浮島湿原


                          2010年7月30日


 以前から浮島湿原は行ってみたいところだった。ただ、ここだけを目的に行く機会がなかった
ため、訪れてはいなかった。トキソウを見てみたいのが今回の目的である。



  北見から旭川に戻る予定だったので、途中少し寄り道をしてみることにした。
  上川から国道273号線に入ったが、前からも後ろからもしばらく車にあわない。すぐ横を高速
 道路の無料区間が走っているので、おそらくそちらを使う車が多いのだろう。15分くらい走って
 ようやく2台の車とすれ違った。
  273から林道に入り、浮島湿原の入り口についた。ツアーの小型バスが駐車場に待機していた。

      駐車場の近辺には立派なトイレと東屋、
  それに湿原の看板があった。しかしトイレ
  は機械の故障だとかで使用禁止だった。
   こういうところのトイレは早く直してく
  れないと困るな。
 
      浮島湿原は面積22ヘクタールで大小
   あわせて約70の沼があるそうだ。沼に
   はサンショウウオも住んでいるらしい。
    標高は850m程度。でもこの下に国
   道や高速道路のトンネルがあると言う。
   トンネルを掘って水位や生態に影響はな
   かったんだろうかと要らぬ心配をする。

    湿原までは1.6キロのウッドチップ
   を敷いた道を歩く。ついさっきまで雨が
   降っていたようで、ウッドチップも濡れ
   て少し水が流れたり溜まっているところ
   もある。

    道沿いにゴゼンタチバナのもう残りの
   花やエゾスズランの蕾などが見られた。
  ウッドチップを敷き詰めた道  
 
     湿原の入り口には小さな流れがあり、
  立派に成長してしまったミズバショウが
  あった。

   ここから開けた湿原が一望できる。木
  道が敷かれて、それぞれ名前の着いた沼
  見える。

   さっそく、トキソウやタチギボウシ、
  ホソバノキソチドリが迎えてくれた。
   
     トキソウ
 
  トキソウ  タチギボウシ
      トキソウはまさに旬だった。たつさん
   はこの花を実際に見たのは初めてだった
   が、あーちゃんは月山で見たことがある
   そうだ。

    20人ほどのツアー客がゆっくりと木
   道を散策していた。

    
   ホソバノキソチドリ  
 
   沼にはヒツジグサも可憐な花を見せて
  くれている。

   他にもワタスゲや花が終わって綿毛の
  種をつけたチングルマも見える。

   モウセンゴケもあり、ようやく蕾が大
  きくなっているようだ。

 
 
     ヒツジグサ
      
    タチギボウシがここの湿原の、いまどきの主役らしい。たくさん咲いている。中に、白花の
   タチギボウシが一つだけあった。
 
  タチギボウシの群落 シロバナのタチギボウシ 
 

 

   ウメバチソウもようやく花を開き始めて
  いた。

   なかなか趣のある湿原だった。

   帰りにはウッドチップの木道も大分歩き
  やすくなっていた。さすがにこのあたりは
  ウッドチップの効果であり、よく整備され
  ていると思った。

   わずかな時間ではあったが心地よいひと
  ときだった。
  ウメバチソウ


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