避難小屋の外の温度計は8℃であったが、 昨日までより風があるため寒く感じる。 小屋泊まりとテン泊の人たちがトイレを使 うので、二つしかないトイレは長蛇の列だ。 昨日よりゆっくり支度をして小屋をあとに した。 天気は昨日までよりうっすらとした雲が全 体を覆っており風が冷たい。半袖では寒い。 水場近くに咲くエゾノリュウキンカ、ジン ヨウキスミレを見ながら白雲分岐まで登る。 岩の影のところにイワウメが残っていた。 |
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イワウメ | ||
一昨日通った道であるが、相変わらずエゾ ツツジ、キバナシオガマ、ヨツバシオガマ、 キバナシャクナゲ、メアカンキンバイ、ミヤ マキンバイ、イワブクロ、コマクサ、クモマ ユキノシタなどが咲いている。 でも全体はイワヒゲのカーペットだ。 |
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キバナシオガマ | ||
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イワヒゲのカーペット | ||
白雲分岐に到着。 ここから北海岳に向かうが、分岐すぐのあ たりはキバナシャクナゲのたくさん見られる ところだ。今年は今まで見たほど咲いていな い。 この先の赤岳沢には相当の残雪があるので、 まだ雪の下になっている株が多いのだと思う。 ほかではほとんど終わっていたエゾオヤマ エンドウのいい株が見られた。 赤岳沢の大きな雪渓を渡って少し行くと北 海岳が見えてくる。 |
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エゾオヤマエンドウ | ||
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北海岳 | ||
上の写真の登山道脇には、立派なイワヒゲ の群生がたくさんある。 また中腹の緑の濃い部分は、エゾツガザク ラ、アオノツガザクラの素晴らしい群生地だ。 一度はそこに至った時、息をのむようなエ ゾツガザクラの量だった。 登り口までの風衝地にはたくさんのキバナ シオガマが咲いている。これだけ多くのキバ ナが咲いているのをここで見たのは初めてだ。 イワヒゲが出てきた。下から撮ってみたら 可愛く映った。 |
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イワヒゲ | ||
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エゾツガザクラがやはり姿を現してくれた。 やはりすごい量だ。 チングルマ、エゾノハクサンイチゲも交じ って咲いている。 |
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イワヒゲのアップ | ||
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あーちゃんが、「やはりここはすごいね!」 と歓声を上げる。 そして目を遠くに移して、「き ゃあ!」と声を上げる。トムラウシから十勝連峰 がエゾツガザクラの向こうに見えるのだ。 えぐられた道幅の狭い登山道だが、人も来 ないのでここにザックを下してしばし観賞と 撮影タイムにする。 |
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エゾツガザクラ | ||
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エゾツガザクラとトムラウシ | ||
チングルマもたくさん咲いており、同じ構 図で写真を撮る。 しばらく見ていたら、マルハナバチが盛ん にツガザクラの花の中に入って蜜を吸ってい る。 何とか撮りたいと思って何枚か写したが、 ハチの動きが早くて一枚だけましなものが撮 れた。でもハチのお尻が見えるだけで、説明 がなければ分からないかもしれない。 |
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チングルマ | ||
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北海岳に到着。 風が結構ある。ザックにつけている温度計 は10℃だった。体感気温はこれより低い。 |
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エゾツガザクラの蜜を吸うマルハナバチ |
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