緑 岳


                          2022年7月19日


    大雪高原温泉から緑岳に登るのは実に13年ぶりである。その間、反対側の小泉岳や板
  垣新道から山頂を踏んだことは2、3回ある。夏の大雪山を歩くのは5年ぶりでその時も
  ほぼ同じ日程で花を見に行った。

  今回は18日に北海道に入って19日から3日間登る計画を立てていた。しかし行く前から道内の天
 気は毎日雨マークがついており、18日もどんよりとした曇り、19日の予報は曇りのち雨だった。ま
 た20日は終日雨の予報だった。そこで予定を変更して19日は緑岳に登ることにした。

     宿を出るときは一面曇り空だったが、大雪
  高原温泉に着くと一部青空が見えていた。

   我々の後から愛媛ナンバーの車が着いた。
  なんと愛媛から来たそうだ。雨を覚悟してス
  パッツも久しぶりにつけて歩き出す。

   登山口近くではところどころで小さな噴気
  が出ている。この近くに大雪の固有種である
  ダイセツヒナオトギリが咲くのだが、まだ蕾
  さえ見えなかった。

   登山道に入りコモチミミコウモリやハクサ
  ンシャクナゲが見られた。
    ところどころに見られる噴気
       しばらく登ると東側が木の間から開けてき
    て、高根ヶ原の一部が見えてきた。そして見
    晴らし台に着いた。

     この時点で天気は予想もしていない快晴と
    なり、雲一つない青空となった。

     ここの林の中の道は結構急な直登で、行き
    はまだ元気なので気にならなかったが、帰り
    にはあーちゃんが、「こんな急登を登ってき
    たんだね。」

     林床にはゴゼンタチバナやミツバオウレン
    が咲いていた。
  ハクサンシャクナゲ  
 
  高根ヶ原を望む ミツバオウレン
     さらに登ると木道が出てきて視界が開け、
  第一花園に着いた。

   チングルマ、アオノツガザクラ、エゾコザ
  クラの群落が見事。13年前に登った時はこ
  こはまだ雪の下だったので、それ以前に登っ
  た時の感じがよみがえってきた。

   まだ谷のほうの霧が晴れていないので、チ
  ングルマの群落と霧と青空の中に緑岳がきれ
  いに見えた。
  
    チングルマ
 
  アオノツガザクラ エゾコザクラ
   
  第一花園からの緑岳
     ここから15分くらい歩くと第二花園に着
  く。ここも第一花園と同じように花が咲いて
  いる。

   そこから雪田をいくつか通り越し、岩場を
  少し登るあたりにコエゾツガザクラやミヤマ
  キンバイ、雪解けすぐに咲くキバナシャクナ
  ゲやウコンウツギ、ミヤマリンドウなどが見
  られた。

   ソロの女性が半そで姿で追い抜いて行った。

   少しの岩場を越すとササとハイマツの道が
  緑岳の裾野を巻くようについており、マルバ
  シモツケやチシマノキンバイソウ、ゴゼンタ
  チバナが見られた。
    コエゾツガザクラ
 
  エゾコザクラとミヤマキンバイ マルバシモツケ
 
  チシマノキンバイソウ ゴゼンタチバナ

                                                                      ≪続く≫

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