駐車場に着くとロープウェイに乗る人の列 ができていた。この時期は6:00のスター トらしい。 車の中で朝食をとってゆっくりスタートす ることにした。 ロープウェイの中から十勝岳も望め、遠く 芦別岳と夕張岳も雲海の先に見られた。 姿見に着くと、快晴の空に旭岳が控えてい た。歩き始めると早速チングルマやエゾノツ ガザクラ、イワブクロなどが見られた。 |
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旭 岳 | ||
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チングルマとエゾノツガザクラ | イワブクロ | |
北側と東側には雲海が広がって見えた。 夫婦池を過ぎてしばらく進むと見られる花 はイソツツジとミヤマアキノキリンソウくら いだった。 この道の北西側の斜面にはチングルマの大 群落があって、5年前は見事であったが、今 日は花が終わって綿毛だけのチングルマだっ た。 前回は7月中旬だったのでそれより1週間 遅い。その年にもよるが、裾合平でももう終 わりかなと思いつつも、でもこの道を歩くの はとても気持ち良いため先に進んだ。 |
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イソツツジ | ||
ここから裾合平分岐までの間に4回ほど小 沢を渡る。いずれの沢にもまだ雪が残ってい た。 その一つの沢の近くに、雪解け直後に咲く キバナシャクナゲが一株と荒れ地に咲くジム カデがたくさん見られた。 |
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キバナシャクナゲ | ||
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分岐近くになって後ろから来た女性が振り 返り、「あっ、ここだここだ!」と声を上げ た。あーちゃんが「何ですか?」と聞くと、 「ハクチョウの雪渓が見えるの。ずっと探し ていてここで見えるのが分かった。嬉しい!」 なるほど白鳥が羽ばたいている雪形だった。 ここから裾合平までの間にたくさんのツガ ザクラ類が見られる。ニシキツガザクラとコ エゾツガザクラは。アオノツガザクラとエゾ ノツガザクラの雑種である。 |
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ジムカデ | ||
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羽ばたいている白鳥の雪形 | アオノツガザクラ | |
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エゾノツガザクラ | ニシキツガザクラ | |
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裾合平分岐にはベンチがあり、ここで小休 止。 ここからは中岳温泉近くまで木道となる。 木道はだいぶ壊れている個所も多い。なか なか修繕には手が回らないのだろう。 裾合平にはチングルマの大群落が残ってい た。また道の反対側にもチングルマの群落が 続いていた。 ここの中を歩くのは気持ちが良い! 5年前は曇り空だったが今日は快晴だから なおさらだ。 |
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コエゾツガザクラ | ||
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裾合平のチングルマの大群落 | ||
大雪山の北側の山々も青空にくっきり見え る。左から当麻岳、安足間岳、そして遠くに 北鎮岳だ。北鎮岳を除いて、われわれはこれ らの山には登っていない。 ミツバオウレンとエゾコザクラの小群落 があった。 |
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大雪山北側の山々 | ||
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ミツバオウレン | エゾコザクラ | |
木道が終ると普通の登山道となり中岳温泉 に続く。 このあたりで今まで見られなかったエゾヒ メクワガタとハクサンボウフウ、ヨツバシオ ガマが見られた。いずれも咲き始めの株で、 これからたくさん見られるのだろう。 さらに中岳温泉近くで沢筋に見事なエゾノ リュウキンカの大株とウコンウツギ、メアカ ンキンバイが見られた。 裾合平を十分堪能し、ここで来た道を引き 返すことにした。 |
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エゾヒメクワガタ | ||
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ハクサンボウフウ | ヨツバシオガマ | |
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ウコンウツギ | メアカンキンバイ | |
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裾合平のチングルマは見事だった。 しかも出発前の天気予報では考えられない好天に恵まれ、大満足だった。 今日の距離は9キロ弱、高低差も累積で400m、10年後でもここを歩いていたい。 姿見 7:14 裾合平分岐 9:20 中岳温泉 10:10 姿見 12:56 |
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