甲武信ヶ岳


                        2015年6月1日〜2日


   甲武信ヶ岳を長野県側から周回コースで歩いてきた。甲武信ヶ岳から十文字峠付近までにある
 アズマシャクナゲと山頂付近にあるクモイコザクラを見るのが目的である。
  今回は甲武信小屋に泊まることにした。

  小屋泊まりにしたので、午後の3時から4時の間に着けば良いから気が楽である。それでも平日なので、首
 都高が渋滞しないうちにと思って6時前に家を出た。
  首都高の流れもスムースで9時40分頃には毛木平の駐車場に着いた。駐車スペースは一杯で、月曜日なの
 にこんなに人が多いのかと思った。路肩に止めて準備した。

     駐車場の周辺には赤のヤマツツジがたくさ
  ん咲いていた。

   まずは近くにあるベニバナイチヤクソウを
  見に行くことにした。歩いてほんの少しのと
  ころにある。

   ちょうど見ごろだった。この花は下から咲
  き始めるので、上の方はまだ蕾の株がほとん
  どだった。

   道路を挟んで両側にたくさん咲いているが、
  この花を好む虫もたくさんいて、何枚か撮っ
  てすぐに引き上げた。
    ベニバナイチヤクソウ
       周回コースは千曲川源流部の西沢コースか
    ら入ることにした。山頂まではずっと樹林帯
    のはずなので、眺望は全く効かない。

     日差しが最初はあったが、そのうち雲が出
    てきて、時々陽が射す程度になった。

     シロバナヘビイチゴがそれこそたくさん咲
    いており、場所によっては絨毯のようだった。

     ハルリンドウの残り花が一株あった。
  ベニバナイチヤクソウのアップ
 
  シロバナヘビイチゴ ハルリンドウ
     ツマトリソウが現れた。ナメ滝あたりまで
  にところどころで見られた。これもちょうど
  見ごろだった。

   コンロンソウも一か所だけ咲いているとこ
  ろがあり、ハシリドコロも見られたが花はも
  う終わっていた。
  ツマトリソウ
       道は緩い登りでとても歩きやすい。ここは
    千曲川源流遊歩道と言われているようで、ま
    さにその名前がぴったりくるような道だ。

     翌日のコースも含めて、このコースには階
    段の道が全くないので嬉しい。

     標高1700mあたりからダケカンバの木
    が出てくる。山の斜面一杯に生えており、そ
    の木々の葉が新緑できれいだ。幹の太いダケ
    カンバもたくさん見られた。

     対岸が見える箇所で、ダケカンバと思われ
    る木々の新緑の斜面が見られた。
  コンロンソウ
       コミヤマカタバミもたくさん見られる。

     日差しが届かないようなところに咲いてい
    る株が多いため、3分の2くらいは花が完全
    に開いていない。

     翌日の帰り道では、薄紫の線の濃いきれい
    な個体も見られた。
  ダケカンバの新緑
 
  コミヤマカタバミ コミヤマカタバミ
     キバナノコマノツメもたくさん咲いている。

   ここのキバナノコマノツメは一つ一つの株
  が小さい。

   この夜、小屋でビデオの放映があって見た
  が、その中でタカネスミレが紹介されていた。
  タカネスミレが甲武信ヶ岳にもあるらしい。
  ただ、タカネスミレはコマクサ同様礫地を主
  な住みかとするのでそういう場所がこの山に
  はないような気がする。キバナノコマノツメ
  とタカネスミレはとてもよく似ているので、
  間違いでないとよいのだが・・・・。

   ミヤマスミレやズダヤクシュなどもあった。
  キバナノコマノツメ
        道のところどころに、ミツバツツジのピ
     ンクの花がらが落ちているが、花をつけた
     木はもうなかった。

      ナメ滝に到着。

      千曲川の源流で唯一の滝だそうだ。

      平滑な岩の上をなめるように水が落ちて
     いる。

      この上部にはカラマツの林があり、新緑
     のカラマツの葉がきれいだった。
  ズダヤクシュ
 
   ナメ滝 カラマツの新緑
     ナメ滝から左岸の道は徐々に高度を上げて
  いき、水量も少しづつ少なくなる。右岸にわ
  たると川幅も小さくなって、「千曲川信濃川
  水源地標」という大きな標識があった。

   ここが水源だ。あたりで3,4パーティー
  が休憩していた。

   少し降りると源流部があり、水が湧き出て
  いた。あーちゃんが、「この水、すっごく美
  味しいね!」

   今日は素泊まりなので、ここで美味しい水
  を2リットルほど汲んでおいた。
  千曲川の一滴
 
    ここから今日一番の急登が20分ほどあって、稜線へ出た。稜線と言っても森林限界の下なので
  眺望はない。尾根を少し歩いて南側に開けたところがあって、甲武信ヶ岳山頂部が見えた。

 
  甲武信ヶ岳山頂部

                                                                ≪続く≫

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