<1日目> | ||
朝食後、椹島ロッジをスタートした。 快晴で森の中ということもあってか風がな い。 滝見橋までの間にギボウシの蕾とソバナが 咲いていた。 森の木々にところどころ解説の札がつけら れている。そのひとつに、大きなコシアブラ があり「酒屋の娘(泣かせ)」とあって、そ ういう異名を持つほど酒飲みにはこたえられ ない山菜の王様、と書いてあった。 コシアブラの新芽は炒めても天ぷらにして もちょっとした苦みがあってたつさんも大好 きな山菜だ。 次いで大きなミズナラがあった。本当に大 木だ。ここの森は深い。 |
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ミズナラの大木 | ||
清水平で水を採る。清水平と名がついてい たので、もっと平らなところと思った。 そこを過ぎて木の間越し赤石岳や悪沢岳が 見えたが、写真に撮るには木が邪魔であった。 ただ、視界が一部開けたのはそこだけ。あと はずっと森の中だった。 この間、花はコバノイチヤクソウが咲いて いるだけで、イワカガミがたくさんあったが もう花はつけていなかった。 駒鳥池で少し休んで、千枚小屋に12時半 ころに着いた。 |
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駒鳥池 | ||
小屋周辺は小さなお花畑になっていた。 ゴゼンタチバナ、カラマツソウ、シナノ キンバイ、タカネグンナイフウロ、ハクサ ンフウロ、ミヤマキンポウゲ、キバナノコ マノツメ、マルバダケブキ、ミヤマアワガ エリが見られた。 いずれも今が旬の状態。 |
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ゴゼンタチバナ | ||
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シナノキンバイ | タカネグンナイフウロ | |
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着いた時には、東方向の富士山は雲の中で 見えなかったが、そのうち晴れてくっきり見 えるようになった。 あーちゃんが、「すごい近くに見えるね。 北岳から見るよりずっと大きいわ!」 とにかく小屋に着いたのがこの日の二組目。 時間がたっぷりあるので小屋前のベンチで ビールを飲みながら富士山を堪能した。下の 写真は望遠を使っている。 |
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マルバダケブキ | ||
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小屋の前からの富士山 | ||
<2日目> | ||
今日は悪沢岳から赤石岳に登って赤石小 屋に泊まる予定で、行程も長くまた花も多 いことだから時間がかかると考え、朝食を とらずに小屋を出る。 ついでにいつもはご来光を見るために早 出するなんてことはないのに、今日は千枚 岳で見ようと欲張る。 千枚岳の手前で東の空から太陽が出た。 そして朝焼けの赤石岳、朝日に映える丸 山と悪沢岳が快晴の空に見られた。 |
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ご来光 | ||
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赤石岳と小赤石岳 | 悪沢岳と丸山 | |
千枚岳で朝食をとり、岩場の痩せ尾根を 歩き出すと途端に花が出てきてわれわれを 迎えてくれた。 タカネツメクサ、シコタンソウの小さな 花ながら大きな株がある。 シロバナタカネビランジもところどころ に見られる。北岳では8月にならないと見 られない花だ。 イワオウギとシロウマオウギが見られた。 |
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タカネツメクサ | ||
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シコタンソウ | シロバナタカネビランジ | |
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空は素晴らしい快晴であるが、風が強い。 もともとここ悪沢岳周辺は風が強いことで 知られているので気にはならないが、長袖の シャツだけでは寒く感じたのでレインウェア を着て歩いた。 ミヤマムラサキが岩場にあったが、風で花 が揺れている。この花はここ周辺にしか見ら れなかった。 チシマギキョウも風に揺れていた。 ほかにタカネナデシコ、ミヤマシオガマの ピンクが見られる。ミヤマシオガマは終わり の株がほとんどだった。 |
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イワオウギ | ||
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ミヤマムラサキ | チシマギキョウ |
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