<1日目> | ||
29日も素晴らしい晴天で、中央高速から は北岳を始め南アルプスの山々や八ヶ岳など もくっきり見えた。 平日なので人は多くないだろうと思ったが、 扇沢の市営駐車場はいっぱいで、2台ほどす みっこの方に空きがあっただけだった。 気温は15℃。準備をして柏原新道に向か う。駐車場から5分足らずだ。 風が弱いため半袖で登りはじめる。 |
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柏原新道入口 | ||
すぐに幅2mくらいの良く整備された登り 道になる。 ほどなく眼下に扇沢ターミナルが見えてく るが、ここも車は相当停まっている。黒部ダ ムや立山室堂方面に行く人の多さがわかる。 日当たりの良いところにオヤマリンドウが 残っていた。 八つ見ベンチを過ぎると左手が開け、針ノ 木岳や岩小屋沢岳が見え、山腹の紅葉してい るのが見える。 カライトソウが一つ咲き残っていた。 |
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オヤマリンドウ | ||
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この先、たくさんの標識や注意書きが現れ る。ケルンや駅見岬、水平道、水平岬などと 黄色い板に黒文字ではっきりと登山者が気が 付くように書かれている。 ゴゼンタチバナの赤い実が目立つ。一つの 株に8つくらいの実がついているものがあり、 こんなにたくさんの実をつけたゴゼンタチバ ナが道端に続くのは初めて見る。 標高1600mくらいから木々が色づき始 めてきた。 |
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カライトソウ | ||
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ゴゼンタチバナの実 | 色づき始めた木々と稜線上に見える山荘 | |
石畳の道が数百メートル続くところがある。 この石は人の手で削られて、歩きやすいよ うに据えられているのが良くわかる。大変な 苦労のあとが見られる。 あーちゃんとも「ありがたい道だね。」と 話しながら歩く。 水平道の手前あたりで、ヨツバヒヨドリの 残り花が見られた。 ケルンを過ぎて水平道に至る間に今日泊ま る種池山荘が稜線上に見える。 |
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ヨツバヒヨドリ | ||
水平道を過ぎたあたりから、種池山荘から針ノ木岳への稜線とその山腹の見事な紅葉が見渡 せる。素晴らしい風景だ。 あーちゃんも、「北アルプスの紅葉も見事ね!」 北海道や東北の一部の山は、全山紅葉と なるが、ここもまさに全山紅葉だ。5年前に涸沢カールの見事な紅葉の中を奥穂に登ったが、 涸沢カールの紅葉は別格としてもここも素晴らしい。 |
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種池山荘から針ノ木岳への稜線下の紅葉 | ||
アザミ沢という標識が出てきて、アザミや ヤマハハコ、コウゾリナがまだ残っていた。 ガラバと名付けられたガレ場が出てきた。 崩れやすいガレ場はおそらく7月までは雪に 覆われているところだろう。 |
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ヤマハハコ | ||
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ここを過ぎると、爺ヶ岳の南斜面に広がる 紅葉も見渡せる。 登山道はこの山腹にそってつけられている。 上空は青空で、午後なので南斜面に陽があ たって見事な風景となっている。 |
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コウゾリナ | ||
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爺ヶ岳南峰南斜面の紅葉 | ||
登山道の脇には古タイヤで土留めがされて いる。斜面が崩壊して登山道が荒れないため の工夫だ。 とにかく柏原新道は見事に整備された登山 道だ。初心者向けの夏道を種池山荘のオーナ ーが昭和30年代から40年代にかけて開削 した道だが、随所に登山者が安全に歩けるよ うにしてあり、今も山荘のスタッフが整備を 続けているそうだ。 鉄砲坂という少し急な道を抜けて、稜線に 立つ種池山荘に着いた。 |
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土留めの古タイヤ |
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