ユーフレ川はこの時期水量が結構ある。 この左岸を歩くが、河原沿いと高巻き がかわるがわる出て、中にはかなりの高 巻きもある。斜面をトラバースしたり、 はしごがあったりで、変化に富んでいる。 やがて三段の滝や白竜の滝が見えユー フレ小屋との分岐となる。 樹林帯ではマイヅルソウやノビネチド リ、ムラサキヤシオツツジ、クルマバツ クバネソウなどが見られる。 |
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三段の滝 | ||
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小屋には寄らず、夫婦沢の右岸の道を進 む。ツバメオモトやエゾノリュウキンカ、 サンカヨウなどが現われてきた。エゾエン ゴサクのきれいなブルーもあった。 雪も現われ、最初の雪渓上を歩くが、そ ばには黄色のリュウキンカがたくさん見ら れる。 この日は一日ほぼ無風だったが、沢の中 は風が全くなく、結構汗も出て半袖になる。 小腹もすいてきたので雪の上に座ってバ ナナでエネルギー補給をする。 |
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ツバメオモト | ||
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サンカヨウ | エゾノリュウキンカ | |
左手に夫婦岩が大きく見えている。こ れを下に見る高度までまずは登らねばな らない。 小沢の流れの中や脇を登るが、フギレ キスミレやシラネアオイ、ツマトリソウ が励ましてくれる。シラネアオイはかな りの数がある。 ミズバショウも終わりの姿を見せてい た。 ここまで誰とも出会わないが、先行し ている人はいるようだ。 |
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夫婦岩 | ||
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フギレキスミレ | シラネアオイ | |
木漏れ日が気持ちよい。 咲きはじめのハクサンチドリやコミヤマ カタバミも現われる。 |
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ハクサンチドリ | ||
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尾根道に出る。ハクサンイチゲやミツバ オウレンやキバナシャクナゲも出てくる。 そしてまた雪の上を歩く。遠くの雪上に 3人が登っているのが見えた。 右手に崕山が見えてきた。いわゆる北尾 根に出るまで約3時間半かかった。 崕山は行ってみたい山でもあるが、抽選 に当たらないと学習登山としていけないの が残念。 そしてとうとう芦別の尖峰が姿を現した。 |
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コミヤマカタバミ | ||
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崕山 | やっと姿を現した芦別岳 | |
素晴らしく迫力のある姿だ。 昨年、新道から登ったが、雲峰山から 見る芦別とは全然違う山のように見える。 空には全く雲がない快晴であるが、ヘ イズがかかっている。しかし遠くの山々 まで一望できる。 山頂まではまだ随分ある。まだいくつ か雪の斜面を登ることになり(結局北尾 根に出てから4回ほど雪の上を歩いた)、 また尾根道もだんだん狭くなっていく。 歩を進めていくうちに山頂部は確実に 迫ってくる。 |
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芦別山頂部 | ||
キレット到着。 この手前のハイマツの近くで時間をか けて昼食。 あたりにはギョウジャニンニクも。で も今年は4月にだいぶ採ってストックし てあるからちらっと見ただけ。 誰もいない。壮大な風景を独り占めし ている。 しばらく休んで歩き出すと、ハイマツ の傍にツクモグサを見つけた。 初めて出会った! 念願がかなった! このあと山頂までにたくさん咲いてい た。 |
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ツクモグサ | ||
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最後の岩場を登りきって山頂に到着。 歩き始めてから7時間10分かかった。 休憩もたっぷりとったことに加えて、 雪の斜面と夏道を交互に通るため夏道へ の出口を探すのに少し時間がかかったこ ともある。 山頂周辺にもツクモグサがあるが、キ レット周辺のほうが多かった。 またポントナシベツとその向こうに夕 張岳が見える。これも素晴らしい景色だ。 |
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ポントナシベツと夕張岳 | ||
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頂上でしばらく過ごすが、人はいない。先行隊はすでに下山したものと思う。 ここから新道を下る。山頂直下はまだ雪の上。滑らないよう慎重に降りる。その後、雲峰山 とその下あたりまでは雪の上を一気に降りる。鶯谷まで1時間で着いた。 はじめて見たツクモグサ。もう虜になってしまった。かなり長かったけれど、芦別もやはり 北尾根から登って良かった。こんな素晴らしい道を誰とも会わずにじっくり歩けるなんてさす がに北海道だ。 しかもヘイズがかかっているとはいえ、雲ひとつない晴天。旧道は花も多く、バリエーショ ン豊富で全く飽きないし、特に北尾根に出てからは道内のほとんどの山が見えたと言っても過 言ではなかった。 素晴らしい山に感謝。 新道駐車場(4:45) 旧道登山口(5:15) ユーフレ分岐(6:30) 北尾根(8:10) キレット(10:50) 芦別山頂(11:55) 鶯谷(13:25) 新道駐車場(14:35) |
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