新道往復は2002年以来、2003年も 旧道から山頂に立って新道を降りてきた。そ の頃と周囲は変わっていない。 02年は秋に登ったので花はなく、03年 は同じ時期だが、山頂から必死に降りてきた ので花の様子は全くと言っていいほど覚えて いない。 登り始めて、ナルコユリやホウチャクソウ が見られ、ツクバネソウやクルマバツクバネ ソウがたくさん見られだした。 |
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ツクバネソウ | ||
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4時半ごろからはエゾハルゼミの鳴き声が 賑やかにしてきた。 林の中の道を進む。ところどころに水平道 があって歩きながらも休息しているような感 じ。道は土で緩い登りが続き、歩きやすい。 マイヅルソウが道の両側にたくさん咲いて いる。 ムラサキヤシオツツジもこのあと半面山あ たりまでところどころで彩りを添えてくれる。 |
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クルマバツクバネソウ | ||
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マイヅルソウ | ムラサキヤシオツツジ | |
やがて『呻吟坂序曲』の標識が出てきた。 以前にも同じ標識だったかどうかは定かで はないが、いよいよここからきつい登りが始 まるという意味を呻吟坂序曲と名づけたネー ミングがなかなかシャレていたので記憶に残 っている。 この辺りから道には岩が現れてくる。ヒロ ハヒメイチゲやズダヤクシュがあちこちに咲 き、エンレイソウやミヤマスミレが混じる。 ツバメオモトがかなり見られた。 |
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ツバメオモト | ||
登りの途中で、登山者を励ます標識が現れ、 ほかにサンカヨウがいくつか見られるように なった。 |
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呻吟坂を抜けてジグザグ道に入ると、フギ レキスミレやシラネアオイが現れた。 フギレキスミレとよく似た仲間にケエゾキ スミレがあり、後者は葉や茎に毛がある。近 よって良くみたが、毛のあるものやないもの もありどちらとも判別できなかった。 鶯谷に着いた。 |
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ツバメオモト | ||
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フギレキスミレ | シラネアオイ | |
鶯谷で休憩しているとすぐにブヨに刺され た。何といっても今日最初の登山者だ。彼ら も待ち構えていたのかもしれない。さっそく ハッカ油をスプレーし、このあと稜線に出る ので日焼け止めを塗って準備した。 このあたり、ダケカンバの林で、幹の白さ と若葉の黄緑がきれいだ。 ミツバオウレンやヒメイチゲがあたりにた くさんみられる。 |
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ダケカンバの林 | ||
木の間越しに右手に屏風岩が見えてきて、 ムラサキヤシオツツジとミネザクラがまだ蕾 を持っているのもあるが、ところどころ咲き 始めている気持ちよい尾根道だ。 ほどなく半面山に着き、ここにクマよけの 鐘がぶら下がっていた。 一旦下って、湿原となりミズバショウも見 られた。ここから雲峰山への登りの半分は残 雪歩きだ。 雪渓を直登した後、夏道をジグを切って登 ると雲峰山だ。眼前に芦別岳とそれに続く北 尾根が青空の中にくっきりと現れた。 |
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ミネザクラ | ||
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まだ8時前だというのにかなり暑い。日差 しも相当強く、体が水分を要求する。 雲峰山で少し休憩したのち、一旦下って最 後の尾根道にかかる。 芦別岳が雄大だ!! 残念ながらこちらから見る芦別は尖峰には 見えない。 |
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北尾根 | ||
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芦別山頂部 | ||
最後の雪渓を登ると、あっという間に頂上 に着いた。 下界の方はややヘイズがかかっているもの の、そのほかは360度の大展望だ。 しばらく休憩したのち、ツクモグサを探し に行く。すぐに北斜面に見つけられた。まだ 十分見ごろのものばかりだ。 |
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ツクモグサ | ||
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あとから3人の男性が上ってきて、写真を 撮ってもらった。 ツクモグサのほかに山頂部で見られた花は、 ミヤマキンバイ、チシマアマナ、コメバツガ ザクラ、ウラシマツツジと一株だけ咲き始め たエゾノハクサンイチゲがあった。 |
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ツクモグサ | ||
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ミヤマキンバイ | チシマアマナ | |
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山頂には1時間いて、一昨日のニペソツと 芦別の素晴らしいツクモグサを見られた感動 にふけっていた。 あとは来た道を戻るだけ。お昼近くになる と標高が下がるとともに気温も上がり、相当 暑い中の山行だった。 |
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コメバツガザクラ | ||
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11年ぶりの芦別岳では快晴の中でツクモグサに出合えた。この時期の新道はほかにもかなり 花が見られることも分かった。 水はたっぷり持参したので不足はなかったが、下山時は相当に暑く、コンビニで買ったノン アルコールビールがこんなに美味いものとは思わなかった。 今日も一日たっぷり遊ばせてもらった。 登山口 4:06 呻吟坂 5:18 鶯谷 6:05 雲峰山 7:48 山頂 8:28 山頂発 9:30 鶯谷 10:40 見晴し 11:18 登山口 12:15 |
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