表丹沢県民の森の駐車場は運よく一台空い ていた。 今日の予報は晴れで暑くなるとのことだっ たので、半袖で日焼け止めをして出発する。 二股までの道は覚えていなかったが、歩き だしてなんとなく思い出してきた。 バイカウツギとハコネウツギが咲いていた が、バイカウツギは終わりかけのものが多か った。あーちゃんが「ハコネウツギってなん でこんなにも多彩な色を出すんだろうね。」 |
![]() |
|
ハコネウツギ | ||
今日のルートは二股から堀山の家までの主 に尾根道を登る。4年前はここを下ったが、 下り始めて杉の林に入ったあと踏み跡程度の ようになり、地図で確認しても間違いないの で何とか降りた思い出がある。登り口や堀山 の家の降り口にも、「このルートは道迷いし やすい」との注意書きがあった。 登ってすぐに右に行く道と左に行く道がつ いており、どちらも明瞭とはいいがたいが、 今回は左にとることにした。二股から堀山の 家までには標識がこの左の道の途中に一か所 あっただけで、こちらが正解だったようだ。 杉の林にはフタリシズカがたくさん咲いて いた。 |
![]() |
|
フタリシズカ | ||
堀山の家は大倉から塔ノ岳への大倉尾根の 途中にあるため、次々と登山者が登ってくる。 ここで休憩していて杉の木々の間に富士山 がきれいに見えた。今日は予報は晴れだった が、ここを出発すると日差しは時々出るもの の雲が多くなってきた。 ここからは階段の道が続く。 ヤマアジサイとコツクバネウツギが見られ た。 |
![]() |
|
ヤマアジサイ | ||
![]() |
大倉尾根は階段の道が延々と続き、「バカ ヤロー!」と叫びたくなる道なので、「バカ 尾根」とも言われている。 高校時代以降何回か歩いたが、今は大倉か らずっとこの尾根を歩く気がしない。 ミツバツチグリに交じって同じ黄色のカタ バミや小さなフデリンドウが道端に見られる。 10時前でももう上から降りてくる人たち が結構いるのには驚いた。 |
|
コツクバネウツギ | ||
![]() |
![]() |
|
カタバミ | フデリンドウ | |
塔ノ岳と鍋割山の登山道はほぼずっと階段 状の道となるが、丹沢山塊が地質がもろいの でこれは仕方がない。 花立山荘に到着。このころになると霧も出 てきて気温が下がってきた。半袖から長袖に 着替える。どうも天気予報と実際が異なる。 道の両側にはササがあるが、良く見るとそ の中にヒメイズイが咲いていた。 また一株だけミヤマキンポウゲも見られた。 |
![]() |
|
ヒメイズイ | ||
![]() |
![]() |
|
ヒメイズイ | ミヤマキンポウゲ | |
少し登ると階段のない尾根道になり、トウ ゴクミツバツツジが見られるようになった。 山頂方面から下ってきた老夫婦と出会うと、 「今年はシロヤシオが全くダメですね。」と 話してくれた。あーちゃんが「これらの花を 見に毎年登ってくるんだね。」 トウゴクミツバツツジはたくさん見られた。 |
![]() |
|
トウゴクミツバツツジ | ||
![]() |
途中に北西に開けたところがあって、ちょ うど丹沢山地の最高峰の蛭ヶ岳が望まれた。 その方角はまだ視界は良好になっている。 また、トウゴクミツバツツジの先に、一本 だけシロヤシオの木が見られ、花がついてい るのが確認できた。 遠くではあるがシロヤシオの花が見られた のはここだけだった。 |
|
トウゴクミツバツツジ | ||
![]() |
||
蛭ヶ岳 | ||
![]() |
||
トウゴクミツバツツジとその上にシロヤシオ | ||
鍋割山との分岐、金冷しからの道ではバイ カオウレンとクワガタソウが見られた。 この二つは、鍋割山への道でもたくさん見 られた。 |
![]() |
|
バイカオウレン | ||
![]() |
塔ノ岳には14,5人の人が休んでいた。 富士山は山頂部が見えるだけで、そのうち 雲が出てまったく見えなくなってしまった。 鍋割山へ向かう。このころには霧が出てき て、大きなブナの林は幻想的な雰囲気だった。 |
|
クワガタソウ | ||
![]() |
鍋割山も霧の中でまったく景色は見えなか った。 ここから下りも階段が続く。1170m付 近に何本ものコツクバネウツギの木があり、 どれも花が満開になっていた。目立たない花 だがとてもきれいだ。 またすぐ下には、ヤマツツジの咲き始めの 木があり、「咲き始めはほんとにきれいね。」 二股までとそこから駐車場までは2キロを 超える長い林道を下った。 |
|
ブナの尾根道 | ||
![]() |
![]() |
|
コツクバネウツギ | ヤマツツジ | |
|
トウゴクミツバツツジとシロヤシオを見に行ったが、シロヤシオはほとんど見られなかった。 花つきの良い年とそうでない年があるのは知っているが、これほど見られない年に遭遇した ことはなかった。その一方で、満開のコツクバネウツギに出会えるという収穫もあった。 表丹沢県民の森駐車場 8:05 二股 8:28 堀山の家 9:39 花立山荘 10:36 塔ノ岳 11:29 大丸 12:18 鍋割山 13:01 駐車場 14:53 |
トップに戻る | 山の花の道に戻る |
---|