レンタカーを層雲峡の駐車場において、銀 泉台までバスで行く。バスには17,8人が 乗っているが泊まりの大きな荷物を持ってい る人は半分もいない。 天気は快晴。銀泉台で朝食をとってスター トする。今年は残雪が多いと聞いていたが、 歩き始めてすぐ雪が残っている。 まだミヤマハンノキが花をつけているし、 フキノトウも咲き始めのものがずいぶんある。 赤岳登山口に入ると、ヒロハヒメイチゲ、 ミツバオウレンなどの初夏の花に交じってコ ミヤマカタバミが咲いていた。 |
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コミヤマカタバミ | ||
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第一花園が見える斜面はまだまだ雪が残っ ており、花はまったく見られないことが想像 できる。 そこへ行く道には、イソツツジやマルバシ モツケが咲いており、ツマトリソウ、ゴゼン タチバナなども見られる。 |
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第一花園への道の残雪 | ||
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イソツツジ | マルバシモツケ | |
赤岳登山口のすぐのところに、エゾツツジ が見られるところがあり、今年ももう咲いて いた。エゾツツジがこういう場所に咲いてい るのは大雪では珍しい。 第二花園へ向かう雪のない短い斜面にコヨ ウラクツツジ、オオバスノキ、コケモモなど の木本の花やウスバスミレ、リンネソウがみ られた。 |
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コヨウラクツツジ | ||
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第二花園も雪の下。ここには奥ノ平の標識 があったはずだが、雪に埋もれていて見えな い。 雪渓の下の雪解けのところでわずかにエゾ コザクラが2株だけ咲いていた。 このあたりはツガザクラ類やチングルマ、 ハクサンイチゲ、エゾコザクラなどが見事な ところだが、今年はさほど見られないかもし れない。 |
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リンネソウ | ||
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第二雪渓 | エゾコザクラ | |
コマクサ平に着くと花の様子は様変わりし た。第三雪渓までの間、この台地は雪が全く なく、ここで今まで見た中では最も多い数の 花が咲いていた。 メアカンキンバイ、コマクサ、イワブクロ、 チシマキンレイカ、キバナシオガマ、キバナ シャクナゲ、コケモモ、そしてチシマツガザ クラもちらほら咲き始めていた。 あーちゃんが、「今年はコケモモがたくさ ん咲いているね。」そう、コケモモだけでな くてタカネオミナエシもコマクサも以前より ずっと増えているようだ。 |
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コマクサ | ||
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イワブクロ | チシマキンレイカ | |
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「それもコマクサはもう咲いてから時間が たっているものもあるけど、ほかの花はすべ てと言っていいほど旬だものね。」 とにかく咲き始めの花はどれもきれいだ。 左手を見るとニペソツから石狩連峰の山々 がくっきり見える。風はほとんどない。 バスに乗っていた女性二人組がここでチョ ウを追って写真を撮っていた。ウスバキチョ ウかダイセツタカネヒカゲでも撮っているの かなと思って聞いてみたが、名前はわからな いと言っていた。 |
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チシマツガザクラ | ||
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ニペソツ山と石狩岳 | ||
第三雪渓もまだ端から端まで雪が残ってい る。普通は夏道のある雪渓の左側を登ってい くが、トレースは右側についている。もちろ ん我々もそこを通った。 第三雪渓を超えるとさらに花の数は増えて くる。 メアカンキンバイ、キバナシオガマ、キバ ナシャクナゲ、エゾコザクラなどに加えて、 エゾノハクサンイチゲ、今日初めて目にする チングルマ。チングルマなどいつもどこでも 見かける花が、これまで一つも現れなかった から、何か少し貴重な花に出会えた感じだっ た。 |
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キバナシオガマ | ||
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キバナシャクナゲ | エゾノハクサンイチゲ | |
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さらに、イワヒゲ、ジンヨウキスミレ、ミ ヤマリンドウ、エゾツガザクラ、アオノツガ ザクラ、ミネズオウ、エゾヒメクワガタ。 イワヒゲとメアカンキンバイのツーショッ トは面白い組み合わせだった。 |
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チングルマ | ||
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イワヒゲとメアカンキンバイ | ジンヨウキスミレ | |
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第四雪渓までの間はツガザクラ類が見事に 咲くところだが、まだこれからという状態だ った。 第四雪渓はほんの少し登っただけで、夏道 に入り、ここにもチングルマやエゾヒメクワ ガタ、エゾノハクサンイチゲ、エゾツガザク ラなどが咲き、赤岳への最後の登りにかかっ た。 |
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エゾヒメクワガタ |
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