終点の姿見駅でトイレに入って、出発する。 今日の天気予報は曇り。下山後、富良野ま で行くので、コースタイムくらいで歩ければ いいなと思いながら歩き出す。 たつさんはここは13年ぶり。表大雪は良 く来ているが、ここは花が少ない山なのでつ いつい来そびれている。 歩き始めると、姿見の池あたりまではまだ 花があった。ミヤマアキノキリンソウ、ミヤ マリンドウ、コケモモ、イワブクロ、シラタ マノキ、メアカンキンバイなどだ。 |
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ミヤマアキノキリンソウ | ||
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湿原と言ってもいいような少し平坦なとこ ろがあって、ホソバノキソチドリがまだ咲い ていた。 姿見の池からの旭岳は山裾は見えるが山頂 部は雲がかかっている。 |
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シラタマノキ | ||
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ホソバノキソチドリ | 姿見の池から旭岳 | |
ここを過ぎると、火山特有の礫地の道を登 って行く。噴気孔からゴーッゴーッと音を立 てて水蒸気が出ており、風に乗って硫黄のに おいがあたりに漂う。 北からの風がやや強く、天気が良くないた め気温も低い。そんな中でも半袖と短パンで 登っている女性がいる。Sさんが「あんな格 好で寒くないのかなぁ」 山頂までは、イワブクロやヒメイワタデの 花くらいしかない。 道は噴火で現れた色の異なる岩石が出てき てこれを見ているだけでも面白い。 |
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イワブクロ | ||
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20分間隔くらいに、六合目、七合目、八 合目と標識を過ぎていく。 たつさんの後ろをNさんが歩くことが多い が、Nさんに先に行ってもらうとたつさんよ り登りは早いピッチで歩く。それが結構長く 続くので頼もしい。 ニセ金庫岩が右手に見え、次いで金庫岩が 左手に見えてきた。山頂はもう近い。 山頂近くになると、イワブクロやヒメイワ タデのほかにチシマクモマグサやイワツメク サ、メアカンキンバイも見えだした。 |
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ヒメイワタデ | ||
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ニセ金庫岩 | 旭岳山頂部 | |
山頂には約30人くらいの人がいた。ここ で休んで引きかえす人が多いのだろう。ちょ っとでいいから晴れてくれればいいが・・・。 気温を見てみたら10℃。これに風がある ので体感温度はもう少し低い。レインウェア を着る。 しばらくして一瞬だがガスが晴れ、姿見の 方向が見えた。 |
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一瞬見えた山頂からの姿見方向 | ||
間宮岳に向けて、旭岳の裏側を下る。ここ の道はまったくのザレ場で傾斜も結構あるた め、滑らないよう一歩一歩慎重に下る。 雪渓が解けた流れの周囲には、チシマクモ マグサやイワギキョウなどが咲いている。 裏側は雲はやや多めだが晴れている。気温 が上がり、鞍部に近づいたら暑くなってレイ ンウェアは脱いだ。 熊が岳の周囲も雪田性の花が少し咲いてお り、それに交じってイワヒゲやコエゾツガザ クラなどがあった。 |
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チシマクモマグサ | ||
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アオノツガザクラとエゾツガザクラは交じ って咲いているところが結構あり、これらに は自然交雑して花の色や形が変わってくる変 種がある。 エゾツガザクラの濃いピンクが薄いピンク になって花が丸くなったのがコエゾツガザク ラで、中岳温泉の下で見たニシキツガザクラ は花の色がオレンジまたは赤紫色で絞りが入 ると言われている。 |
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イワヒゲ | ||
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コエゾツガザクラ | ニシキツガザクラ | |
荒井岳と間宮岳の間の尾根に出た。この下はお鉢平で火山が噴火した後に陥没してできた カルデラだ。 やや雲は多いが上空は晴れている。 |
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お鉢平と黒岳 | ||
雄大な景色をしばし眺める。 SさんとNさんはお鉢を形成する山々の同 定を盛んにしている。一昨日登った北海岳や 最初に登った赤岳方面も見えていた。 すぐに間宮岳の山頂に着く。この辺りには クモマユキノシタが多く、チシマツガザクラ も見られた。 |
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クモマユキノシタ |
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