前日は宿に着くころに雷雨となり、しばら く強い雨が降っていた。 この日は移動性の高気圧に覆われる予報の ため好天が期待できた、6時過ぎから歩き始 めた。今日は西黒尾根から山頂を目指し、天 神平に下る。 登山口までにタニウツギがたくさん咲いて いた。 西黒尾根は最初から急登が続く。昨日の雨 でまだ道は濡れており、風もはじめはなかっ たのでかなりの汗をかく。 |
![]() |
|
タニウツギ | ||
しばらくすると風が出てきて、霧もかかっ てきた。林の中なので風は心地よく感じるが、 割合強く吹いている。 ギンリョウソウが見られ、そのうちユキザ サがいくつか見られた。 南の方面は比較的明るいが、上空は暗い。 まだ、天気の回復はもう少しのようだ。 マイヅルソウも出てきた。ツクバネソウも ようやく咲き始めていたが、一株だけ。去年 は同じころ登ったが、ツクバネソウはかなり 咲いていた。 |
![]() |
|
ユキザサ | ||
![]() |
1時間半ほど歩くと残りの雪がところどこ ろ現れてきた。 風は同じように吹いていて、そのうち雨が ポツポツと落ちてきた。 オオカメノキがたくさん現れた。道に花び らが落ちているが、咲き始めだ。この花は色 もきれいだが、葉の葉脈がきれいだ。 オオカメノキは天神尾根でも多く見られた。 雨はほどなく止み、2か所でアズマシャク ナゲが見られた。 |
|
マイヅルソウ | ||
![]() |
![]() |
|
オオカメノキ | アズマシャクナゲ | |
イワカガミが見えだすところで、樹林帯を 抜けて視界が開け、天神平の方面が見えるよ うになってきた。 イワカガミはこの山全体に見られる花だ。 白のイワカガミも途中で見られた。あーちゃ んが「ずーっとイワカガミの道だね。」 ただ天気は一向に変わらない。たつさんは 「上に行けば絶対に晴れる。」と言い続けて いるが、この時点では昨日見た今日の9時の 天気図からどうなっているのか判断できない。 イカリソウがいくつか見られた。 |
![]() |
|
イワカガミ | ||
![]() |
![]() |
|
シロイロイワカガミ | イカリソウ | |
シラネアオイがササ原の中に咲いているの がいくつか見られたが、斜面の下なので撮れ ない。 マチガ沢方面は下は良く見えるようになっ たが、上部はガスっていて見えず、もちろん 山頂は見えない。 こんな天気なのでナエバキスミレやミヤマ キンバイも花を十分に開いていない。開いて いる花を探して撮ったが、帰りの天神尾根で は開花した花ばかりだった。 |
![]() |
|
マチガ沢の岩壁 | ||
![]() |
ラクダの背に着いて小休止。その後一旦下 って、ガレ沢のコルに着き、そこから西黒尾 根最大の岩場の登りにかかる。ここはガレ沢 のコルから見て黄色の矢印が岩場にくっきり と着いており、去年よりずっと整備されてい る感じだった。 ここまでにも見られたが、ショウジョウバ カマがたくさん咲いている。谷川岳に咲くシ ョウジョウバカマは実にいろいろな色彩を見 せてくれて楽しい。しかも雪解け直後とあっ てその数は相当なものだった。 そしてきれいなユキワリソウがいくつか見 られた。 |
|
ナエバキスミレ | ||
![]() |
![]() |
|
ショウジョウバカマ | ユキワリソウ | |
岩場の取りつきからすぐのところで、ホソ バヒナウスユキソウが咲き始めていた。ここ と尾瀬の至仏山で見られる花だ。 鎖場を越えたところにハクサンイチゲがこ れも咲き始め。 西黒尾根では単独行動の4人が追い抜いて 行ったが、それでもこのルートは人も少なく 静かだ。 依然としてガスっているが、見晴らしの得 られるところで少し早いお昼にした。すると だんだんガスが薄くなって上部の視界が見え るようになってきた。 |
![]() |
|
ホソバヒナウスユキソウ | ||
![]() |
休んでいるところからすぐ上にザンゲ岩が 見えてきて、それとともに下の方の視界もか なり良くなってきた。 ここまで来ると山頂は近いが果たして晴れ るか? ザンゲ岩を過ぎ、ササ原とハイマツの間を 歩き、雪渓を歩いてトマの耳に着いた。 残念ながらガスが取れず、オキの耳も山頂 部が見えたり見えなかったりしていた。ここ に来ると天神尾根からの登山者がたくさんい た。 |
|
ハクサンイチゲ | ||
![]() |
![]() |
|
ザンゲ岩 | オキの耳 |
トップに戻る | 次のページへ | 山の花の道に戻る |
---|