ネバリノギランもいくつも咲いており、ダ イモンジソウが見られた。 ここで見るダイモンジソウは、漢字の「大」 の2画目と3画目の長さがいままで見たもの よりかなり短い。どちらかというとワチガイ ソウの花に似ているが、葉を見るとユキノシ タ科の葉をしていた。 梅雨があけたといってもこの時期に見られ るのは意外だった。 またほんの一株だけだったが、ジョウエツ キバナノコマノツメが見られた。前回は目に しなかったのでよく残っていたものだと思っ た。 |
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ダイモンジソウ | ||
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ジョウエツキバナノコマノツメは普通のキ バナノコマノツメに比べて葉が厚く毛も少な いそうだが、その違いは判らない。ただ蛇紋 岩地に生えるので至仏山と同様、谷川岳でも この名がついている。 ツマトリソウもいくつも咲いていたが、こ このツマトリソウの大きさはほかで見るもの よりずっと小ぶりだった。 ウサギギクも咲き始めており、黄色がきれ いだ。 オキノ耳近くでオオタカネバラが1輪咲い ていた。 |
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ジョウエツキバナノコマノツメ | ||
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ウサギギク | オオタカネバラ | |
オキノ耳で休んでいたうちの一組が席を外 したので、われわれが一等席に座れるように なった。マチガ沢や一の倉沢を眼下に見る場 所だ。沢にはまだ多くの雪が残っている。 ここで昼食にし、コーヒーを入れる。足元 にはハクサンフウロのまだ蕾のままの株がた くさんあった。 しばらく休憩したのち歩き出す。 咲いているハクサンフウロがあった。まだ ほんの少しだ。 |
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山頂からのマチガ沢上部 | ||
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歩き始めてとてもきれいなハクサンチドリ があった。 肩の小屋手前でも見られ、おそらく西黒尾 根でも見られるだろうが、ここで撮っておい た。 |
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ハクサンフウロ | ||
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ミネウスユキソウも咲いていた。西側の斜 面には10数株が咲いているところも見えた が、写すには角度が悪かった。 タテヤマリンドウもいくつか見られた。こ の花はスカイブルーでとても色のきれいな花 だ。ここで咲いているタテヤマリンドウはほ かの山で見るよりも花弁が大きい。 ほかにミヤマキンバイも咲いていた。 |
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ハクサンチドリ | ||
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ミネウスユキソウ | タテヤマリンドウ | |
トマノ耳に立ち寄って、西黒尾根に向かう。 ここまで時々雲で陽が遮られることもある が、強烈な日差しが降り続く。 西黒尾根に入るところにはまだほんの少し 雪が残っていた。 ここではホソバヒナウスユキソウがまだ残 っており、イブキジャコウソウもたくさん見 られた。 |
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ホソバヒナウスユキソウ | ||
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イブキジャコウソウ | イブキジャコウソウ | |
ところどころでギボウシが見られるがまだ 蕾の状態。ふつうは湿地帯に多いが、ここは 雪が多いので生育しているのだろう。 ハクサンチドリのたくさん咲いている場所 も見られた。 ザンゲ岩を越え、鎖場を抜けてヤセ尾根に 来て振り返ると、オキノ耳、トマノ耳がよく 見える。 途中、ハクサンシャジンが一株咲いていた。 さらに巖剛新道との分岐に近づいて、ニッ コウキスゲが見られた。 |
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西黒尾根から見た谷川岳 | ||
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ハクサンシャジン | ニッコウキスゲ | |
分岐に着くころにはAさんの足取りがやや 重い。そこで、このまま西黒尾根を下るか、 巖剛新道を行くか聞いたところ、下の道に行 きましょうとの答えがあった。 ここもこれから標高差400mほどはかな りの急斜面だ。 次第に歩きが遅くなり、太腿に力が入らな くなってきたという。休み休みそれでもほぼ コースタイムで降りることができた。 林道にはきれいなエゾアジサイが咲いてい た。 |
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エゾアジサイ | ||
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Aさんからの誘いがなかったら、初夏の谷川岳へ行くことは考えていなかった。 実際6月と7月の上旬に行ってみて、花数が多いことがわかり、Aさんには感謝の言葉を伝え ながら歩いてきた。 この日はかなり暑く、二人とも汗びっしょりの山行だった。 天神平 8:30 熊穴沢避難小屋 9:10 天狗の留り場 9:42 肩の小屋 10:29 トマノ耳 11:09 巖剛新道との分岐 13:29 第一見晴 14:29 林道 15:25 駐車場 15:50 |
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