甲武信ヶ岳山頂付近の岩場に着くと、コイ ワカガミが咲き始めていた。 山頂には「日本百名山甲武信岳」の大きな 標識があった。ここの山は縦書きの、それも 大きな標識が好きらしい。 朝日新聞社発行の『週刊花の百名山』に、 山頂付近と小屋周辺にクモイコザクラがある と書いてあったので、探しながら行ったが、 見つけられなかった。 小屋でクモイコザクラのことを聞くと、山 梨側に30分ほど行けばみられると教えてく れたが、ルート上にはないので諦めた。 |
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コイワカガミ | ||
翌朝、東の方角に少し雲はあるものの、快 晴で小屋の前から朝日が登りはじめた。 甲武信小屋には予約は入れなかった。する と、予約しないで来た4人は寝る場所をしば し待たされた。小一時間も経って、従業員の 部屋ですがと、2階へ案内され、もう布団が 敷いてあった。 あとであーちゃんが聞いたところによると、 予約してきた人たちは2階に人と人との間も かなりとってゆったりと布団が敷かれ、おか げでゆっくり寝ることができたそうだ。 従業員の方々は食堂で休んでいた。何か申 し訳ない気がした。 |
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日の出 | ||
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早朝の富士山 | ||
ご来光を写した後、2,3分登ると富士山 が雲海の中に見られた。 食事をして出発する。 再び甲武信ヶ岳に登ると、昨日は見えなか った北岳を始めとする南アルプスの山々、八 ヶ岳、北アルプスの一部も見られた。 ここから十文字峠への道を歩く。 バイカオウレンがところどころ見られるだ けの樹林帯を歩く。バイカオウレンはもう終 わりかけの花がほとんどだった。 |
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バイカオウレン | ||
30分ほどで三宝山に着く。ここは埼玉県 で一番高い山だそうだ。ここにも縦書きの標 識があった。 ここからしばらく、夥しい倒木や枯れた木 やその枝が密集している道を歩く。細い木々 や枝は樹皮がないものが多い。 シカの食害かとも思ったが、樹皮のない丸 裸の木々は先端の方まで剥がされている。 どんなことが起こったのか不思議な感じの 森だった。 |
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枯れ木、倒木の樹林帯 | ||
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武信白岩岳あたりからようやくアズマシャ クナゲの花が見られ始めた。 アズマシャクナゲは咲き始めの花は色が濃 くてきれいだ。そしてしばらくすると、薄い ピンクに変わるらしい。 甲武信ヶ岳山頂から約3時間で大山に着い た。唯一眺望が開けたところだ。 この山頂周辺にも見ごろなアズマシャクナ ゲがたくさんあった。 |
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枯れ木、倒木の樹林帯 | ||
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アズマシャクナゲ | アズマシャクナゲ | |
山頂周辺の岩場にはコケモモが咲いていた。 ここから十文字峠小屋まではまず急な下り となり、鎖場があった。 |
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コケモモ | ||
十文字小屋までにも見ごろのアズマシャク ナゲがたくさん見られた。 小屋付近のシャクナゲはもう終わりに近い。 今年は5月に気温が高かったため、例年よ り開花が早く、それだけ終わるのも早いよう だ。また今年はシャクナゲの外れ年でもある ようだ。 今は標高2300mから2200m付近が ちょうど見ごろだった。 |
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アズマシャクナゲ | ||
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多くの山で、その自然を守るため登山道に階段がつけられたり木道が設けられたりして いるが、ここ甲武信ヶ岳の周回コースでは、一部に鎖と梯子があっただけの、自然の山道 であったことに好感を持った。 2日目に山頂から素晴らしい眺望が見られたが、その他は樹林帯の中の道で、花もアズ マシャクナゲを除けば、種類は多くなくて少し残念ではあった。 毛木平 10:03 ナメ滝 12:10 千曲川水源 13:45 甲武信ヶ岳 14:49 甲武信小屋 5:30 山頂 5:47 三宝山 6:27 尻岩 7:06 大山 8:42 十文字小屋 9:26 毛木平 11:36 |
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