短縮路の駐車場までの林道は8キロの悪路。 雨が上がって晴れ間は出ているが、水たまり が多く残っており、しかも深い。 われわれの車の前後に一台ずつ走っていて、 駐車場にはほかに4台が停まっていた。ここ のトイレの形は記憶にあるものだが、太陽光 発電機は付いていなかった。 カムイ天上まではもっとぬかるんでいる記 憶があったが、随分整備されているようだ。 ツリバナ、イワツツジ、ゴゼンタチバナ、 ツルリンドウの実が出てくる。 |
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ツリバナの実 | ||
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イワツツジの実 | ゴゼンタチバナの実 | |
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カムイ天上からの新道は初めてである。 以前はコマドリ沢に下りて沢沿いを歩く道 だったが、ササが刈りはらわれた新道ができ た。 尾根筋でもあり、ダケカンバ越しに左右の 山々が見渡せるところがあり、遠くは晴れて いるがトムラウシ上空はねずみ色の雲に覆わ れている。 紅葉はほぼ見頃であるが、近くの林の木々 はまだ早めで、所々色づいている木々が出て くる程度だ。 |
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ツルリンドウの実 | ||
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雲の流れは相当に早いのがわかるが、この あたりで風は強くは感じない。樹林帯にいる せいかもしれない。 この新道で相当手こずってしまった。昨日 の台風の雨でものすごくぬかるんでいる。足 を置く場所を探しながら歩いたので、通常の コースタイムより30分も多くかかってしま った。 途中単独の人が追い越して行った。何でも もう4日間天気待ちしていたらしい。 コマドリ沢出合いに着いて少し休憩し、お なかを満たす。 |
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カムイサンケナイ川の支流を渡り、コマド リ沢を歩く。 何とまだ花が咲いている。今年の表大雪は 残雪が多かったのでこの沢沿いも雪が遅くま で残っていたため今の時期でも残っていると 思われる。 コマドリ沢出合いまでの道にもチシマアザ ミが結構咲いていたが、この沢沿いではほか にナガバキタアザミやオニシモツケもまだき れいに咲いていた。 このころから風を感じだした。 |
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ナガバキタアザミ | ||
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さらに進むとチシマノキンバイソウや花は 開いていないもののチシマフウロ、ミヤマキ ンバイそして沢沿いには何とアオノツガザク ラまで見える。しかしお花畑の中を沢にまで 下りて行かないと撮れないので断念。 エゾウサギギクやハクサンボウフウまでき れいな花が見られた。 |
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オニシモツケ | ||
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チシマノキンバイソウ | チシマフウロ | |
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上空はずっと霧が立ち込めていて、ときど き1794のピークとその山腹の紅葉が見ら れるのみ。 でも素晴らしい。 あーちゃんも「紅葉がきれいだね。ここま で来ると風景がガラッと変わるね。銀泉台の 様子とおんなじだわ。」 たつさんは、この天気では山頂まで行って もそこからの風景は全く期待できないし、稜 線はもっと風が強いし寒いので、今日は予定 を変更してトムラウシ公園まで行くことを考 えていた。 |
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エゾウサギギク | ||
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1794ピーク山腹の紅葉 | ||
前トム平へのガレ場に来るとさらに強風と なってきた。 それでもウメバチソウやタイセツトリカブ ト、イワギキョウなどの残り花が見られる。 ガレ場付近の岩場には真っ赤に色づいたウ ラシマツツジや赤い実のコケモモ、チシマヒ ョウタンボク、黒い実のガンコウランなどが 見られた。 |
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ウラシマツツジ | ||
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時々霧が晴れると、前方に素晴らしい紅葉 が見られる。 あーちゃんは、「もうこのあたりで引き返 そうか?」と言うが、もう少しでトムラウシ 公園だしそこの景色をどうしても見せたいの でそのことを話して歩く。 |
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チシマヒョウタンボクの実 | ||
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前トム平付近の紅葉 | ||
前トム平からハイマツ帯を縫って、スレート上の岩が積み重なる尾根に出る。ケルンがいくつか あって出迎えてくれる。 少し行くと霧の中にかすかにトムラウシ公園が見える。ここの岩陰は風をよけることができるの で霧の晴れ間を待つことにする。下にはトムラウシ公園を通って尾根に向かう道が見える。また、 右手にも晴らしい紅葉の景色が霧の晴れ間で見える。 |
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トムラウシ公園の紅葉 | ||
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トムラウシ公園右の紅葉 | ||
あーちゃんも「ここまで来て本当によかっ たわ。ここから先の景色は以前登ったから想 像がつくしね。」 2006年の夏にクチャンベツからヒサゴ 沼に泊まってトムラウシに登っているので、 山頂部やその周辺の様子は想像がつく。 しばらく景色を眺めて(といってもほとん ど霧の中だったが)、帰路に着いた。 |
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コマドリ沢出合いへの紅葉 | ||
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台風一過の秋晴れを期待していたが、そうは問屋は降ろさなかった。 それでも今回の目的は大雪の紅葉を見ることだったので、標高1700mから1800mあたりは きれいに紅葉していて満足だった。欲を言えばきりがないが、薄日は時々射してはいたが、短時間で も青空をのぞかせてくれたら、もっと素晴らしい紅葉が見られたと思うと少し残念。 帰路、ぬかるみ道にはまた時間を取られたが、木道を補修、増設していた二人の方に感謝しながら 下山した。 短縮路駐車場 5:34 カムイ天上 6:42 コマドリ沢出合 8:30 前トム平 9:36 トムラウシ公園 10:10 コマドリ沢出合 11:40 カムイ天上 13:15 駐車場 14:20 |
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