<1日目> | ||
奈良田には9:45に着いた。駐車場はほ ぼ満杯。昨日入った人たちが大部分なのだろ う。バスは11:20までないといわれた。 芦安からならバスとともに乗合タクシーが あるので、人数が集まればタクシーが出る時 がある。ここは待つしかない。バスがきたが、 山梨県側からはここしかないうえ、バスの増 便で乗務員のやりくりやらあわただしかった。 広河原では北沢峠方面に向かう登山者が圧 倒的に多かった。我々は今日は御池までなの で、ゆっくり歩き始める。 ヤマアジサイやキリンソウが見られた。 |
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ヤマアジサイ | ||
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今回は二股までの間で、びっくりするほど 多くのバイカウツギの花に出合った。 ちょうど今が咲き始めのものが多く、まだ 蕾の木々もずいぶんあった。ここにあるバイ カウツギの木は高さがそんなにないので花が よく見えた。 コキンレイカやコアジサイもいつものとこ ろで見られた。コアジサイはちょうど今が旬。 薄いふじ色がきれいに咲いていた。この花は 咲いている期間が短いような気がするので見 ごろが見られてうれしい。 |
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キリンソウ | ||
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バイカウツギ | コキンレイカ | |
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ちょうど下山者がおおく降りてくる時間だ。 雨はまだ降っていないが、天気予報では3 時ころから雨。できればテン場まで降らずに いてくれればいいのだが…。 センジュガンピが一株見られた。この花は もっと遅くに多くみられるが、もう咲いてい るものがあった。 ほかにはカラマツソウやキバナウツギ、サ ナギイチゴ、ニワトコ、オドリコソウ、ヒロ ハコンロンソウなどが見られた。 |
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コアジサイ | ||
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センジュガンピ | ヒロハコンロンソウ | |
1時間ほどして雨が降り始め、レインウェ アを着る。少しして小止みになったが、二股 手前からはずっと雨の中だった。 ヤマブキショウマやゴゼンタチバナなども 雨に濡れて咲いていた。 大樺沢を左岸にわたるところで、ミヤマハ ナシノブが迎えてくれた。二股付近で多く咲 く花であるが、今年は雪渓の雪が多く、二股 付近ではほとんど花が見られなかった。 御池のテン場はかなりのテントの数で、や や斜めの場所に張らざるを得なかった。 |
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ミヤマハナシノブ | ||
<2日目> | ||
サブザックに一日の行動で必要なものを詰めて二股まで行き、そこで朝食をと思ったら、 朝食をまとめていた入れ物とコーヒーを忘れていることに気づく。あーちゃんはサングラス などを置いてきてしまったという。仕方なくテン場に引き返す。そこのベンチで朝食にする。 1時間半のロスだ。 そこであーちゃんの提案により、別々の行動をとることにした。たつさんは八本場のコル から中白根まで行って北岳に戻る。あーちゃんは小太郎分岐から肩の小屋への感じ。で、う まくいけば肩の小屋か山頂で合流することに。 |
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二股から大樺沢を八本場のコルまで歩き始 める。今年の大樺沢は残雪がかなり多く、夏 道はまだ三分の一程度しか出ていない。 雪渓を登る方が楽だ。気温が高くないせい か、雪渓上は涼しいので、ほとんど汗をかか ない。 雪解けが遅いため、沢沿いに花はほとんど 咲いていない。あるのは初夏の花のヒメゴヨ ウイチゴ、サンカヨウ、キバナノコマノツメ、 ハクサンイチゲあたりだ。 ここが素晴らしいお花畑になるにはあと2, 3週間はかかる気がする。 |
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二股付近の雪渓 | ||
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ヒメゴヨウイチゴ | サンカヨウ | |
先行して見えるのは2パーティーの5人だ け。霧はかかっているが視界は悪くなく、バ ットレスも見える。 梯子を十数回登るが、この間にはツマトリ ソウやコガネイチゴ、オオバスノキ、ゴゼン タチバナ、コケモモ、ウラジロナナカマドな どどちらかというと初夏の花が咲いている。 八本場のコル少し手前の大きな岩のそばに、 コマガタケスグリが咲いていた。 このころから霧雨となってきた。 |
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コマガタケスグリ | ||
八本場のコルに到着。霧がかかり周囲の景 色は見えない。 沢筋のお花畑に行ってみた。見事なシナノ キンバイの群落がずっと下まで続く。そして その中にクロユリがいくつか咲いていた。 |
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シナノキンバイ | ||
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ほかにもハクサンイチゲやミヤマオダマキ、 薄い色のミヤマオダマキ、ミヤマシオガマ、 イワベンケイなどが咲いている。小さいなが らも素晴らしいところだ。 以前7月下旬に来た時よりずっと花の数が 多かった。この時期に来てよかったと思った ものだ。 しばらく見とれ、写真を撮っていたら雨も 止んできた。 |
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クロユリ | ||
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ミヤマオダマキ | ミヤマシオガマ |
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