朝食時、小屋の女主人が今日のルートの説 明をしてくれる。「蓮華温泉に行く人は、川 を渡ってから最後200mの登りがあるが、 温泉、温泉とつぶやきながら歩いてください。 お花はいっぱい咲いています。」 美味しい朝食を食べて、5:28に朝日小 屋を出発する。朝日小屋付近も花が咲いてお りニッコウキスゲを撮った。 朝日岳までは昨日降りてきた道だ。 朝早いため、植物は朝露に濡れている。 チングルマ、ツマトリソウ、イワカガミが 現れる。 |
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ニッコウキスゲ | ||
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チングルマ | ツマトリソウ | |
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SさんはNさんに花の名前をしっかり覚え てもらおうと、昨日から考えていた10問ク イズを出している。山頂までに出てくる花を Sさんが指し示して、Nさんが答え、何問正 解したかを試しながら登っている。 結局山頂まででは確か半分の正解率だった ようだ。 サンカヨウが朝露に濡れて花弁が半透明に なってきれいだ。 ハクサンボウフウ、アオノツガザクラ、キ バナノコマノツメ、モミジカラマツ、ハクサ ンイチゲ、ツガザクラなどが見られる。 |
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イワカガミ | ||
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サンカヨウ | モミジカラマツ | |
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ハクサンイチゲ | ツガザクラ | |
1時間ほどで朝日岳に着く。昨日の午後は 全く視界がきかなかったが、今日は素晴らし い展望だ。 劔、立山連峰から辿ってきた白馬岳、雪倉 岳がきれいに見られる。ここで写真を撮って 蓮華温泉に下り始める。 タカネナデシコ、ハクサンコザクラ、シナ ノキンバイ、クロトウヒレン、ミヤマダイコ ンソウなどがたくさん見られる。クロトウヒ レンはまだ花を開いていない。 |
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タカネナデシコ | ||
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ハクサンコザクラ | シナノキンバイ | |
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クロトウヒレン | ミヤマダイコンソウ | |
雪田の縁を歩きながら、かなり前方に登山 道が見える。 確か1パーティーが先行したはずだが、そ の姿は見えない。我々5人だけがこの景色を 独り占めしている感じ。 じきにガレ場の道になる。そうするとさら に花の数が多くなった。 ミヤマアズマギク、ハクサンシャジン、シ ロウマウスユキソウ、タカネシオガマ、ミヤ マムラサキ、イブキジャコウソウ、イワオウ ギなどだ。 Sさんとあーちゃんはイブキジャコウソウ が麝香のにおいがするかどうか確かめている。 「少し匂いが感じられるね」 |
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アズマギク | ||
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ハクサンシャジン | シロウマウスユキソウ | |
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ミヤマムラサキ | イブキジャコウソウ | |
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少し岩の出てくるところになると、オンタ デ、イワシモツケ、マツムシソウ、タカネイ ブキボウフウが見られる。 オンタデはオヤマソバとよく似ている。タ デ科の植物もセリ科の植物同様に見分けにく いが、オヤマソバには葉脈がないのに対して ここで見たのは葉脈があるからオンタデと思 う。 |
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イワオウギ | ||
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オンタデ | イワシモツケ | |
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マツムシソウ | タカネイブキボウフウ | |
花はまだまだ続く。 ホソバツメクサ、シロウマアサツキ、クモ マミミナグサ、ミヤマセンキュウ、ミヤマウ ツボグサ、クルマユリ、カライトソウ、シモ ツケソウなどだ。 とにかくどの花を見てもまさに旬のものば かりで、一部咲き終わりのものが見られるの がイワオウギくらいだ。 こんなお花畑は見たことがない。良い時期 にきたものだと思った。 |
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ミヤマウツボグサ | ||
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クルマユリ | カライトソウ | |
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千代の吹き上げのコルに着いた。 山頂からわずか1キロの間に、これだけ多 くの花が見られる。 昨日の雪倉岳以上の花の種類だ。 ここのコルから栂海新道と分かれる。この 新道を行くと親不知に着くのだという。 少し休んで、また歩き始める。 |
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シモツケソウ |
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