《2日目》 | ||
今日はまず双六岳と三俣蓮華岳に登り、三 俣山荘で荷を軽くして鷲羽岳に向かう予定だ。 当初は鷲羽岳からワリモ岳を通って黒部川 源流標識まで下りて山荘に戻ろうかと考えた。 ただ翌日は新穂高14:45発のバスに間 に合うように下りなければならない。三俣山 荘から新穂高までのコースタイムは8時間。 疲れも考慮して、鷲羽から直接山荘に戻って 休養に充てることにした。 朝から快晴で微風。槍から穂高連峰がくっ きり見え、だだっ広い尾根の向こうに最初に 目指す双六岳が現れた。 |
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槍ヶ岳から穂高連峰 | ||
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穂高連峰からさらに目を右に向けると、遠 方に乗鞍岳、その奥に御嶽山が見え、さらに 笠ヶ岳もくっきり見えた。 笠ヶ岳には7年前に登ったので懐かしい。 双六岳への道から後ろを見ると、広い尾根 の向こうに槍ヶ岳が見える。この構図はよく いろいろなガイドブックなどに見られるもの だ。 |
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双六岳 | ||
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乗鞍岳、御嶽山と笠ヶ岳 | 双広い尾根越しの槍ヶ岳 | |
双六岳に到着。 笠ヶ岳からさらに目を右に転じると、遠く 白山も見えた。 野口五郎岳の大きなカールもすぐそこに見 られた。この山はこのあたりから見る形が一 番いいと思った。 さらに右に転じて、雄大な薬師岳が見られ た。北アルプスの最深部の山々だ。 |
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野口五郎岳 | ||
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双六岳をあとに、三俣蓮華岳に向かう。 このあたりから花がたくさん見え出した。 ヨツバシオガマ、ミヤマキンポウゲ、ミヤ マダイコンソウ、コバイケイソウ、ミヤマリ ンドウ、ハクサンイチゲ、ウサギギク、タカ ネヤハズハハコなどだ。 ここと巻き道にはコバイケイソウの群落が あると聞いていたが、今年は雪解けが早かっ たこともあり、この花の不作の年だったよう だ。 |
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薬師岳 | ||
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ヨツバシオガマ | コバイケイソウ | |
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ハクサンイチゲ | タカネヤハズハハコ | |
8時過ぎに三俣蓮華岳に到着。 ここでもまだ快晴で雲のない360度の景 観が望めたので、ビデオなどを撮って時間を 過ごした。 そして三俣山荘に向かう。 少し下ったところで、山荘と鷲羽岳のこれ もよく見る構図をとらえた。 山荘で受付を済ませ、暫く休憩して荷物を 軽くし、鷲羽岳へ向かうことにした。 |
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鷲羽岳と三俣山荘 | ||
この日、三俣山荘にはヘリでの荷揚げが頻 繁に行われていた。天気もいいし、風も弱い のでヘリが飛ぶには絶好の日だ。 小屋で1時間休憩して、鷲羽へ歩き出す。 ハイマツの間を歩いてガレ場の斜面に少し 花は見られたが、そこを過ぎるとガレ場のジ グザグ道を上る。この道で見られた花はタカ ネツメクサとイワツメクサだけだった。 鷲羽に登っているときにも前方をヘリが飛 んでいたが、おそらく雲ノ平山荘に荷揚げの 物資を運んでいるのだろう。 |
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タカネツメクサ | ||
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気温も上がり、日差しも強いのでゆっくり 登る。 ジグが切られている道はほぼ同じ傾斜だっ たが、標高が200mほど上がると、やや急 な岩場が何か所か出てきた。 山頂近くなって右手下に鷲羽池が見えてき た。ここも今回見たい景色の一つだった。 そしてほぼコースタイムで鷲羽岳山頂に着 いた。まだ12時だが、周囲の山々の頂には 雲が出てきていた。 |
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イワツメクサ | ||
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鷲羽池 | 鷲羽岳山頂標識 | |
《3日目》 | ||
今日は新穂高14:45発のバスに乗らな ければならない。 三俣山荘から新穂高までのコースタイムは 8時間。その時間で歩けるわけはなく、また お風呂にはいれる時間も考えて、4時過ぎに 小屋を出た。 わさび平小屋でそーめんを食べ13:31 に新穂高に着いた。 この日は上り500m、下り1950m、 歩行距離16.7キロだった。 |
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鷲羽岳のモルゲンロート | ||
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3日間素晴らしい天気に恵まれ、鷲羽岳に登ってきた。 三俣山荘に泊ると最終日の行程が長くなり、これに多少の不安を感じていたが、ほぼ想定した 時間で歩きとおせた。 残念ながら今年は花が少なかった。 新穂高 6:32 小池新道入り口 8:21 鏡池 12:00 弓折乗越 13:52 双六小屋 15:28 双六小屋 5:22 双六岳 6:30 三俣蓮華岳 8:06 三俣山荘 9:32 山荘 10:38 鷲羽岳 12:03 山荘 13:37 山荘 4:07 双六小屋 6:49 弓折乗越 8:09 鏡平山荘 8:53 わさび平小屋 12:04 新穂高 13:31 |
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