高尾山・城山


                          2020年5月29日


   緊急事態宣言の解除を受けて、日本山岳会など山岳4団体が自粛解除後の山岳スポーツ再開
 に向けての活動ガイドラインを5月25日に発表した。その第一項目に「近距離100km圏
 内程度にできるだけ都道府県を跨がない日帰り登山から始めましょう。」とあったので、これ
 に沿って出かけることにした。

  このガイドラインを知ったのは27日夕方で、調べてみると高尾山口の駐車場も28日から再開するとの
 ことだったので、行くのは高尾山にし、路線バスやケーブルカーも使わないことにした。

     この時期には高尾山を歩いたことはないが、
  セッコクが咲いていることやヤマシャクヤク
  もあるということは知っていた。そこでこれ
  らが見られそうなルートを歩くことにした。

   ケーブルカーの清滝駅にセッコクが間近に
  見られるという情報を知り、それを見て1号
  路とまだ歩いたことのない3号路をとって山
  頂に向かうことにした。

   清滝駅周辺でセッコクを探してみたがわか
  らなかった。帰路、駅を再び見たら構内の木
  に咲いているのが分かった。

   シャガの残り花がところどころで見られた。
    シャガ
     1号路は以前下りに使ったことがあるが、
  多くがコンクリの道で割合急なので歩きにく
  かった。初めて登りに歩いたがやっぱり歩き
  にくい。

   さらに上にある店や薬王院などのごみを回
  収する車や作業車などが走り、ここはもう使
  うまいと考えた。

   ほどなくユキノシタが咲いていた。

    ユキノシタ
       少し時間が早いせいか、歩いている人は少
    ない。

     タツナミソウが咲いていた。これも初めて
    見た花だ。一か所にまとまって咲いていた。

     ケーブルカー終点近くでナルコユリが見ら
    れた。周辺にもう一株だけだった。
  ユキノシタ
 
  タツナミソウ ナルコユリ
     浄心門に着いた。

   ここから3号路へ進む。ここも今までに通
  ったことがない。

   ヒメウツギがたくさん咲いているが、その
  ほかの花は見られない。ヒメウツギは高尾山
  を降りる時までそこら中に咲き誇っていた。

   「ここの道には花がないね。」とあーちゃ
  んに言っていたら、そこからイナモリソウや
  ホシザキイナモリソウ、サイハイランなどが
  見られるようになった。イナモリソウもホシ
  ザキイナモリソウも初めて見た花だった。
  
山頂に到着。
  ヒメウツギ
 
   イナモリソウ ホシザキイナモリソウ
 
  サイハイラン 高尾山頂
     いつものこの時期なら山頂は大勢の人がい
  るだろうが、今日は日影で休む人たち50人
  くらいだろうか?

   少し休憩してから城山に向かった。
   途中には花はほとんど咲いていなかった。

   城山から大垂水峠への道を行く。

   ササバギンランが残っており、カンアオイ
  の仲間と思われるが葉に紋様のあるのが見ら
  れた。同定はできていないが花は大分経った
  もののようだった。
  ササバギンラン
       この道では、キンランも見られた。ササバ
    ギンラン同様にこれも終わりに近かった。

     さらにフタリシズカやエビネランも見られ
    た。
  カンアオイの仲間
 
  キンラン フタリシズカ
       小仏城山から高尾方面へ戻る。

     一丁平からは山頂へは登らず巻き道を歩く。

     今日は富士山は全く雲の中に隠れており、
    また一丁平からは山頂まで階段が続くので、
    巻き道にした。

     この間にもヒメウツギがたくさん咲き、エ
    ゴノキやスイカズラ、ガマズミなどの木本の
    花がたくさん見られた。
  エビネラン  
 
  エゴノキ  スイカズラ
       下山は6号路をとった。ここにセッコクが
    咲いているそうだ。木の高いところにあるら
    しいので、望遠で撮るしかないだろう。

     琵琶滝の下方で、谷側で何人もがカメラを
    構えたり、喜び合ったりしていた。

     セッコクが見られた。杉の木の枝にピンク
    の花を咲かせていた。また別の一本の木には
    多くの枝に見事についていた。

     なお、今日の目当てのベニバナヤマシャク
    ヤクは何とか花びらが残っている状態で見ら
    れた。
   ガマズミ  
 
  セッコク ベニバナヤマシャクヤク
 

 


    高尾山でセッコク、タツナミソウ、イナモリソウなど初めて見た花に出会えた。セッコクが
   実際にこのような状態で咲いているのを初めて見た。

    スタートするときに、今日は5〜6時間の登山かなと考えていたが、7時間、距離15.5
   キロ、累積標高差約1000mだった。


  駐車場 7:26  浄心門 8:31  山頂 9:15  城山 12:01  一丁平

  12:15  駐車場 14:26



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