を動
  かして。」と言っていた。
  キオン
       最終水場以降は、40分で標高差約200
    mを登るといういいペースが続いた。

     道が北の方向から東の方向に向きを変える
    ころ、振り返ると焼岳と遠くに乗鞍が見えた。
  オオヒョウタンボクの実
 
  焼岳と乗鞍岳
 
   左手中崎尾根の向こうに笠ヶ岳が見えてきた。すぐに少し雲が出始めた。

   その後、標高が上がるにつれて鏡平小屋から双六岳も見えだした。雲が切れたらパノラマで写そう
  と歩きながら左手後方を見ていたが、雲は多くなるばかりで笠が岳が完全に隠れてしまった。

   黒部五郎岳や鷲羽岳も雲の隙間から見ることはできたが、写真には撮れなかった。
 
   
  笠ヶ岳

                                                                ≪続く≫

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