高速が混むことが予想されたので、4時半 過ぎに家を出た。 ロープウェイで天神平へ。観光客も含めて もう何組かが下りのロープウェイで降りてき ている人もいる。かなりの人の数だ。 ここから天神尾根へ歩きだす。 ミヤマアキノキリンソウやオヤマリンドウ、 トリカブト、ジョウシュウアザミはかろうじ て残っていたが、ヨツバヒヨドリなどは枯れ ていた。 |
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ミヤマアキノキリンソウ | ||
階段の木道が続く。 右側が開けて、湯檜曽川を挟んで対岸の白 毛門と笠ヶ岳と朝日岳か。きれいな姿を見せ ている。 登ってみたくなる山容だ。 ロープウェイからリフトを乗り継いできた 人たちが歩く天神尾根と合流する。小さな子 供連れが結構目立つ。 |
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対岸の笠ヶ岳、朝日岳 | ||
熊穴避難小屋に着くと、その周りには休憩 する人がたくさん。われわれは小屋に入って 少し休憩。 このあたりになると、ナナカマドの実が真 っ赤になっているが、まだ葉は色づいてはい ない。 ハウチワカエデはだいぶ色づき始めていた。 |
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ナナカマドの実 | ||
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ここから標高差約500mの尾根歩きだ。 幸い風はそんなにないが、時々ガスがかか り始める。肩の小屋は見えないが、近くの分 岐標識が見え、そこまで延々と人の長い列が 見える。 人気の山だし、天気もいいから人も繰り出 している。 このあたり、少しずつ色づいてきている。 |
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ハウチワカエデ | ||
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この尾根筋には何か所か岩場の急な登りが あるが、そんなところが下山者もいて渋滞に なっている。 特に小学生以下の子供たちが自分の力で一 生懸命岩を登って、それを親が後押ししてい るので相当時間がかかるが、周りの人たちが ほほえましい情景と登り終わるのを見ている。 将来の田中陽希になるか。 |
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色づき始めた尾根道 | ||
ここの途中に、まだきれいなツルリンドウ が咲いていた。 たつさんは写真に撮る衝動に駆られたが、 これだけの人が上り下りしている狭い道で、 道脇とはいえ花を撮るのは迷惑と考えて断念 した。 それ以降、帰り道でもツルリンドウは見か けなかった。 左手には万太郎山と仙ノ倉山の尾根が見え るが、ここも歩いてみたいところだ。 |
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万太郎山、仙ノ倉方面 | ||
肩の小屋に着いてびっくり。たくさんの人、 人、人。 少し風が出てきて、ガスも濃くなっている が、小屋の周囲の石垣などに風をよけて大勢 の人が休んでいる。 さらに山頂の一つ、トマノ耳までの登山道 に人がびっしり。ともかく山頂まで行こうと いうことになってトマノ耳に着いたら、山頂 標識をバックに写真を撮る人の行列ができて いた。 ここを通過してオキノ耳まで行くことにし た。 |
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トマノ耳と西黒尾根 | ||
途中でトマノ耳を振り返ると狭い山頂に長 い列がまだできているのがわかった。 西黒尾根はまだ紅葉が始まっていない。 トマノ耳からオキノ耳の道も狭いところが あるので行きかうのに時間がかかる。 ただこの西側はかなり紅葉が進んでいた。 赤はドウダンツツジのような感じで、この 紅葉は予想もしていなかった。 |
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紅葉し始めた尾根筋 | ||
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オキノ耳近くの紅葉 | ||
オキノ耳もトマノ耳ほどではなかったが、 山頂が狭いので山頂標識をバックにして写真 を撮る人が列を作っていた。 われわれも並んで順番に撮ってもらった。 山頂の風がよけられる岩場でお湯を沸かし て紅茶を飲み、昼を食べた。 オキノ耳へ引きかえすと、来た時以上の長 い列となっていた。 そこから少し下に、タテヤマウツボグサの 残り花があった。 |
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タテヤマウツボグサ | ||
肩の小屋は来た時以上の人。 トイレに入るのに20分もかかる。あーち ゃんが、待っている間の話として、肩の小屋 は今日は満員で泊まれないと近くの人が話し をしていて、その人たちは仕方なく山を降り るとのことだった。 西黒尾根に向かうと人が極端に少なくなっ た。 急な岩場を何度か下った草地にまだきれい なウメバチソウとイワショウブやハクサンフ ウロの残り花が見られた。 |
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ウメバチソウ | ||
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実はさきほどのタテヤマウツボグサもイワ ショウブもたつさんは初めて見る花で名前が わからなかった。 帰宅後、調べて分かったものである。 イワインチンが咲いていた。これは秋の花 なので今頃が旬だ。 さすがに西黒尾根は人が少ない。登ってく る人は数組であり、降りる人も10数人に出 合っただけだった。 ほとんどの人が天神尾根の往復なのだろう。 |
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イワショウブ | ||
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標高1500m付近で厳剛新道をとる。 この道に入ってすぐに、ダイモンジソウの 大群落に出合った。一か所だけでなく、数か 所で見られたがこれほど大量のダイモンジソ ウを見たのは初めてだった。 厳剛新道も鎖場があり梯子がありで、マチ ガ沢に下りるまでは西黒尾根同様の急な道だ。 あーちゃんも、「これは結構なトレーニング だわ。」と言う。 トリカブトも少し残っていた。 |
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イワインチン | ||
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ダイモンジソウ | トリカブト | |
傾斜がやや緩くなったところでもう終わり であったが、オニシオガマが見られた。この 花も初めて見たため、シオガマらしいことは わかったが、帰ってから調べて分かった花だ。 厳剛新道は樹林帯ではあるが、マチガ沢側 が開けているので、林の中を歩く西黒尾根よ りは気分が良い。コウシンヤマハッカやサラ シナショウマもまだ咲いていた。 マチガ沢にはまだ雪が残っていた。 舗装道路に出る手前でマユミの実がなって いた。 |
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オニシオガマ | ||
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マチガ沢の岩壁 | マユミの実 | |
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日帰りで谷川岳に行ってきた。 予期しなかったが、山頂付近はきれいな紅葉だったし、タテヤマウツボグサなど今まで見た ことのない花が3つ見られた。 ただ、帰りは高速の大渋滞に巻き込まれてしまった。 ロープウェイ終点 8:55 熊穴避難小屋 9:35 天狗のたまり場 10:18 オキノ耳 11:28 肩ノ小屋 12:16 厳剛新道 13:55 駐車場 16:05 |
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