四阿山・根子岳


                          2015年6月20日


   レンゲツツジを見に、菅平牧場から四阿山と根子岳を周回するコースを歩いてきた。
  根子岳は7年前の冬にスノーシューで登ったのが最近で、四阿山と根子岳を周回するのは実に
 15年ぶり。ただその時は秋だったので、花の時期に歩くのは今回が初めてである。

  レンゲツツジは通常は6月中旬が旬になるが、梅雨入りしてからわれわれの都合と天気とがなかなか折り合
 わず、20日の土曜日しか雨の降りそうにない日がなかった。そこで、急きょ前日の夜に菅平に入ることにし
 た。
  14時過ぎに家を出たが、結局菅平までずっと雨で、翌日の午前中が勝負と見て早朝から歩くことにした。

     行動の選択は大正解だった。

   道路はまだ濡れた状態であるが、空は晴れ
  ていて風は全くない。北アルプスも山頂部は
  雲がかかっているが、谷筋の雪は見える。

   駐車場にはすでに10台くらいの車があり、
  バスが2台。うち1台の登山者は既に出発し
  ており、もう1台の20数人も出かけるとこ
  ろだった。出足が皆さん早い!!

   朝食をとって準備して、四阿山に向けて歩
  き始めた。

   牧場の牛が見送ってくれた。
    乳牛に見送られて
     牧場の柵に沿って少し登る。シラカンバや
  ナナカマド、カシワなどの林の中でカッコウ
  の鳴き声が聞こえ、とてもすがすがしい。

   気温は10℃。風がないので寒くはないが、
  寒気が入っているので午後は雨だろう。

   5時半に出発できたので、ゆっくり回って
  も天気の崩れる前には下山できる。

   アヤメが咲いており、クリンソウ、スズラ
  ンが早速見られた。
  アヤメ
       大明神沢でヤグルマソウが咲き始めていた。

     シラカンバの林の中には、ベニバナイチヤ
    クソウがあちこちに顔を出している。この花
    は根子岳にもあり、またかなり高いところに
    も見られた。

     いずれもまだ咲き始めで根元の方から開花
    して、先端部は蕾の株が多かった。

     あーちゃんが、「今年はよくベニバナイチ
    ヤクソウに会えたね。」そう、甲武信ヶ岳で
    も入笠山でも見られたが、ここが一番分布も
    広く、数も多かった。
  クリンソウ
 
  ヤグルマソウ ベニバナイチヤクソウ
     キバナウツギやギンリョウソウ、クルマム
  グラが現れた。

   昨日までの雨で土が跳ねて、ベニバナイチ
  ヤクソウなどの花に着いてしまっている。

   アマドコロもところどころに見られる。

  ギンリョウソウ
       登山道が東に向かう広い尾根上になるあた
    りからレンゲツツジが見えだした。

     上空は明るいが、東に向かう尾根の中にあ
    るためまだ日差しはない。

     シラカンバの林の中、登山道の両側にずっ
    とレンゲツツジが咲いている。

     すごい数だ。こんなにたくさん咲いている
    とは思わなかった。

     この辺りはシラカンバであるがそのうちダ
    ケカンバも交じる林になる。
  アマドコロ
 
  レンゲツツジ レンゲツツジ
     クロウスゴがあり、ツマトリソウがとこ
  ろどころで顔を出している。

   昨日までの雨で花弁がぬれているツマト
  リソウは白の花弁がその部分だけ透明にな
  ってきれいだ。

  クロウスゴ
        道はほぼ一定の傾斜で登っていく。

      ベニバナイチヤクソウやアマドコロ、コ
     ケモモ、ツマトリソウなどに交じってマイ
     ヅルソウも出てきた。
  ツマトリソウ
        やがて視界が一時開け、1917mの三
     角点のある小四阿に着いた。

      上空から東方面は青空が広がっている。

      この時点で北アルプスはほぼ雲の中で見
     えなかったが、蓼科山はその姿が見えた。
     八ヶ岳は山頂部は雲に隠れていた。

      東側は烏帽子岳や湯の丸山がくっきり見
     え、その北側には浅間山が噴煙を上げてい
     るのが見えた。昨夕、浅間山が小規模の噴
     火をしたという情報を得ていたので、雲で
     はなく噴煙だと確信した。
  マイヅルソウ
 
  噴煙を上げる浅間山

                                                                ≪続く≫

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