行動の選択は大正解だった。 道路はまだ濡れた状態であるが、空は晴れ ていて風は全くない。北アルプスも山頂部は 雲がかかっているが、谷筋の雪は見える。 駐車場にはすでに10台くらいの車があり、 バスが2台。うち1台の登山者は既に出発し ており、もう1台の20数人も出かけるとこ ろだった。出足が皆さん早い!! 朝食をとって準備して、四阿山に向けて歩 き始めた。 牧場の牛が見送ってくれた。 |
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乳牛に見送られて | ||
牧場の柵に沿って少し登る。シラカンバや ナナカマド、カシワなどの林の中でカッコウ の鳴き声が聞こえ、とてもすがすがしい。 気温は10℃。風がないので寒くはないが、 寒気が入っているので午後は雨だろう。 5時半に出発できたので、ゆっくり回って も天気の崩れる前には下山できる。 アヤメが咲いており、クリンソウ、スズラ ンが早速見られた。 |
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アヤメ | ||
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大明神沢でヤグルマソウが咲き始めていた。 シラカンバの林の中には、ベニバナイチヤ クソウがあちこちに顔を出している。この花 は根子岳にもあり、またかなり高いところに も見られた。 いずれもまだ咲き始めで根元の方から開花 して、先端部は蕾の株が多かった。 あーちゃんが、「今年はよくベニバナイチ ヤクソウに会えたね。」そう、甲武信ヶ岳で も入笠山でも見られたが、ここが一番分布も 広く、数も多かった。 |
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クリンソウ | ||
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ヤグルマソウ | ベニバナイチヤクソウ | |
キバナウツギやギンリョウソウ、クルマム グラが現れた。 昨日までの雨で土が跳ねて、ベニバナイチ ヤクソウなどの花に着いてしまっている。 アマドコロもところどころに見られる。 |
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ギンリョウソウ | ||
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登山道が東に向かう広い尾根上になるあた りからレンゲツツジが見えだした。 上空は明るいが、東に向かう尾根の中にあ るためまだ日差しはない。 シラカンバの林の中、登山道の両側にずっ とレンゲツツジが咲いている。 すごい数だ。こんなにたくさん咲いている とは思わなかった。 この辺りはシラカンバであるがそのうちダ ケカンバも交じる林になる。 |
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アマドコロ | ||
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レンゲツツジ | レンゲツツジ | |
クロウスゴがあり、ツマトリソウがとこ ろどころで顔を出している。 昨日までの雨で花弁がぬれているツマト リソウは白の花弁がその部分だけ透明にな ってきれいだ。 |
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クロウスゴ | ||
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道はほぼ一定の傾斜で登っていく。 ベニバナイチヤクソウやアマドコロ、コ ケモモ、ツマトリソウなどに交じってマイ ヅルソウも出てきた。 |
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ツマトリソウ | ||
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やがて視界が一時開け、1917mの三 角点のある小四阿に着いた。 上空から東方面は青空が広がっている。 この時点で北アルプスはほぼ雲の中で見 えなかったが、蓼科山はその姿が見えた。 八ヶ岳は山頂部は雲に隠れていた。 東側は烏帽子岳や湯の丸山がくっきり見 え、その北側には浅間山が噴煙を上げてい るのが見えた。昨夕、浅間山が小規模の噴 火をしたという情報を得ていたので、雲で はなく噴煙だと確信した。 |
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マイヅルソウ | ||
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噴煙を上げる浅間山 |
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