〈第一日目〉 | ||
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ロープウェイからはニセイカウシュッペがくっきりと見え、素晴らしい青空が広がっている。 朝までは雨が降っていたそうで、リフト乗り場には乗客に貸していたのであろう雨具がたくさん 干してある。登山道は多少水の流れがあるところもあったが、足を置く場所に困ることはない。 コモチコウモリやモミジカラマツが出てきて、チシマノキンバイソウやミヤマキンポウゲが現わ れてきた。 |
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チシマノキンバイソウ | ミヤマキンポウゲ | |
イワアカバナやミヤマアキノキリ ンソウもある。イワアカバナは今日 の午前中の天気が影響してか、花は 開いていない。翌日下ったときには 多くが開いていた。 黒岳までの登りは、距離はそんな にないが大きな岩が多くまた丸太が 組んであってやや登りにくい感じが するが、それでも以前のぬかるみ状 態がなくなってありがたい。 8合目付近でミヤマチドリが数株 あった。ちょうど下のほうから花が 咲き始めた株ばっかりだった。 ハイオトギリはまだ花はちらほら で、蕾が多い。オニシモツケやウメ バチソウがもう咲き始めていた。 |
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ミヤマチドリ | ||
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オニシモツケ | ウメバチソウ | |
オオカサモチやエゾニュウなどの 大形の花も出てきて、タカネトウウ チソウは今朝までの雨のせいか、「 なんだか写真に撮るにはちょっとみ すぼらしい姿ね。」とあーちゃん。 アザミ類も数多く咲いていたが、 ナガバノキタアザミはほんの一部の 開花にとどまっている。 もっともこ の花は夏も終わりに近い頃に咲くと 思うので、もう咲いているのか?と いう感じ。 ホソバノトリカブトも結構見られ、 これも「もう咲いているの?」 ヤマハハコやまだ咲いているハク サンチドリもあった。 |
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ハクサンチドリ | ||
山頂手前のハイマツの下に以前はクロユリが咲いていたが、今年も見られなかった。 もっともこの時期としては花も終わっている頃でもあろうが、何しろここのルートは植生 も黒岳山頂以北とも違い、また花の咲く時期も随分長いように思うので、もしかしたらと期 待はしていたのだが・・・・・。 |
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黒岳到着。 天気が良いせいか360度の大展望 が我々を迎えてくれた。 風もなく素晴らしい眺望。 ところが足元を見てみると花の量が 少ない。昨年は7月31日に石室まで を歩いているが、その時と比べて今年 は黒岳山頂付近のイワギキョウもエゾ ツツジもサマニヨモギも去年よりずっ と少ない。チシマツガザクラはまだこ れから咲く状態ではあるが、少ない気 がする。 それでも、山頂に上がったらあっと いう間に植生が違い、それまで全く見 られなかった花が見られるのはとても 不思議。 |
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エゾツツジ | ||
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ユキバトウヒレンが見られた。 石室へのくだりになると、ゴゼンタチ バナがありそこを過ぎると、今度は雪田 性の植物が出てくる。 今年も雪が解けにくかったせいか、ま だ道端にもエゾコザクラ、チングルマ、 ジムカデ、アオノツガザクラなどが見ら れた。 石室付近では、ホソバノキソチドリや 大きな株のミヤマリンドウがあった。 |
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ユキバトウヒレン | ||
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ホソバノキソチドリ | ミヤマリンドウ | |
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夕食後、西の空がすこし赤くなって、 黒岳も西日を受けて少し染まった。 明日の天気は期待できる。 |
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西日にすこし染まった黒岳 |
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