<2日目>  
     夏場は混む北岳山荘もこの時期は空いてい
  る。20人くらいの宿泊客だった。来月上旬
  には小屋閉めとなり、その準備も進めている
  という。

   あーちゃんも「こんなに静かな夜の小屋は
  初めてだね。」

   夜中何度か目が覚め、窓から空を見た時、
  満天の星と曇り空が交互だった。

   5時20分に外に出てご来光前の富士山を
  撮った。
  朝焼け
 
   比較的風もあって、結構寒い。朝食を弁当にしてもらって出発していく登山者もいた。

   この朝、太陽は富士山のかなり南(左側)から上るので、パノラマで撮ることにした。5時半
  から朝食だったので、下の写真は陽が上る寸前の様子。

 
  ご来光直前の富士
     荷物を小屋において、アタックザックだけ
  で出かける。

   すぐに登りが始まり、中白根山中腹から標
  高が3000mとなり、以降往復約4キロの
  3000mの稜線を歩くことになる。

   空は曇り空だが眺望はすこぶるいい。

   近くの北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒、鳳凰三山
  から八ヶ岳、中央アルプスの山々、北アルプ
  スも笠ヶ岳から穂高、槍まではっきり見える。
  3000mの稜線
     風があったのでたつさんはフリースを着て
  上下のレインウェア、あーちゃんは上にダウ
  ン、下はレインウェアで歩く。

   手袋は毛の薄手のものの上にオーバー手袋
  をしたが、手がかじかんでくる。

   「去年の鹿島槍の時ほどの風ではないね。」
  とあーちゃん。

   雲が切れ始め、陽が射してきた。

   今回の目的の一つに、こちら側からの尖鋭
  な北岳の姿を撮ることがあったので、時々振
  り返りながら写真に収めていた。
  北 岳
     1時間半ほどで間ノ岳に到着。先行組2組
  と農鳥岳から登ってきた若者一人が景色を堪
  能していた。

   標識が真新しくなっていた。

   ここからの眺望も素晴らしい。雲がかなり
  薄くなってきて日も差してきたため陰影がは
  っきりして見事だ。

   南アルプス南部の山々も山座同定の対象だ。
   笊ヶ岳から赤石岳、荒川三山、塩見岳が一
  望できる。
  間ノ岳山頂からの富士
 
  南アルプス南部の山々
 
   間ノ岳からの帰路ではさらに青空が広がってきた。相変わらずの風ではあるが気温が少し
  上がってきたためか、手のかじかみはなくなってきた。

   南アルプス北部の仙丈ヶ岳、甲斐駒、北岳、鳳凰三山が素晴らしい。

 
  南アルプス北部の山々
     北岳山荘に戻って暖かいコーヒーを入れて
  休憩したのち下山した。
  
   トラバース道に入った途端、西からの風が
  尾根で遮られ暖かく感じられるようになった。

   八本場のコルから大樺沢を降り、広河原に
  到着した。

   今まで数回トライして一回だけしか撮れな
  かったこの位置からの北岳の写真も撮れ、満
  足のいく山旅だった。
  間ノ岳直下からの北岳
 

 



   広河原 7:00  二股 9:30  八本場のコル 12:03  北岳山荘 13:50

   北岳山荘 6:03  間ノ岳 7:35  北岳山荘 9:00  八本場のコル 10:35
   二股 12:08  広河原 14:25


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