横岳、赤岳


                       2013年6月9日~10日


  今年のツクモグサ観察は中旬に八ヶ岳に行こうと決めていた。ところが梅雨入りしたのに晴天
 と高温が続いており、この分だと中旬では見ごろが過ぎてしまうことが考えられた。
  そこで晴れ間が期待できるときに行こうと決めて日曜日に家を出た。

  最近の山登りは、山でゆっくりすることも目的の一つになっており、今回は行者小屋のテン場で一泊する
 ことにしたため、出発は8時半。高速も渋滞はなく、お昼もゆっくり食べて1時ころ美濃戸に着いた。
  この時期にここを通るもう一つの目的はホテイランを見ることである。それを期待して歩き始めた。

   <第一日目>  
     南沢を歩くのは実に6年ぶり。入り口周辺
  と行者小屋近くの風景は覚えているが、その
  途中の様子はほとんど記憶にない。

   歩き始めると、シロバナヘビイチゴがたく
  さん咲いており、アイヅシモツケがきれいに
  咲いていた。小さな花が集まって咲いている
  がとても素敵で、何本かの木が見られた。

   ヒロハテンナンショウも見られた。
    アイヅシモツケ
       ほどなくホテイランの自生地があった。

     見られた株のほとんどに識別のラベルが付
    けられている。

     樹林帯の中で、ピンクの花はところどころ
    にみられる。来る前はこれが南沢沿いの道に
    かなりあるのかなと思っていたが、自生して
    いるのはほんの少しの間だけだった。

     ホテイランを見たのも4年ぶりということ
    になる。

     日曜日のこの時間は、多くの下山者が次々
    に降りてくる。

     ミツバオウレンも咲いていた。
  ホテイラン  
       コミヤマカタバミがたくさん咲いていて、
    目を楽しませてくれる。

     陽の光がよくあたっているところではきれ
    いに開いた花が見られるが、全体としては閉
    じ加減の花が多かった。

     それでもよく見ると、花弁に現れる筋のは
    っきりしているものもあり、またピンクの花
    も一つだけ見られた。

     クリンユキフデやイワセントウソウの小さ
    な花も時々見られた。
  ホテイラン
 
  コミヤマカタバミ ピンクのコミヤマカタバミ
     ヒメタケシマランを見つけた。

   この花はまったく目立たない花で、歩いて
  いる状態の視野からは見ることができない。
  15センチくらいの高さで葉っぱをひっくり
  返さないと見えない。

   いろいろなところで見られるが、最初に見
  て撮ったのが夕張岳。その時は結構自分なり
  にうまく撮れた。

   そんなこともあって、今回もこれを見つけ
  たらあーちゃんが、「お得意の花ね。」

   そう言われたら撮らざるを得なかった。
  ヒメタケシマラン
     ツバメオモトが見られた。

   目にしたのは3株程度であった。

   ちょうど背丈より高い岩の上の苔の中に見
  られたのが、花の状態はもう終わりかけだっ
  たが逆光気味に撮ってみた。

   
  ツバメオモト 
     コミヤマカタバミに交じって、キバナノコ
  マノツメが現れてきた。

   全体にやや小ぶりのものが多いように感じ
  た。

   またネコノメソウも沢筋に近いところでや
  や固まって見られた。

   光にあたってとてもきれいに見えた。

   マイヅルソウはほとんどが蕾だったが、一
  株だけ登山道の真ん中に岩の下に咲いていた。
  おそらく日当たりがいいところだったのだろ
  う。
  キバナノコマノツメ
       イワカガミが見事に咲き始めているところ
    に出会った。

     道の沢寄りで日当たりのよいところ。山側
    にも株がたくさんあったがまだ蕾だった。

  ネコノメソウ
       コヨウラクツツジの群生地を抜けて、一旦
    水の流れのない河原を歩き、再びコメツガの
    林を通って行者小屋に着いた。

     テントも10張くらいあったが、多くが一
    人だった。

     小屋はおそらく数人の宿泊者だろう。まあ
    日曜日だからそんなところか。

     夕食を軽く摂って、横になっていた。ふと、
    外を見たら夕焼けがきれいだった。その夕焼
    けに少し照らされたように赤岳が赤くなって
    いた。
  イワカガミ
 
  西の空  赤 岳

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