八ヶ岳


                       2013年9月11日〜12日


   会社時代の親しい仲間と八ヶ岳の主峰、赤岳に登った。
  ちょうど20年前から5人の仲間が年に2、3回集まっては飲み、たまに山に登ったあと

 温泉宿に泊まって旧交を温めることをやってきた。そのうちの一人の八ヶ岳に登ってみたい
 との強い希望で実現した。日程は半年前に決まっていた。


  諏訪南ICを出たところで落ち合って、美濃戸まで行く。今日と明日の日程はすでに決まっているため、
 少なくとも台風とかに遭わない天気をのぞんでいたが、素晴らしい天気に恵まれそうだ。
  今日は赤岳鉱泉に泊まることにしている。

     美濃戸口から美濃戸までの林道は、6月に
  来た時よりは削られた箇所に土を入れるなど
  少し整備されていたが、かなりの悪路だ。

   それでもここまで来れば往復が少し楽にな
  る。

   ここで準備して北沢を歩く。トリカブトが
  これから咲くもの、もう種ができているもの
  取り混ぜて結構咲いている。

   ほかにはハナイカリが結構見られたが、ミ
  ヤマモジズリの終わりかかった株が2つだけ。

   この時期なので、花は期待できない。
    トリカブト
       下りの登山者が結構降りてくる。平日なの
    にこれだけ降りてくるのだから人気があるこ
    とがうかがえる。3分の2は女性だ。

     ヤマホタルブクロや名前は同定できないが
    アザミがほんの少し顔を出す程度だった。
  ハナイカリ
 
  ヤマホタルブクロ アザミ
     2時間で赤岳鉱泉に到着。

   下界は良い天気だったが、着いた頃は雲が
  出て赤岳は見えなかった。テン場には4張の
  テントがあった。

   赤岳鉱泉に泊まるのは初めて。テレビなん
  かで以前報道されているが、ここは山小屋と
  は思えない食事らしいし、温泉に入れるとい
  うのも嬉しい。

   受付を済ませて食堂の脇を見ると、「今日
  のメニュー」が出ていてびっくりする。

   大部屋に案内され、どこを使ってもいいと
  のこと。上の部屋全部を使わせてもらう。布
  団も毛布もきれいにしてある。
    今日の献立
       早速温泉に。湯船は木製で大人4人が入れ
    ばいっぱい。もちろん石けんやシャンプーは
    使えない。汗を流すだけだがありがたい。

     夕食は6時からというので、それまでテラ
    スでビールを飲みながら談話。テラスや談話
    室、喫茶コーナーなどどこを使ってもいいそ
    うだ。

     食堂も広いし、どこに行っても床がきれい
    にしてある。

     6時の夕食はこんな感じで、バターを溶か
    してステーキや野菜を焼いて食べた。
  夕 食
     9時消灯だというので、30分くらい前に
  外に出てみたら雨がポツポツ降り出してきた。

   翌朝、5時20分ごろ目が覚める。通常山
  小屋やその周辺にあるテン場だと、4時前か
  ら周りがガサガサして目が覚めるが、ここは
  6時朝食ということもあってかみんな遅い。

   外に出ると少し雲はあるが快晴、無風。

   赤岳も見えていた。

  赤岳鉱泉からの赤岳
     出発前に集合写真を撮って行者小屋へ。

   赤岳鉱泉から硫黄岳に登って横岳を通って
  赤岳へ行くか、行者小屋から地蔵尾根を登る
  短縮ルートで行くか、諮ったら後者だという
  のでその通りにする。

   地蔵尾根は下ってくるパーティーは2組。
  昨日は天望荘に泊まったそうだ。

   ここの道にはシラタマノキが実をつけてい
  た。

   1時間20分ほどで地蔵の頭に着く。いい
  ペースだ。
    シラタマノキの実 
       稜線はやや風があるが、岩場の風下側(東
    側)はポカポカしていて暖かい。

     秩父の山並みや富士山がややかすんでいる
    が見える。先日富士山に登ったという友人が、
    「こんなに大きく富士が見えるんだ!」と感
    動していた。

     付近の岩場のウラシマツツジはだいぶ紅葉
    していた。

     しばらく休んで、赤岳に向かう。

   赤 岳   
   
  赤岳山頂部 
     赤岳へ向かう道には、ゴゼンタチバナやコ
  ケモモの実が赤く色づいていた。

   岩場の隙間にまだ何とか残っているトウヤ
  クリンドウとヤマハハコが見られた。

   最後の岩場の急登をゆっくり上る。

    ゴゼンタチバナの実 
 

  トウヤクリンドウ ヤマハハコ
       頂上に着くころからガスがかかりだした。

     南アルプスの山々が見えると期待していた
    だけに残念。

     時々霧は薄くなるものの、横岳など近くの
    山が見えるようになるだけ。赤岳の山頂で今
    まで素晴らしい景色を見たことがない。

     それでも八ヶ岳に登ってみたいと言ってい
    た友人は、念願がかなってうれしそうだった。

     文三郎尾根を下る。ここの岩場に唯一咲い
    ていたのが、コバノコゴメグサ一株だった。
 
    コバノコゴメグサ 
 

 


    文三郎尾根では10人程度の赤岳鉱泉や行者小屋の人たちが登山道の整備をしていた。特にここは
   階段が多いがおそらく雨などで土が流され、一段の高さが高くなってしまっている。その一段の間に
   枕木を据え付け、上り下りを今より楽にしようという作業をしていた。感謝の言葉をかけながら歩か
   せてもらった。

    行者小屋で昼食を取り、南沢を下る。ダイモンジソウやキツリフネの残り花が何とか見られた。


   美濃戸 13:43  赤岳鉱泉 15:40

    赤岳鉱泉 6:39  行者小屋 7:10  地蔵の頭 8:28  赤岳山頂 9:40

   行者小屋 11:10  美濃戸 14:10


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