<一日目> | ||
広河原から見上げると雲はかかっているが、 山頂部は見え、大樺沢上部にまだ雪が残って いるのが見える。 天気は晴れ。風も弱い。 歩き始めてすぐにクサボタンがまだだいぶ 咲いていた。咲き始めと終わって種になって いるものと混在しているが、花を下から見る とカールしていて可愛いし、種になっている のもチングルマの綿毛みたいで光に反射して きれいで面白い。 |
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クサボタン | ||
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下から見たクサボタン | 実 | |
大樺沢を最初に右岸にわたる橋までの道に はジャコウソウ、レイジンソウ、シオガマギ クなどが残っている。 ここにはかなりのキツリフネが咲いている のだが、今年はもう終わったのか非常に少な かった。 ホウキアザミが出てきた。多分チャバネセ セリだと思うが、チョウがとまっている。 コウシンヤマハッカもいつも通り数は多い が咲き終わりの株が多い。 |
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ホウキアザミ | ||
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トリカブトがかなり咲いている。 トリカブトも多くの分類があることを知っ てはいるが、同定がかなり難しいので、挑戦 しようとは思っていない。見ると多少の色の 違いがあるようだが……。 サラシナショウマやオオバショウマが咲い ている。サラシナショウマは咲く時期が長い。 面白そうなのでアップで撮ってみた。小さ な花がいっぱい付いていて、それが一つの花 穂を形作っている。 |
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コウシンヤマハッカ | ||
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ホソバトリカブト | サラシナショウマのアップ | |
小沢を木橋で渡ったところにミヤマアカバ ナが小さな群落を作って咲いていた。 小さな花だが、きれいだった。 大樺沢を左岸にわたってしばらく歩くと、 樹林帯が切れて沢筋を歩くようになる。ここ にいつものようにクガイソウがあった。 もうだいぶ咲き終わりが多かったが、中に ちょうど見ごろの株もあった。 |
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ミヤマアカバナ | ||
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ここまでの道にはサワギク、ハンゴンソウ、 キオン、ゴマナなどのキク科の植物もかなり 見ることができた。 また、南アルプスの固有種であるホソバハ ナウドもたくさん咲いていた。 大樺沢に出ると、ミヤマハナシノブが一株 咲いており、ミヤマシシウドに交じってヤナ ギランの旬の株がいくつもあった。 ヤナギランはトラバース道にも帰りの草す べりにもたくさん見られた。 |
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クガイソウ | ||
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イブキトラノオ、オヤマソバ、ミソガワソ ウもまだ残っている。 ミソガワソウは一つ一つの花を見ると、も う終わりかけで色も褪せてきているが、全体 として見るときれいに見える。 二股付近には右岸にまだ雪が残っていた。 あーちゃんが「万年雪にでもなるのかしら?」 と言っていたが、来月中には溶けてしまうだ ろう。 |
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ヤナギラン | ||
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御池への道はセリバシオガマ、ミミコウモ リがたくさん咲いており、オクモミジハグマ も咲いていた。 中でもミミコウモリの群落はきれいだった。 大樺沢の右岸を歩いていた時にはコウモリ ソウが咲いていたが、ここのミミコウモリも まさに旬。コウモリソウの類は夏の終わりか らどこでも見られるが、きれいに開花してい る期間が短いように思われ、花の周囲が茶色 がかった状態を見ることが多い。 よく見ると蕊もカールを巻いていてとても 面白い。「目立たない小さな花でも一つ一つ を見るときれいだね。」とあーちゃん。 |
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ミソガワソウ | ||
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ミミコウモリ | オクモミジハグマ | |
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花に興味を持っている人でも、コウモリソ ウなどは地味でもあり、日陰に咲いているの で、目にとめない人が多いと思うが、この道 で熱心にシャッターを切っている人もいた。 御池に到着。 この周辺もハンゴンソウ、キオン、サラシ ナショウマ、ヤマハハコ、センジョウアザミ などまだ多くの花が咲いている。 いつも張るところに今回もテントを張っ て明日に備える。 |
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ミミコウモリのアップ |
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