常念岳、燕岳


                       2018年7月18日〜20日


    最近は毎年一つか二つは尾根歩きをしている。今年は常念岳から大天井を通って燕岳ま
  での稜線を歩いてみることにした。ここはたつさんもあーちゃんも初めて歩くルートであ
  る。

  今年は梅雨明けが異常に早く、一旦戻り梅雨の様子を見せたがその後猛暑となっている。天気がより安
 定すると考えて18日に入山することにした。燕から行く方が尾根を歩く方向に槍や穂高が見られるので
 それも考えたが、常念から歩くことにした。
  結果的にはこの3日間は山の上もカンカン照りの猛暑で、太陽を背中にして歩くことができたこのルー
 ト取りが正解だった。

   ≪1日目  
     穂高駅近くの無料駐車場に車を置いて、タ
  クシーで一の沢まで行く。山に登るのに登山
  口までタクシーを使うことは通常はないが、
  今回は帰りが中房温泉からのバスなので、タ
  クシーを奮発した。

   一の沢から歩き始める。ここにはトイレも
  ありベンチもある。

   しばらくはイチヤクソウだけが咲いていた。
   よく見るとコバノイチヤクソウとジンヨウ
  イチヤクソウがあった。

   その後小沢の脇にオオバミゾホウズキが見
  られ、サンカヨウのきれいな実が見られた。
    オオバミゾホウズキ
       サンカヨウの実はもう少し経つと紫色にな
    るがその途中のこの色はさわやかな感じがす
    る。

     林の中で日影にはなっているが、気温は大
    分高そうだ。

     イチヤクソウのほかにはサワギクが少しと
    クルマユリが時々現れる程度で、単調な登り
    が続く。

     王滝ベンチを過ぎて、ミヤマバイケイソウ
    が少し現れ、しばらく行った左岸の草地にニ
    ッコウキスゲがかなり咲いているのに出会っ
    た。
  サンカヨウの実  
 
   ミヤマバイケイソウ ニッコウキスゲ
     一の沢にはかなり支沢があり、小さな沢も
  ずいぶんあって水量が豊富だ。

   右の写真のような小沢がいくつも見られる。

   笠原沢出合あたりの斜面にはギボウシやニ
  ッコウキスゲがかなり見られ、ようやく花が
  現れたようだ。

   途中支沢を渡るところはあるが道は一の沢
  の左岸が大部分である。

   胸突き八丁に来るとそこから斜面をジグザ
  グに登る道となり、ここでは多くの花が見ら
  れた。

   センジュガンピ、シナノオトギリ、ギボウ
  シ、シモツケソウなどがまず見られ、どれも
  咲き始めできれいだ。
    小 沢
 
  センジュガンピ ギボウシ
         コキンレイカがたくさん咲いている。ハク
    サンオミナエシともいわれるこの花がこんな
    に咲いているのを見るのは初めてだ。

     クルマユリもそこここに見られ、ミヤマホ
    ツツジも咲き始めていた。

     さらにオオハクサンサイコが一株だけ見ら
    れた。この花は夏の盛り以降に咲くので、こ
    んなに早く咲いているのは意外だった。
  シモツケソウ  
 
  コキンレイカ クルマユリ
 
  ミヤマホツツジ オオハクサンサイコ
     カラマツソウや日陰でまだ残っていたゴゼ
  ンタチバナなどが見られ、最終水場に着いた。

   ここで冷たい水でのどを潤した。

   ここから稜線への登りになる。3つのベン
  チがあってそれぞれあと800m、500m、
  300mと距離が書いてあった。

   親切心からできた標識であろうが、翌日の
  大天荘まででもあと〇〇mの標識があって、
  その間がなんとも長く、まだこれだけしか歩
  いてないのかという気持ちにさせている。
  ゴゼンタチバナ
  

 
   稜線へでると、前方には槍から穂高までの
  山並みが見えたが、雲もかかり逆光でもある
  ので写真は明日撮ることにした。

   あーちゃんが常念を見て、「大きい山だね」
  と言っていた。

   常念小屋に着き、着替えてビールを飲んで
  夕焼けを期待したが、この日はそれほどでも
  なかった。
  夕暮れの常念岳

                                                                      ≪続く≫

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