<1日目> | ||
梅雨入りしたせいか、天気予報は毎日のよ うに変わる。2、3日前までは9日も10日 も晴れだったが、9日になって10日は曇り のち雨となった。 平標山の駐車場には平日でもかなり車が停 まっていた。 今日は平標山の家までなので、午後のスタ ート。平元新道を歩く。林道へ出るまでに、 リンドウがたくさん咲いていた。湿った陽の 射さない林の中に咲いているので名前はわか らない。 ラショウモンカズラもいくつも見られた。 |
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リンドウ | ||
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雲は多いものの、日差しはある。今日の関 東北部は最高気温が28℃となっていたので、 湯沢も熱いかなと思っていたが、気温は20 ℃ほどだった。 林道に出るとエゾハルゼミの合唱。ところ が面白いことにある地点から全く聞こえなく なり、鳥のさえずりだけが聞こえるようにな った。その地点は標高で1200mだったが、 帰り道では1400mでもセミの声が聞こえ たので、標高とは関係ないことがわかった。 ただ不思議な現象だった。 タニウツギやミツバツチグリが見られた。 |
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ラショウモンカズラ | ||
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タニウツギ | ミツバツチグリ | |
駐車場から約1時間で林道から上りの登山 道に入る。 ここまででも結構な登山者が降りてくる。 そのうちの一人からあーちゃんが今日は小 屋泊まりですかと尋ねられ、そうだと答える と羨ましいと言っていたそうだ。 ユキザサやチゴユリが咲き始めていた。 エンレイソウもたくさんあったが、もう種 をつけているものが多かった。 ツクバネソウも見られた。 |
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ユキザサ | ||
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平標山は3年ぶりだ。前回は6月下旬に、 今日と逆の周回コースを歩いている。その時 は霧と小雨で眺望は全くなく、また仙ノ倉山 には行っていない。 いずれにしてもこの山は階段がとても多い 山だ。熟年のご婦人が降りてきて、階段ばっ かりで辛いとこぼしていた。 標高1500m付近で、アオイの葉を見つ けた。根元の落ち葉を少し払ってみたら、花 がついていた。このあたりにいくつも見られ た。フタバアオイだ。山では初めて見る花で、 名前は帰ってから調べて分かった。 |
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ツクバネソウ | ||
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フタバアオイは福島県以南の本州にあり、 日本固有種だそうで、県によっては絶滅危惧 種に指定されているようだ。 今年初めてのテント泊なので、久しぶりに ザックが重い。20分から30分に一回休憩 を取って、それでもコースタイムどおりで平 標山の家に着いた。 苗場山が山頂まで見えたが、灰色の雲がか かっていた。平標山も何とか山頂までは見え るがその周囲は黒い雲に覆われていた。 小屋でテントの受付をしていたら雨が降り 出した。 |
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フタバアオイ | ||
雨はすぐに止んだが、小屋の人の話では今 日は寒気が入っているので夕方にはにわか雨 が降ると言っていた。 1時間くらいして雷鳴が聞こえ、そのうち 頭上で雷が鳴り、雨も強く降ってきて、一時 小屋に避難した。 その後30分くらいして雷は通りすぎ、日 差しも出てきた。テントの周囲は水たまりと なっていたが、張った場所がやや高くなって いたため、張り直さずに済んだ。ただ残念な がら山の上でのんびりという状況にはならな かった。 |
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平標山 | ||
<2日目> | ||
昨夜は8時ころまで時おりテントを風が揺らしていたが、そのうち収まった。 明け方鳥のさえずりで目が覚めた。あーちゃんが、「まだ薄暗いうちから鳥が囀るのね。」 エビス大黒ノ頭付近の空がモルゲンロートになっていた。また今日登る仙ノ倉山もうっすら とスミレ色になっていた。 |
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モルゲンロート | ||
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朝の仙ノ倉山 | ||
早く起きてしまったのと、今日の予報では 曇りのち雨ということで、朝食を少し口に入 れテントを撤収して早速歩き始めた。 ここから平標まで階段の登りだ。3年前に 来た時は、ハクサンコザクラがあたりに見ら れたが、今年は時期が早く、また雪も多かっ たので、ショウジョウバカマとアズマシャク ナゲだけが目につく。 途中雪渓が少し残っていて、イワナシがま だ残っていた。 約50分で平標山頂に着いた。気温は7℃。 風が少しあるのでやや寒い。 周囲は高曇りで、苗場山方面は青空も望ま れた。 山頂にはもう終わりかけのヒメイチゲが残 っていた。 |
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ショウジョウバカマ | ||
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イワナシ | ヒメイチゲ |
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