大雪はこの15年くらい、良く来ている場 所であるが、旭岳にわれわれが来たのは過去 一度だけ。理由は大雪の中でもほかの地域に 比べて花の種類が少ないからである。という より大雪には花を中心とした見どころが多す ぎて、ここがなかなか対象にならないからか もしれない。 あーちゃんにとっては実に15年ぶりの旭 岳である。 6時過ぎに無料駐車場に来たので停められ、 定刻より早く一番のロープウェーが動いた。 姿見の駅周辺を少し歩くと、チングルマや エゾツガザクラ、ミネズオウなどが見られた。 |
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チングルマとエゾツガザクラ | ||
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今日は快晴で風も弱く、山頂部が最初から 見えている。 直に姿見の池に着いた。池にはまだ雪が3 分の1くらい残っていた。近くにはメアカン キンバイの比較的大きな株があった。 ここから活火山である旭岳の火山らしい景 色を見ながらの登りとなる。 山頂までは火山特有の道なので、花は少な い。マルバシモツケやイソツツジなどはとこ ろどころで見られるが、ウラジロタデやイワ ブクロなどはまだ蕾の状態。 |
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ミネズオウ | ||
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5合目付近で噴気孔が近くに見えてきて、 ゴオッーという音も聞こえてきた。少し硫黄 の匂いもした。 それまでもあったのかもしれないが、5合 目から標識を認識するようになった。だいた い合目間が20分から25分間隔で続いてい た。 |
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メアカンキンバイ | ||
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噴気孔 | 八合目の標識 | |
右手にトムラウシ山が見えてきた。そして少し登ると忠別岳も見えてきた。真ん中にあるのが 五色岳と思われる。 あのあたりの高原(溶岩)台地も花も素晴らしいし、とにかく雄大な景色が堪能できる。 |
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左から忠別岳、五色岳、右手遠方にトムラウシ山 | ||
九合目に近づくころから、植物の量が増え 始め、イワヒゲの群落が見られた。イワヒゲ はこのあともたくさん見ることができた。 金庫岩が左に見られる。おそらく噴火でで きたのだろうが、真四角のまま落ちてくると は考えられず、大きな噴石が浸食されて四角 いかたい岩石が残ったのではないかと考えた。 こんなことを思いながら登るのも結構楽し いものだ。 |
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イワヒゲ | ||
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山頂に到着。 今日はロープウェーの終点の駅まで、上か らはっきりと見える。 われわれを追い越して行った人も、また次 から次へと登ってくる人もいる。3連休の一 日前だが結構な人の数だ。 |
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金庫岩 | ||
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ここからはいくつかのルートがとれる。 このまま戻るルートと間宮岳の分岐まで裏 旭を行くルート。 分岐からはお鉢を反時計回りに回る場合、 途中から北海岳から白雲分岐、そこから分か れて赤岳から銀泉台へのルートと緑岳から高 原温泉へのルート、白雲分岐をまっすぐ行っ てトムラウシ方面へ向かうルートがある。 時計回りに回る場合、われわれのように中 岳分岐から裾合平へ抜けるルート、そのまま お鉢を歩いて黒岳から層雲峡へ抜けるルート など多彩などれもが素晴らしいルートがある。 多くの人が裏旭を行く。山頂のすぐ下はち ょっとしたお花畑が点在し、メアカンキンバ イやイワヒゲ、キバナシャクナゲ、コメバツ ガザクラ、数は少なくなっているがイワウメ が見られた。 |
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山頂標識 | ||
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キバナシャクナゲ | コメバツガザクラ | |
すぐにガレ場が始まる。火山礫の積もった 崩れやすい急な斜面をしばらく慎重に下る。 下には大きな雪渓が広がっている。雪渓そ のものは斜度はきつくない。 雪渓を越えると花々が現れてくる。 ジムカデ、チングルマ、イワウメ、エゾツ ガザクラ、キバナシャクナゲ、イワヒゲ、ア オノツガザクラそしてコマクサだ。 |
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ジムカデ | ||
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エゾツガザクラ | コマクサ | |
振り返るといま降りてきた旭岳の裏側の斜面が青空にくっきり見えている。 表側からの景色とかなり様相が違っている。 |
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裏側から見た旭岳 |
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