美濃戸口から美濃戸までの林道は、6月に 来た時よりは削られた箇所に土を入れるなど 少し整備されていたが、かなりの悪路だ。 それでもここまで来れば往復が少し楽にな る。 ここで準備して北沢を歩く。トリカブトが これから咲くもの、もう種ができているもの 取り混ぜて結構咲いている。 ほかにはハナイカリが結構見られたが、ミ ヤマモジズリの終わりかかった株が2つだけ。 この時期なので、花は期待できない。 |
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トリカブト | ||
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下りの登山者が結構降りてくる。平日なの にこれだけ降りてくるのだから人気があるこ とがうかがえる。3分の2は女性だ。 ヤマホタルブクロや名前は同定できないが アザミがほんの少し顔を出す程度だった。 |
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ハナイカリ | ||
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ヤマホタルブクロ | アザミ | |
2時間で赤岳鉱泉に到着。 下界は良い天気だったが、着いた頃は雲が 出て赤岳は見えなかった。テン場には4張の テントがあった。 赤岳鉱泉に泊まるのは初めて。テレビなん かで以前報道されているが、ここは山小屋と は思えない食事らしいし、温泉に入れるとい うのも嬉しい。 受付を済ませて食堂の脇を見ると、「今日 のメニュー」が出ていてびっくりする。 大部屋に案内され、どこを使ってもいいと のこと。上の部屋全部を使わせてもらう。布 団も毛布もきれいにしてある。 |
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今日の献立 | ||
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早速温泉に。湯船は木製で大人4人が入れ ばいっぱい。もちろん石けんやシャンプーは 使えない。汗を流すだけだがありがたい。 夕食は6時からというので、それまでテラ スでビールを飲みながら談話。テラスや談話 室、喫茶コーナーなどどこを使ってもいいそ うだ。 食堂も広いし、どこに行っても床がきれい にしてある。 6時の夕食はこんな感じで、バターを溶か してステーキや野菜を焼いて食べた。 |
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夕 食 | ||
9時消灯だというので、30分くらい前に 外に出てみたら雨がポツポツ降り出してきた。 翌朝、5時20分ごろ目が覚める。通常山 小屋やその周辺にあるテン場だと、4時前か ら周りがガサガサして目が覚めるが、ここは 6時朝食ということもあってかみんな遅い。 外に出ると少し雲はあるが快晴、無風。 赤岳も見えていた。 |
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赤岳鉱泉からの赤岳 | ||
出発前に集合写真を撮って行者小屋へ。 赤岳鉱泉から硫黄岳に登って横岳を通って 赤岳へ行くか、行者小屋から地蔵尾根を登る 短縮ルートで行くか、諮ったら後者だという のでその通りにする。 地蔵尾根は下ってくるパーティーは2組。 昨日は天望荘に泊まったそうだ。 ここの道にはシラタマノキが実をつけてい た。 1時間20分ほどで地蔵の頭に着く。いい ペースだ。 |
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シラタマノキの実 | ||
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稜線はやや風があるが、岩場の風下側(東 側)はポカポカしていて暖かい。 秩父の山並みや富士山がややかすんでいる が見える。先日富士山に登ったという友人が、 「こんなに大きく富士が見えるんだ!」と感 動していた。 付近の岩場のウラシマツツジはだいぶ紅葉 していた。 しばらく休んで、赤岳に向かう。 |
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赤 岳 | ||
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赤岳山頂部 | ||
赤岳へ向かう道には、ゴゼンタチバナやコ ケモモの実が赤く色づいていた。 岩場の隙間にまだ何とか残っているトウヤ クリンドウとヤマハハコが見られた。 最後の岩場の急登をゆっくり上る。 |
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ゴゼンタチバナの実 | ||
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トウヤクリンドウ | ヤマハハコ | |
頂上に着くころからガスがかかりだした。 南アルプスの山々が見えると期待していた だけに残念。 時々霧は薄くなるものの、横岳など近くの 山が見えるようになるだけ。赤岳の山頂で今 まで素晴らしい景色を見たことがない。 それでも八ヶ岳に登ってみたいと言ってい た友人は、念願がかなってうれしそうだった。 文三郎尾根を下る。ここの岩場に唯一咲い ていたのが、コバノコゴメグサ一株だった。 |
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コバノコゴメグサ | ||
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文三郎尾根では10人程度の赤岳鉱泉や行者小屋の人たちが登山道の整備をしていた。特にここは 階段が多いがおそらく雨などで土が流され、一段の高さが高くなってしまっている。その一段の間に 枕木を据え付け、上り下りを今より楽にしようという作業をしていた。感謝の言葉をかけながら歩か せてもらった。 行者小屋で昼食を取り、南沢を下る。ダイモンジソウやキツリフネの残り花が何とか見られた。 美濃戸 13:43 赤岳鉱泉 15:40 赤岳鉱泉 6:39 行者小屋 7:10 地蔵の頭 8:28 赤岳山頂 9:40 行者小屋 11:10 美濃戸 14:10 |
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