<1日目> | ||
約1か月半ぶりの山である。 計画はずいぶん立てていたが、好天が続か ずにこの時までなってしまった。 この日の予報は曇り。今日は北岳山荘まで なので、雨さえ降らなければいい。 広河原までの途中はかなりの霧だったが、 着いた時には晴れ間が広がり、その後もうす 曇りだった。広河原からも北岳がくっきり見 えていた。 |
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広河原からの北岳 | ||
登山道に入り、1700m〜2000mく らいでは少し紅葉している木が見られた。 9月下旬から10月中旬までの間、われわ れはここを歩いたことがない。大樺沢の紅葉 は写真でしか見たことがない。ただ歩いてみ て分かったのは、カエデやナナカマドなど赤 や黄色、橙色になる木々はとても少ないこと がわかった。 |
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紅葉した木 | ||
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この時期なので花は残っているものがわず かに見られたにすぎない。 タカネコンギク、フジアザミ、キツリフネ、 センジョウアザミ、ヤマハハコ、ホタルブク ロである。ヤマハハコはトラバース道で比較 的きれいな花が一株だけ見られた。 |
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紅葉した木 | ||
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タカネコンギク | フジアザミ | |
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キツリフネ | センジョウアザミ | |
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3連休の翌日なので、登る登山者も数組と 少なく、降りてくる人も数える程度。 風もほとんどなく、とても静かな山になっ ている。一方大樺沢やそこに流れ込む小沢は 雪解け時期の7月上旬くらいの水量で、その ため沢音だけが大きく聞こえる。おそらく9 月の雨の影響なのだろう。 二股近くなると青空になり、うろこ雲など の秋らしい雲が見られた。バットレスも雲に 映えていた。 |
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ヤマハハコ | ||
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一番期待していた2200m付近の二股あ たりの紅葉はもう終わり。特にナナカマドや ダケカンバはほとんど落葉しており、ナナカ マドの赤い実がついているに過ぎなかった。 大樺沢の右岸の様子を撮ってみたが、ダケ カンバの白い幹が目につき、ほんの少し色づ いて残っている木が見えただけだった。 |
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北岳バットレス | ||
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大樺沢右岸の様子 | ||
二股から大樺沢を八本場のコル目指して登 る。高度が上がるにつれて、夏の時期だと全 く見えない右股ルートや草すべりからの登山 道が見えてきた。ダケカンバの葉が落ちてい るので、この時期ではないとみられないもの だ。 さらに後方には鳳凰三山が見えてきた。 コルへは最後に数多くの梯子を登ることに なる。数えてみたら28個もあった。 コルに到着。明日登る間ノ岳が見えた。 ちょうど写真の右のピークが中白根山である が、その少し下から3000mの稜線となる。 |
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3000mの稜線 | ||
稜線に出たら風があって寒く感じるだろう と思っていたが、さほど風もなく景色はまあ まあで快適。 北岳山荘まではあと1時間ちょっとなので ゆっくり休憩してから歩きだす。 ここはトラバース道で初夏からはずっと素 晴らしいお花畑が展開するところだが、この 時期に花はほとんど残っていない。 この日は午後からは雲が多くなって、夕焼 けはさほどではなかったが、雲海に浮かぶ富 士山が見られた。 |
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夕焼け時の富士山 |
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