今の時期、雪解け直後なのでショウジョウ バカマがいたるところで見られる。 この先でもたくさん見られたが、ショウジ ョウバカマは同じ山でも生えているところで 多少色が異なることがあるが、ここは花の色 が一つだ。 ササの間にヒメタケシマランやハクサンチ ドリが咲いていたが、いずれも咲き始めだ。 ほかにミズバショウやミツバオウレンなど も見られた。 |
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ショウジョウバカマ | ||
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ヒメタケシマラン | ハクサンチドリ | |
男岩、ひょうたん池、ガマ岩を過ぎて蛇紋 岩崩壊地に向かう。 このあたりからも再び木道が敷かれ、木道 の長さで約30mほどのところが蛇紋岩崩壊 地だ。ここでシソバキスミレを探す。 木道のすぐそばに一株。崩壊地の中に2株 見られたが、崩壊地の中の花はもう終わりか けだった。木道のそばの花びらもそろそろ終 わりに近づいているものだったが、蕾が一つ 見られた。 夕張岳に十数年通って初めて見た花だった。 |
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シソバキスミレ | ||
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蛇紋岩崩壊地ではユウパリコザクラはすで に咲き終わっていて残念だったが、これは以 前に撮っているので問題なし。チングルマや エゾノハクサンイチゲが少々とヒメナツトウ ダイが見られた。 このあたりから花の多く見られる尾根道を 進み、木道も歩きながら湿性お花畑に向かう。 あーちゃんが思い出したように、「そうそ うこの景色よ。」 ハクサンチドリやミヤマキンポウゲなどが 見られたがまだこの時期、花は少ない。 |
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シソバキスミレ | ||
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ヒメナツトウダイ | ミヤマキンポウゲ | |
湿性お花畑はまだ雪解け直後で、途中には 雪田もたっぷり残っていた。 ここにはシロウマアサツキの大きな群落が あるが、シロウマアサツキはまだ蕾だった。 7月中旬頃から咲き始める。 ここを越えると灌木の中の木道となり、タ カネグンバイが咲き始めていた。 釣鐘岩の近くにはまだ雪が残り、ここを越 えてハイマツとササ原を抜けると吹き通しだ。 吹き通しはまさに風の通り道であり、岩屑 だらけのところであるが、ここにもいくつか の夕張の固有種が咲いている。 代表的なのがユウバリソウだ。ウルップソ ウに似た形であるが花の色は白で個体も小さ い。 |
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タカネグンバイ | ||
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ユウバリソウ | ユウバリソウ | |
吹き通しではしばらく写真撮影となる。 吹き通しの手前ではエゾノハクサンイチゲ とチングルマは見られたが、ミヤマオダマキ はすべて蕾だった。 ほかに、固有種のユウバリキンバイ、ユウ バリアズマギクがあり、固有種ではないが早 池峰山とここだけにあるナンブイヌナズナも 見られた。このナズナは珍しい黄色の花をつ ける。また、エゾミヤマクワガタも咲き始め ていた。 |
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エゾノハクサンイチゲ | ||
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チングルマ | ユウバリキンバイ | |
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ユウバリアズマギク | ナンブイヌナズナ | |
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吹き通しで固有種中心の花を堪能したので、 山頂までの最後の登りにかかる。 ウラジロナナカマドが咲いており、エゾノ ハクサンイチゲやもう終わりかけだがキバナ シャクナゲも見られた。 夕張神社からあと20mほど登って山頂に 着いた。ここでは前回6月中旬に登って撮れ なかったウラシマツツジの花を探し、ようや く見つけた。 ほかにイワウメやコメバツガザクラ、咲き 終わりではあるがタカネイワヤナギが見られ た。 |
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エゾミヤマクワガタ | ||
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ウラシマツツジ | イワウメ | |
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コメバツガザクラ | タカネイワヤナギ | |
今日は昼頃からは天気が良くなることを期待したが、曇り空だった。 帰りがけに、湿性お花畑付近から振り返って夕張岳の山頂部を撮って下山した。 |
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夕張岳山頂部 | ||
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雲は多かったものの時折陽が射す中で、目的のシソバキスミレが見られ、さらにユウバリソウ などの固有種もいくつか見られた。 新しくなった夕張岳ヒュッテはたつさんは3回目だが、来るたびに山好きのボランティアが 楽しんで工夫しながら小屋づくりを続けていることがわかり、爽やかな気持ちにさせてくれた。 夕張岳ヒュッテ 5:10 冷水の沢 6:17 石原平 7:10 望岳台 7:30 前岳湿原 8:19 蛇紋岩崩壊地 8:42 山頂 10:02 吹き通し 10:45 望岳台 12:10 冷水の沢 13:03 ヒュッテ 14:02 |
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