ケーブルカーには初めて乗った。相当 な勾配ののぼりで、31度だそう。わず か5分で終点。 すぐそばに八王子から新宿方面が見渡 せる開けたところがあり、今日は天気も よくおまけに昨日の強風のおかげで高層 ビル群が良く見えた。 そこから山頂までは35分程度だった が、途中にはスミレのほかに、ジュウニ ヒトエの咲きはじめとシュンランがそれ ぞれ一株あった。 |
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ジュウニヒトエ | ||
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平日にもかかわらず、人が多い。丹沢の 山々と富士山がはっきり見えていた。 ここから小仏城山に向かう。少し下った ところで花を見つけた。何の花だろうと見 ていると女性がやってきて携帯カメラで写 し始めた。 あーちゃんが「何の花ですか?」とこの 女性に尋ねたら、「モミジカズラです。先 週も来て定点観察してるんです。真ん中が 黄色くなっていてきれいですよね。」と答 えてくれた。モミジカズラなんて初めて聞 く名前だったが、かわいい花なので撮って みた。 |
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家に帰ってから調べてみたが、モミジカ ズラという植物には該当しない。そこで、 いつもの図書館通い。平凡社の野生植物の 図鑑で調べたら、ウグイスカグラのようだ。 ヤマウグイスカグラ、ミヤマウグイスカ グラとウグイスカグラがあって、それぞれ の違いがあったが、花には毛がなく、葉に もないことからウグイスカグラだと思う。 このほかにも、クロモジやアセビが咲い ていた。 |
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ウグイスカグラ | ||
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クロモジ | アセビ | |
比較的風は爽やかだが、それでも気温 が上がってきて汗をかく。 そのうち、「これより奥高尾」の標識。 ここからもまだ丸太で作られた階段の 道が続く。 ミツバツツジのようやく開いた木があっ た。ケーブルカーの途中にはすでに満開 のミツバツツジが何本かあったが、標高 が少し高くなるとまだ満開とはなってい ない。 そのほかにはスミレがチラホラ咲いて いる。スミレはエイザンスミレだけはす ぐ分かるが、そのほかの白や薄いムラサ キのスミレはその名前が分からない。図 鑑でも持ってくれば分かるかもしれない けど、そういうスミレの名前を覚えよう という気がまずない。高山に咲くスミレ はちゃんと覚えるのだけど、低地のスミ レは見分け方も難しく、同じようなのが たくさんありすぎる。スミレには悪いん だけど・・・。 |
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ミツバツツジ | エイザンスミレ | |
エイザンスミレはところどころあった。 小下沢沿いにもたくさん見られた。しか し、どれも一株かせいぜい二株が多かった。 このルートで見つけたかなり大きな株が 上の写真。 他には、ミツバツチグリが黄色い花を咲 かせていたが、まだ数は少なかった。 マムシグサはいたるところに生えている。 逆光気味に位置する株を探して撮ってみ たが、茶色の中に黄色い線が映えて、とて も面白く撮れた。 一丁平でタムシバが咲いていた。この前 後では見ていないが自然のものかどうか? 小仏城山まででは、コミヤマカタバミも たくさん見られた。結構大きな株があった が樹林帯で日の照り方が弱いのか、十分開 花していないものが多かった。 |
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マムシグサ | ||
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小仏峠へはずっと下り。峠からは再び登 りが景信山まで続く。 景信山山頂付近では杉の伐採が行われて いて、随分山頂部が明るくなっている。 景信までの道には杉林沿いということも あって、花はほとんどない。 景信山頂の休憩所からの景色は、今まで 通ってきた尾根筋がすべて見え、また東京 のビル街も遠望でき、休憩するにはうって つけだ。 ここでコーヒーを沸かししばし休憩。 |
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コミヤマカタバミ | ||
ここからは比較的急なくだりとなる。 高尾山周辺にあった階段状の道ではない ので、われわれにとっては歩きやすい。 山すそに沿ってつけられた道を下ると 小下沢の支流の流れ始めが現れる。この あたりから今までとは違った花が現れる。 黄色いミヤマキケマン、ヨゴレネコノ メソウ、ハナネコノメソウ、ニリンソウ が出てくる。 |
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ヨゴレネコノメ | ||
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花の名前というのは、例えばサギソウ などまさにその通りという感じがするが、 どうしてこんな名前になったのかと思う ものも随分ある。 ヨゴレネコノメもそのひとつだと思う。 葉の形といい、葉と顎の色の取り合わせ といい、きれいな植物だと思う。確かに 花そのものはきれいといい難いが、もう 少しいい名前をつければよかったのに。 ハナネコノメは雄しべが赤いものが多 いが、ここのは少し鮮やかさが足りない ようだった。 ネコノメソウもあり、さらにヤマエン ゴサクの咲き始めがあった。 |
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ハナネコノメ | ||
![]() ヤマエンゴサク ユリワサビが小さな花を咲かせていた。 名前を思い出せなかったが、そのうち 花の傍に手書きの小さな立て札があり、 ユリワサビと書いてあった。このあとニ リンソウとアブラチャンの名札もあった。 |
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ユリワサビ | ||
小下沢と合流してからは林道歩き。こ の林道の左側には、ニリンソウやワスレ ナグサ、ヒトリシズカ、何種類かのスミ レなどがかなりたくさん見られた。 スミレもいくつか撮ってきて名前を調 べてみたが、あれとも言えるしこれとも 言えるし、といった感じで同定はあきら めた。 |
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アブラチャン | ||
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ワスレナグサ | ケマルバスミレ | |
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小下沢沿いの道は、結構花が見られて面白かった。景信から下ってきた人はいなかったが、 沢の合流地点からは随分人が追い越していった。 合流地点で景信方面へ登ってくる女性二人連れがいた。時間は3時ちょっと前。過ぎ去って からあーちゃんが、「今からどこまで行くんだろう?」「ああいう人たちの行動はどうも良く 分からないね。」このあたりの山で宿泊でもないだろうし、景信あたりで引き返してくるのだ ろうか?いろいろ事情はあるのだろうが、やはり山は早立ちが基本と確信している。 中央高速の下を通って大下のバス停まで、景信から約2時間だった。バスはまもなく来た。 高尾駅まで途中からも乗客があり、平日にも結構人が多いと思った。 高尾山頂(10:50) 一丁平(12:05) 小仏城山(12:30) 小仏峠(13:10) 景信山(13:35) 大下バス停(15:30) |
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