≪1日目≫ | ||
沢渡から定額タクシーが出ていたのでそれ で上高地まで行く。バス代に比べて一人当た り150円高くなるだけなので便利だ。 途中大正池付近から見えたが、奥穂も吊尾 根も前穂も見えていた。 河童橋では時々奥穂方面に雲がかかったが、 今日はまずまずの天気。 ここから横尾まで約11キロの道のりであ る。花はほとんど終わっているが、サラシナ ショウマのきれいな株が見られた。 |
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河童橋から穂高連峰 | ||
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Kさんは年一度のたつさんとの日本アルプ ス登山のため、2年前くらいからトレーニン グを兼ねて地元の九州の山に相当登っており、 今年も月6,7回は行っていると言う。ただ ほとんど日帰りのため、3日間連続の行動に はやや不安があるという。 Nさんは奥穂にも登っているがここ数年は 3000m級の山に登っていないことに多少 の不安を感じている。 そんなスタートで明神で一度休憩を取り、 徳沢を目指す。 カニコウモリが群生しており、明神岳がず っときれいに見えている。 |
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サラシナショウマ | ||
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カニコウモリ | 明神岳 | |
徳沢までの間には、キツリフネやクサボタ ンが見られた。クサボタンは花をつけている ものともう終わって実をつけているものが混 在していた。 クサボタンの実は木漏れ日にキラキラ光っ てきれいだった。 梓川左岸の木々が開けたところで、多分蝶 ヶ岳と思われる山容が遠望された。 |
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クサボタン | ||
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クサボタンの実 | 蝶ヶ岳遠望 | |
徳沢を過ぎて新村橋付近ではミヤマアキノ キリンソウやタカネコンギクがたくさん咲い ていた。 またガクウツギも見られた。 横尾に到着した。 |
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ミヤマアキノキリンソウ | ||
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横尾は晴天。ここまではほとんど日影の道 であり、標高もあるので汗はほとんどかかな かった。 ベンチはたくさんあるがどれも日向であり、 仕方なくそこで昼食をとり、コーヒーを入れ てしばらく休憩する。 |
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ガクウツギ | ||
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11:30に出発。横尾大橋を渡ってここ から登山道になるが、本谷橋まではゆるい登 りであり、左手の屏風岩をぐるっと回りなが ら歩くことになる。 もう真っ赤になった実をつけたゴゼンタチ バナがたくさん見られた。たつさんが「この 植物は葉っぱが6枚にならないと花をつけな いから実のついている葉っぱはすべて6枚に なっている」と説明するとNさんが「4枚の 葉が均等に開いているのに6枚になって均等 になるのが不思議だ」と言っていた。確かに 4枚から6枚にそれも均等に出る過程を見た ことはない。 |
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横尾大橋 | ||
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少し行くと、サルノコシカケ科らしい形の キノコが木の幹にたくさん出ていた。色から して今年に生えたもののようだ。 しばらく進むと屏風岩がその巨体を見せて くれる場所に着いた。Kさんが、「これはす ごい!! 感動した!!」と一声。 |
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ゴゼンタチバナの実 | ||
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サルノコシカケ? | 屏風岩 | |
本谷橋を過ぎてから今までよりやや斜度の ある登りになる。 途中落石の見られるガレ場は、以前より整 備されていたように感じる。ここにも中国語 と韓国語の注意書きがあった。横尾あたりか ら気付いていたが涸沢でも韓国語の会話が飛 び交っており、帰りの明神では台湾からの団 体の登山客にも出会った。 遠方に涸沢ヒュッテの赤い屋根が見えた。 |
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ナナカマドの赤い実 | ||
涸沢からの流れが近くなり、あたりにはヒ ョウタンボクの赤い実やウラジロナナカマド の赤い実が見られるようになってきた。まだ 葉は色づいていない。 ヒュッテへ行く道と小屋へ行く分岐を過ぎ、 ハイマツが切れるといよいよ涸沢カールだ。 右手後方には常念岳が望めた。 そして前穂から奥穂、涸沢岳、北穂がはっ きり見られた。Kさん「すごい景色だね!! こんなところが日本にあるんだね!!」 |
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常念岳を遠望 | ||
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前穂、奥穂と涸沢岳 | ||
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翌日は今日よりも天気が良くないため、涸沢カール全体が見えたことだけでもたつさんはホッ とした。 ほどなく涸沢小屋に着いた。 |
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