朝5時過ぎに起きて外に出てみたが風がな いのでそれほど寒さは感じない。それでも気 温は氷点下にはなっている。 朝食が6時からなので15分前に食堂に行 ってみたらトップだった。朝風呂に入って浴 衣を着ている人もいる。どうも普通の山小屋 と勝手が違う。こうなると一般の旅館だ。 朝食はバイキング。種類も豊富で嬉しい。 昼食の弁当はここでは種類の違う6つの小 さなパンに魚肉ソーセージ、草餅、ソイジョ イ、ポカリスエットだ。これも珍しい。 まずは雷鳥沢キャンプ場に降りる。立山の 西側を歩くのでまだ朝日は山の向こうだ。 雷鳥平のテン場が見えている。 |
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雷鳥沢キャンプ場 | ||
キャンプ場は広く平らでここでテントを張 るのは気持ちがいいだろうなと思う。 称名川を橋で越え、真砂岳へ向かう道を少 し歩いて右折し、一ノ越への道を歩く。ここ は神の道とも言われているようで、室堂の中 でも紅葉がきれいな場所だそうだ。 ミヤマホタルイと思われる草紅葉がきれい だ。 |
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草紅葉 | ||
傾斜は緩く砂地の道が少し続いているが、 大きな霜柱がいたるところにできている。 チングルマの葉にも霜が降りていた。 谷あいでもあるため、風はなくさほど寒さ は感じない。 |
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霜 柱 | ||
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室堂から一ノ越に向かって歩いている人が 遠くに見える。みくりが池温泉からも室堂ま で戻って一ノ越へいく方が近いだろうが、神 の道とはどんなところか見たくてこちらを選 んだ。 ここの紅葉は終わりかけていて、ナナカマ ドの葉も落ちているものが多かった。9月末 が盛期なのだろう。それでも残っているとこ ろも見られた。 一ノ越に荷物を運ぶヘリが上空を飛んでい る。室堂近くにヘリポートがあったのを昨日 バスの中から見た。何度も往復していた。 |
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チングルマに霜 | ||
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神の道 | ナナカマドの紅葉 | |
一ノ越に着いた。 素晴らしい眺望だ! 遠く富士山が目に入 った。近場の北アルプスの山々は青空の中で くっきり見られる。 槍ヶ岳と9月の初めに登った笠ヶ岳が見え る。このあたりから見る笠ヶ岳は見事な形を していた。 |
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遠方に槍ヶ岳と笠ヶ岳 | ||
ここから雄山を目指す。約300mの急登 だ。ルートの目印はついているものの、岩だ らけの道でどこを歩いてもよいような急登だ。 室堂が左下に見えてくる。あーちゃんが、 「あれ日本海よね。」そう富山湾の海岸線も 見え、その先に能登半島まで見えている。 途中で一休み。振り返ると黒部五郎や薬師、 五色ヶ原や水晶岳などが見られる。 社が見えているがなかなか近づかない。一 歩一歩登ってようやく雄山に着いた。 |
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雄山途中から室堂を見下ろす | ||
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雄山頂上標識 | 雄山神社立山頂上峰神社 | |
雄山神社立山頂上峰神社にお参りしてその 下を見ると雪渓が残っている。御前沢氷河だ。 日本には今3つの氷河がある。剱岳の裏側 の三の窓氷河と小窓氷河とこの御前沢氷河だ。 2009年から調査が始まり、2012年に 学術的に認定されたものだ。 氷河の認定は万年雪の下に氷体があること とその氷体が動いていることが確認できるこ とである。氷体の厚さは3つとも30m以上 だそうだ。 アルプスや北米、南米の氷河の大きさでは 歯が立たないが、中緯度の日本に氷河が実在 するのは何か誇らしい。 |
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御前沢氷河 |
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