≪1日目≫ | ||
芦安5:30発の乗合タクシーは一台目に 乗れた。 広河原で朝食にして出発。曇り空だが北岳 山頂部ははっきり見えていた。たつさんは今 年3回目の広河原である。 河原にはフジアザミの大きな株がたくさん あった。その後、ゴマナやキツリフネ、コウ シンヤマハッカなどが見られた。 クサボタンは銀白色のひげをつけた実がな っていた。 |
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ゴマナ | ||
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朝まだ早いので降りてくる人には出会わな いが、肩の小屋や北岳山荘を目指す人が結構 いた。3分の1くらいの人がテン泊組のよう だ。最近はテント泊まりの人が増えているら しいが、ここもそうだ。 キオンやタカネコンギク、ホソバトリカブ トなどの夏の終わりから秋の花に加えて、ヤ マハハコ、サラシナショウマ、センジュガン ピ、センジョウアザミなどの夏の花も少し残 っていた。 |
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キツリフネ | ||
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キオン | ホソバトリカブト | |
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ここの道は何度も通っているので、どこで 休憩をとるかほとんど決まっている。 今回は山小屋一泊であり荷物もそう多くは ないので、二股に着くまでに2度小休止した だけだ。 二股までの大樺沢沿いの道にタカネナデシ コがたくさん咲いていた。この花は夏の花で あるが標高が低いところでは今も咲いている。 二股の上にもたくさんあった。 さらにミヤマハナシノブ、タカネグンナイ フウロ、ミヤママンネングサ、ミソガワソウ も咲いていた。 |
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サラシナショウマ | ||
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タカネナデシコ | ミヤママンネングサ | |
二股が近づいてきた。 大樺沢にはまだ雪が残っている。今年は6 月の終わりと8月初めにここを通っているが、 6月終わりは結構な積雪だったので9月の今 でも消えていない。 二股で少し長く休憩して、大樺沢を八本場 のコルに向けて歩きだす。 |
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二股付近 | ||
上空に青空も時々見えているが、曇り空で 風はあまり感じない。気温が14,5℃なの で、夏のように汗びっしょりということもな い。この時期の登山は快適だ。 ヤマホタルブクロ、ミヤマハナシノブ、ミ ソガワソウ、タカネグンナイフウロなどが結 構見られる。この時期なので花はほとんど期 待してなかったので嬉しい。 あーちゃんが、「ここからはちょくちょく 休んで登ろうよ。」というのでそれに従った。 遅くとも15時までに着けばいいので余裕だ。 モミジカラマツのきれいな株があった。 |
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ヤマホタルブクロ | ||
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ミヤマハナシノブ | ミソガワソウ | |
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八本場のコルへの最後の登りにかかる。 ここには梯子がたくさん架かっている。今 回数えたら26個だった。去年も数えたので、 家に帰ってから見てみたら28個だった。ど ちらが正確なのかわからないが、要はたくさ んの梯子を登らなければならないということ だ。 この間に見る北岳バットレスは素晴らしく、 一部で紅葉が始まっているのが見えた。 |
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モミジカラマツ | ||
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一部紅葉が始まったバットレス | ||
八本場のコルに到着。ここでお昼にした。 大樺沢の中ではさほど風は感じなかったが、 ここに来て少し感じる。雲も大分多くなり、 間ノ岳や農鳥は見えるが、ここからわずかに 見えるはずの富士山は隠れていた。 トラバース道が何日か前から通行止めにな った。道の上にある1トン近い岩が不安定に なっているのが見つかったそうだ。 そこで吊尾根分岐まで行って、尾根を下る ことになった。風が強くなり寒さも感じるよ うになった。 サンプクリンドウが見られた。 |
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サンプクリンドウ | ||
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トラバース分岐から吊尾根分岐までにも南アルプスの3種のリンドウがあるが、ヒメセンブリ は半分だけ花が開いているだけで、アカイシリンドウは閉じていた。曇りで気温も下がったため であろう。 吊尾根分岐に出ると相当な強風だった。一時弱まるのを待つほどだった。姿勢を低くしながら 北岳山荘に着いた。 |
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