連休の後の平日とあって、十勝岳温泉の駐車場はガラガラだった。駐車場の端にも少し 雪が残っていた。 昨夕、白銀荘に着いたすぐ後に夕立があった。その影響か、少し霧がかかっていたが、 歩き始めて間もなくその霧も取れ始めてきた。 安政火口へ行く道と別れるころには快晴となった。D尾根を過ぎて目指す富良野岳が見 えてきた。 |
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富良野岳 | ||
安政火口への道から分かれ、D尾根、上ホ ロ分岐あたりまでの道は、イソツツジやツマ トリソウ、マルバシモツケ、ゴゼンタチバナ などの道である。 いずれも、昨夕の雨で花弁には水滴がつい ている。 |
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イソツツジ | ||
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上ホロ分岐はまだ大きな雪渓で埋まってい る。ここを富良野岳の方に向かう。この後、 富良野岳の肩へ行くまでに3、4回雪の上を 歩く。 大雪も雪が多かったが、ここ十勝連峰も同 じように多く残っている。 チングルマ、キバナシャクナゲ、マイヅル ソウ、コガネイチゴ、ヒメイチゲ、ヤマブキ ショウマがあり、チシマノキンバイソウもほ んの少しだが咲き始めていた。 |
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ツマトリソウ | ||
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チングルマ | キバナシャクナゲ | |
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ほかに木本の花として、オガラバナ、ウラ ジロナナカマド、ウコンウツギ、クロウスゴ も咲いていた。 ヒロハヒメイチゲ、ヒメタケシマランがあ り、オオバタケシマランは白い蕾があるだけ で開くにはもう少しだった。 ハクセンナズナが道端に咲いていた。 |
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チシマノキンバイソウ | ||
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ハクセンナズナの最初に見た株は、まだ蕾 だった。撮ろうとしていたら、先に歩いてい たあーちゃんが、「こっちに咲いているのが あるよ。」というので咲いている方を撮った。 ほかに、カラマツソウ、咲き始めたばかり のモミジカラマツ、オオバミゾホウズキ。オ オバミゾホウズキなどは沢筋など水の多いと ころにある花だが、こういうところにもある んだなと思いながら歩く。 アラシグサも咲いていた。 サンカヨウやエンレイソウも姿を現す。 トカチフウロもきれいな花を咲かせている。 振り返ってみると十勝岳が見えていた。 |
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ハクセンナズナ | ||
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サンカヨウ | トカチフウロ | |
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ウラジロナナカマドと十勝岳 | ||
肩分岐への登りに差し掛かったころから、 雲と霧に覆われ始めた。 ここの登りでは、イワヒゲ、ハクサンチド リ、アオノツガザクラ、エゾツガザクラ、エ ゾヒメクワガタ、ミヤマキンポウゲ、キバナ ノコマノツメなどが見られたが、いずれも小 さな株が多い。 |
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イワヒゲ | ||
肩分岐に到着。 4パーティーほどが休んでおり、我々もこ こで少し休憩をとりながら、あたりの花の様 子をうかがうことにした。 このあたりには比較的新しい木の階段がで きていた。以前はこのようなものはなかった と記憶しているが、登山道の崩壊を食い止め る策だろう。 ここからは花の競演の場所になる。ムカゴ トラノオ、ヨツバシオガマ、コマクサ、エゾ ウサギギク、ウスユキトウヒレンもほとんど 蕾の中に一株だけ花を開いていたものがあっ た。 |
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ムカゴトラノオ | ||
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コマクサはそろそろ終わりに近くなってい て、色の褪せたものが多かった。 階段が終わると斜面を横切る道になり、こ の両側にたくさんの花が咲く。 メアカンキンバイ、ミヤマキンバイ、ハイ オトギリも出てきた。 エゾヒメクワガタ、ホソバキソチドリ、エ ゾツツジ、ヒメイワショウブが見える。 |
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コマクサ | ||
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エゾヒメクワガタ | ホソバキソチドリ | |
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エゾツツジ | ヒメイワショウブ |
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