立山峰神社から降りて大汝山、富士の折立と立山三山を歩く道に戻る。

    雄山までの登りでは、登っている人も下ってくる人も多くいたが、その後はとても少ない。
    雄山だけを目指す人が多いのだろう。

     
   大汝山 剱岳がちょっぴり
 
    大汝山を過ぎると剱岳が頭の部分を見せてくれた。ここには無料休憩所があり、そこの岩
   場が風をよけられるのと目の前に鹿島槍から五竜、唐松、白馬三山の後立山連峰が眺められ
   るので、そこでお昼にした。

    富士の折立あたりでは東側に針ノ木岳とその下の黒部湖が緑色の湖面を見せていた。

   
   針ノ木岳と黒部湖
     左後方を振り返ると、室堂越しに遠く白山
  が眺められた。

   富士の折立で今一度槍や穂高などここから
  先ではもう見られないだろう北アルプスの景
  色を改めて眺めてその先の下り道に入った。

   このあと雷鳥沢のキャンプ場へ下る大走り
  の道が分岐している。たつさんは別山乗越ま
  で行って剱を撮ることにしているが、あーち
  ゃんは大走りを降りるか、別山方面まで歩く
  か迷っている。

   「また登りがあるからどうしようかな? 
  でもゆっくり行くか。」との判断で、この先
  も一緒に歩くことにした。
  遠くに白山
 
    内蔵助カールにも雪渓が残っていた。その上方に鹿島槍から白馬岳の後立連峰が青空に映えて
   いた。

    また振り返ると立山三山も屹立していた。

    さらに、真砂岳と別山の間の鞍部から下方の紅葉が見事で、鹿島槍と五竜の一枚を撮った。

 
  内蔵助カールの雪渓と後立山連峰
   
  歩いてきた立山三山 
   
    別山の硯ヶ池には行かずにトラバース道を歩
   く。

    硯ヶ池からの道と剱沢からの道が合流する地
   点で圧倒的な剱岳がその姿を現した。

    あとに続いてきたあーちゃんは、別山乗越に
   ある剱御前小屋の方にしか目が行っていない。
   しばらく黙っているとようやく眼前の剱岳に気
   が付き、「うわぁー凄い!!。」と歓声をあげ
   ていた。

    しばらくこの景色を二人で眺めていた。
  沢の下部の紅葉と鹿島槍・五竜  
   
  剱 岳
     別山乗越から雷鳥沢を下る。

   ここはかなり歩きにくい道だった。ここを
  たつさんは学生時代に3回も上り下りしてい
  るが、全く記憶にない。

   雷鳥沢キャンプ場のベンチに腰掛けて、今
  日辿ってきた山々をしばらく振り返っていた。

   雷鳥平から朝下った時には感じなかった長
  い階段の道を歩いて今日の宿、雷鳥荘に着い
  た。

   この日は残念ながら立山のアーベントロー
  トは見られなかった。
  雷鳥沢を下る
 


    雷鳥荘も昨日泊まったみくりが池温泉同様に相部屋をとったが、12人の部屋にわれわれ
   二人だけで、ゆっくり寝られた。また夕食も18時〜20時の間いつでもいいとのことで、
   温泉に浸かりゆっくり食べることができた。ここも山小屋とは言いがたかった。

    今日のこれだけの景色を見たら、明日奥大日まで登ってもそれ以上の景色は見られないと
   判断し、明日は朝食後下山することにした。

    室堂周辺の紅葉は終わりに近かったが、遠く白山から富士山までの日本の中央部の山々が
   すべて見られ、さらに富山湾から能登半島までも望まれた素晴らしい山旅だった。


   みくりが池温泉 6:47  雷鳥平 7:17  一ノ越 9:06  雄山 10:19

   大汝山 11:15  富士の折立 12:04  別山乗越 14:01 雷鳥平 15:16

   雷鳥荘 15:41

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