昨夜見た今日の天気図によれば、この時間
  は快晴で風も弱いはずだったが、風もあって
  が吸っている状態が続いている。

   山頂付近のマチガ沢寄りにはまだ相当の雪
  が残っており、去年のこの時期には見られた
  シラネアオイもなく。山頂付近に一つだけマ
  メザクラが咲いていたにすぎない。

   肩の小屋まで降りた。
  マメザクラ
     肩の小屋横のベンチでコーヒーを入れて軽
  食を摂っているとだんだん青空が見えだして
  きた。予想よりも回復が遅れたようだ。

   万太郎山方面にかかっていたガスもだいぶ
  薄れてきた。ただまだ山頂方面はガスがかか
  っていた。

   しばらく休んで歩き始めることにした。

   すぐ下は雪渓でここは短いもののかなりの
  急斜面なので軽アイゼンを装着して歩いた。
  肩の小屋直下の雪渓
 
    この雪渓を10数人の女性ばかりの一団がガイドに引率されて登ってきた。あーちゃんが
   「ツアーじゃあその日の天気はどうなるかわからないけど、今日のこの時間だったら最高ね。」

    ホントにラッキーなサークルと思った。これから登れば山頂では素晴らしい眺望が見られる
   からだ。

    万太郎山と仙ノ倉山がきれいに見られた。

 
  万太郎山と仙ノ倉山
     天神尾根も結構な斜面が続く。

   イワカガミとナエバキスミレが道脇にたく
  さん見られる。

   ミツバオウレンとミヤマキンバイが咲いて
  いた。ナエバキスミレとミヤマキンバイは西
  黒尾根でも見られたが、陽が射していないこ
  ともあって開いた花は少なかった。ようやく
  いい天気になったので天神尾根ではきれいに
  開いた花が見られた。
  ミツバオウレン
       ムラサキヤシオツツジがいくつも見られた。

     西黒尾根でも一本だけ見たが、青空を背景
    として実に鮮やかな色だ。

     さらにイワナシも見られた。これも西黒尾
    根でも見たが、天神尾根でもいくつか見られ
    た。
  ミヤマキンバイ  
 
  ムラサキヤシオツツジ イワナシ
     途中の道端でカタクリが一つだけ咲いてい
  た。

   カタクリは花をつけるまでに8年から9年
  かかると言われ、またよく群生する植物でも
  ある。一つだけというのは珍しい。

   あたりを見回したが、ほかに株は見えない。
  おそらく道の谷側の斜面のどこかにきっと群
  生していると思われる。

   標高1400m付近からはヒメハルゼミが
  鳴いていた。
  カタクリ
     タムシバもいくつか見られたが、多くは終
  わりかけだった。

   熊穴沢避難小屋に着き、ここからはゆるい
  下り道になる。木道が多くなるが、去年歩い
  たときに木道がずいぶん斜めになっていて歩
  きにくい道だと思っていた。

   今回はかなり手入れをされたようで、ずい
  ぶんと歩きやすくなっていた。ありがたい。

   しばらくしてイワウチワが見られた。ここ
  のイワウチワは花びらが大きい。ピンクのき
  れいなイワウチワが撮れた。
  タムシバ
  青空の下、谷川岳の山頂のが見られた。
   イワウチワ
 
  谷川岳
     最後に天神平付近でシラネアオイがいくつ
  か見られた。
  シラネアオイ
 

 


     梅雨入り前日の好天に谷川岳を歩いてきた。

     あと1時間早く天気が回復してくれれば、山頂付近で素晴らしい景色に恵まれる
    はずだったが、それでもここで多くの花に出会えたのは収穫だった。


   駐車場 6:14  西黒尾根登山口 6:26  ラクダの背 8:50  ガレ沢のコル

   9:07  トマの耳 11:00  肩の小屋 11:20  天狗の留り場 12:35

   熊穴沢避難小屋 13:07  天神平 13:48


トップに戻る  山の花の道に戻る