北 岳


                        2017年8月2日〜3日


   7月中に北岳に夏の花を見に行こうと考えていたが、こちらの予定と天候とがかみ合わ
 なかった。一方迷走する台風5号があり、この動きを見極めると2日から4日に行くのが
 良いと判断して御池2泊の予定で出かけた。

  北岳には数多く通っているが、8月上旬に行ったのは過去1回しかない。今年は6月下旬に登って例年
 より雪が多かったのと梅雨明けが宣言されて以降天気が芳しくないことで、うまくいけば素晴らしい花々
 が見られるのではと期待した。ただ、天気はあまりよくないことは承知の上だった。

   1日目  
     今日は御池でテントなので、芦安11時の
  バスか乗り合いタクシーに乗れればいいかな
  と家を出たが、首都高で事故渋滞となり11
  時35分の乗り合いに間に合った。お客さん
  は一人だけだった。

   広河原からは北岳は雲の中。今日は御池ま
  で雨に降られなければいいなと考えていたの
  で景色は気にならない。

   カワラナデシコが咲いていた。北岳で初め
  て見た。色が濃くてとてもきれいだ。

   吊り橋を渡ったら、クマ出没中の貼り紙が
  あった。
    カワラナデシコ
       今回の目的は、タカネマンテマの花をアッ
    プで撮ることと今まで一度も見ていないタテ
    ヤマキンバイを見ることである。

     カワラナデシコが北岳にあることは知って
    いたが、これまで一度も見たことがなかった
    ので幸先がいい。

     クマ出没中というのも北岳では初めてのア
    ナウンスだ。こんな熱い日中にクマが出没す
    るとは考えられないが、矢印の方向に歩くこ
    とにした。

     広河原山荘の裏手でオオウバユリが咲いて
    いた。
  くま出没中の貼り紙
       オオウバユリをここの登山道で見たのは去
    年7月が初めてで、またその場所と違ったと
    ころで見られるのは嬉しい。

     シカの好物なので、ちょっと心配だが…。

     林の中は風がなく、この日は湿度が高いの
    で汗が流れる。

     オオダイコンソウやノブキなども見られ、
    シモツケソウの咲き始めの花がたくさん見ら
    れた。

     そして初めて見るつる性のサトイモを小さ
    くした葉の花が見られた。帰ってから調べて
    イケマという植物だと知った。
  オオウバユリ
 
  シモツケソウ イケマ
     大樺沢に架かる橋を右岸へ渡って少し歩い
  た枝沢のところで休憩。かなりの汗だ。

   近くにはコンロンソウがたくさん咲いてい
  た。

   ここからタマガワホトトギス、オオハナウ
  ドが見られ、早くも夏の終わりに咲くはずの
  キツリフネもポツポツみられるようになった。
  タマガワホトトギス
       大樺沢を左岸に渡り、ヤマホタルブクロや
    きれいなセンジュガンピを見ながら登る。

     タカネグンナイフウロやクガイソウも見ら
    れる。

     大樺沢沿いの道に出たが、今日は沢に降り
    てついている夏道ではなく、少し上側の道を
    歩くことにする。

     ミヤマハナシノブが見られ、イブキトラノ
    オも出てきた。
   オオハナウド
 
  ヤマホタルブクロ センジュガンピ
     二股までの道にも多くの花が咲いていたが、
  明日登る道にも同じ花があるので撮らなかっ
  た。

   二股でカメラの異変に気付いた。電池を挿
  入するあたりが汗でかなり濡れていたのだ。
  今日は雨も予想されたので、カメラの雨対策
  は考えてきたが、ここまでは雨の心配は全く
  なかった。

   御池までは20分程度なので、テントを張
  ってから中でカメラの状態を確認しようと思
  って、それ以降は手に持って歩いた。

   途中でマルバダケブキがたくさん咲いてい
  たのでこれを撮ったがこの時は普通に撮れた。
  マルバダケブキ
 
    御池に着いた頃はかなりガスがかかっていた。夜は雨かも。

    テントを張ってカメラを作動してみたら、電源が入ってシャッターが自動的に切れてしまった。
    電池を取り出すと、水分がついている。しばらく乾かして試してみたが同じで、電源は入るが
   ほかの操作が全くできなくなってしまった。明日朝まで様子を見て、ダメならスマホで撮るしか
   ない。

                                                                ≪続く≫

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