≪2日目≫ | ||
昨日は到着後、着替えて小屋のテラスでビ ールで乾杯。風もなく涸沢の醍醐味を味わう。 夕食後、外に出てみると一瞬だが前穂の上 に青空が望め、夕日が斜面にあたっていた。 |
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夕方の前穂 | ||
今日は朝から奥穂周辺は雲がかかっていて 時折細かい雨も降っている。小屋で今日の天 気を聞いたところ、曇り時々雨だという。 あとで聞いたことであるが、KさんとNさ んは天候が悪いため引き返すことも話してい たようだが、たつさんが行けるところまで行 ってみようということで出発した。泊まって いた人の中に天気が雨と聞いて下山していた 人が何組かいたそうだ。 小屋の近くでまだ咲いていたハクサンフウ ロとトリカブトが見られた。 |
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ハクサンフウロ | ||
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今日は同じ道を往復し、できれば横尾まで 降りようと思っているので、小屋に余分な荷 物を置かせてもらっているためそれぞれ荷は 軽い。 たつさんは昼食にスパゲティーをしようと その支度をして持っている。Ziplocに乾麺を 入れそれに水を加えて持っていけば、ほんの 少しゆでるだけで食べられる。ソースも3人 分持った。万一雨でできなければ、小屋で昼 食を食べればよい。 岩場の道を歩き、タカネヨモギやチングル マの綿毛が見られる。 |
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トリカブト | ||
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タカネヨモギ | チングルマの綿毛 | |
歩き始めた時に少し小雨も降っていたので レインウエアは着ていたが、その後はほとん ど降っていない。上空はガスがかかっている がそれほど濃くはなく、見通しはある程度効 く。 ザイテングラートの入り口に掛かり、ここ からは結構な岩場の道が続く。 Kさんとは40分歩いて一休みするという ペースで登っており、今日もそのペースだ。 もうかなり終わりかけのウサギギクやタカ ネヤハズハハコ、イワギキョウ、クロトウヒ レンなどが見られた。 |
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ウサギギク | ||
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タカネヤハズハハコ | クロトウヒレン | |
ザンテングラートの終点、白出のコルにあ る穂高岳山荘まであと20分と書いてある岩 があり、少し勇気づけられる。 ただ、だいぶKさんのペースが落ちており、 立ち止まるの回数も増えているが、これはい つものことだ。 このころは雲の中で視界は20m程度にな っており、穂高岳山荘近くでは数メートルに なってきた。 コースタイムを15分ほどオーバーして白 出のコルに着いた。 |
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小屋の中ではストーブが焚かれていて数人が休憩していた。雨が少し降ってきた。 Nさんはここで待っているというので、少し休んでから荷物を置き、カメラとほか少しを持って Kさんと出かけた。梯子を上るころから雨は強くなり、稜線で風が強くなった。途中で降りてきた 若者に聞くと風がかなりあるという。 何とか山頂に着いたが、雨と風が強くカメラは取り出せなかった。 |
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ずぶ濡れになって山荘に戻り、着替えてス トーブで濡れたものをNさんが率先して乾か してくれた。 ストーブの周りのテーブルでガスコンロを 使ってもいいとのことで、ここでスパゲティ ーを作り昼食にして、コーヒーも沸かして飲 んだ。 Kさんがかなり疲れているようなので、今 日は涸沢小屋にもう一泊することにし、連絡 を入れ、2時間近く休んで下山した。 帰りにシラタマノキの実を見つけた。 |
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シラタマノキ | ||
≪3日目≫ | ||
4時ころに起きて空を見ると北斗七星と少しの星が見え、小屋の上空は雲もなく、また前穂、奥穂 も姿が見えた。 東の空は晴れており、もしかしたらモルゲンロートに映える穂高が見えるかと期待したが、そのう ち山頂付近に雲がかかってしまった。 残念ながら見えたのはこの写真が精いっぱいだった。 |
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一部朝焼けの穂高連峰 | ||
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小屋を出るときに少し雨が降ったが、それも途中で止み、昼前に上高地に着いた。 残念ながら天気に恵まれず、北アルプスの雄大な景色が見られなかったが、涸沢カールとその 周辺の山々が見られたことで良しとしていただくことにした。 上高地 7:36 明神 8:39 徳沢 9:39 横尾 10:49 本谷橋 12:35 涸沢小屋 14:49 涸沢小屋 6:10 白出乗越 9:20 奥穂高岳 10:30 穂高岳山荘発 13:10 涸沢小屋 15:49 涸沢小屋 6:15 本谷橋 7:35 横尾 8:33 徳沢 9:39 明神 10:41 上高地 11:30 |
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