この小屋では今まで3時過ぎくらいから起きだして出発の準備をする人がほとんどだったが、 この日の宿泊客は4時ころになって少しづつ起きだしている。 朝の光の中で高根が原と遠方にトムラウシがくっきり見える。 |
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高根が原とトムラウシ山 | ||
避難小屋は標高1970mくらいにあるが、 この日は風が全くないため、寒さは感じない。 道の左側に忠別川につながる沢があり、そ の東側は昨日登った緑岳の尾根が連なる。 まだその尾根から朝日は射していない。 大きな岩の上にチングルマがまるで座布団 を置いたような形で咲いている。 歩くにつれて東側の雲海の向こうに、ニペ ソツ山と石狩連峰が姿を現した。振り返ると 白雲岳が青空の中にあった。 |
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岩の上に咲いたチングルマ | ||
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ニペソツ山と石狩連峰 | 白雲岳 | |
風衝地をゆっくり歩く。 コマクサがところどころで顔を出すが、ホ ソバウルップソウはもう終わっているし、い つもなら見られるチシマキンレイカやタカネ シオガマなども終わっている。 後旭の奥に旭岳が見えるようになって、引 きかえすことにした。するとトムラウシ方面 へ向かう数組のパーティーとすれ違った。 ハクサンボウフウやタカネトウウチソウ、 ヨツバシオガマなどが朝の光の中できれいに 咲いていた。 |
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ハクサンボウフウ | ||
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小屋に戻ったのが6:15ころ。 3人のパーティーが食事をしていて、その 後7時ころ高根が原に向けて出発していった。 多分ヒサゴ沼避難小屋に行くのだろうが、た つさんの常識だとずいぶん遅いスタートだ。 小屋前のベンチでゆっくり朝食をとる。 今日の行程について、北海岳からお鉢の周 りを左回りに歩くか右回りに歩くか相談した ところ、近いほうにしたいとの意見で右回り に決まった。 そうすると午前中に層雲峡に着いてしまう ので、たつさんは時間調整を考えた。 荷物をまとめて、7:20に出発する。 小屋の近くでクモイリンドウが咲き始めて いた。この後この花はまだどこにも咲いてい なかった。 |
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タカネトウウチソウ | ||
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白雲分岐に向けて歩きだす。 チシマノキンバイソウやイワブクロ、エゾ コザクラ、メアカンキンバイなどが朝の光を 浴びて咲いている。 分岐について、たつさんが「もう一度白雲 岳に登ろう」というと、二人は昨日登ったの にまたか、と言う感じだったが、「今日は山 頂から緑と白の縞模様の旭岳が見えるから。 ここはぜひ見せておきたい」と言って白雲山 頂に向かった。時間調整の意図もある。 |
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クモイリンドウ | ||
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チシマノキンバイソウ | エゾコザクラ | |
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白雲岳は青空の中にその姿を見せていた。 昨日はガスの中でその前には雨が降ったこ ともあって、花が少し濡れた状態だったので、 あまり写真には撮らなかった。 ここの山頂部付近には小規模ではあるが見 事なお花畑がある。今日は時間もあることだ し、たつさんはゆっくりアップの写真を撮る ことにした。 |
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メアカンキンバイ | ||
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白雲岳山頂部 | ||
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エゾヒメクワガタ | ミヤマリンドウ | |
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エゾツガザクラ | チングルマ | |
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アオノツガザクラ | エゾコザクラ |
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