芦安の駐車場には5時過ぎに着いたが、一 番上は満車。下の駐車場に停めるしかない。 また5:30の乗り合いタクシーを考えて いたが、一台しかなく満車だそうで、待って いたバスに乗ってほしいという。そのバスも 発車直前で2台とも満員。仕方なく乗降口の ステップに座り込んだ。 広河原では開山祭の準備が行われていた。 朝食をとってから出発。空は高曇り。北岳 山頂部が見えたが、今年は大分雪が多そうだ。 |
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広河原から北岳 | ||
土曜日ともあって北沢峠へ行く人も多く、 また始発の乗り合いタクシーに乗った多くの 人が北岳方面に向かっている。 ハコネウツギが咲いていた。いつもならも う終わっている花だが、今年はまだたくさん 咲いている。 登りはじめてクリンソウが見られた。 2010年まではこの場所に咲いていたが、 その後見られなくなっていた。シカはこの植 物を食べないので、どうしてなくなったのか 不思議だったが、残っていて咲いてくれてよ かった。 |
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ハコネウツギ | ||
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今日のルートは、二股までは大樺沢沿いを 歩きそこから右股を登って、肩の小屋へ。小 屋に荷物を預けて北岳山頂からトラバース道 へ。引き返して肩の小屋泊まり。翌日は草す べりを降りて、御池小屋から広河原へという コース。 ツバメオモトやランにでも出会えないかと 考えたからだ。 御池ルートと大樺沢ルートの分岐近くで、 クルマバツクバネソウとベニバナツクバネウ ツギが見られた。いずれも翌日撮ったものだ が、ベニバナツクバネウツギは2008年に 見て以来だ。やはり今年は花が遅い。 |
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クリンソウ | ||
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クルマバツクバネソウ | ベニバナツクバネウツギ | |
結局、帰路でもツバメオモト、ホソバノキ ソチドリ、ヒメタケシマランはあったがいず れも小さな蕾の状態だった。 二股までの道では、サンリンソウ、タチカ メバソウ、ワチガイソウ、ミヤマカラマツが 見られただけだった。 |
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タチカメバソウ | ||
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大樺沢の左岸に渡り、しばらくのぼると道 に雪が残っていた。そこから少しで大樺沢沿 いの道となるが、沢に雪が多く夏道はほとん ど隠れている。 先行する登山者がたくさん見える。ほとん どの人が左股を八本場のコルに登っている。 みなきっちりとアイゼンをつけている。 空は快晴しかも無風だ。とにかく雪が多く 残っている。これだけ多いのは初めてだ。二 股に近づいてきてようやく夏道を歩けた。 二股で休憩し、右股を登るがこちらを歩く 人はこの時間はたつさんのほか一人だけ先行 者がいたに過ぎなかった。 |
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ワチガイソウ | ||
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北岳と大樺沢 | 右股(下)と左股(上) | |
右股も一部で夏道が雪に覆われていた。 キバナノコマノツメ、サンリンソウ、ヒメ イチゲが咲いていた。ここではほかの花々は 見られない。 上空は雲が出てきたが、まだ西側は青空が のぞく。小太郎分岐へ出て仙丈ヶ岳が見える といいなと思いながら歩く。3組ほどのパー ティーが下山してくるのに出会った。 草すべりからの合流近くでは、斜面の雪が 解けたばかりの状態で、ようやくショウジョ ウバカマだけが見られた。 |
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キバナノコマノツメ | ||
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サンリンソウ | ヒメイチゲ | |
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ここから上はまだ雪がかなり残っているが、 夏道も徐々に出ている。 最後に雪面を少し歩いて小太郎分岐に出た。 |
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ショウジョウバカマ |
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