このあたりから雲が多くなって日差しが遮
  られてきた。

   花の種類も多くなってきた。

   ヨツバシオガマ、コバノコゴメグサ、イブ
  キジャコウソウ、クモマミミナグサ、ミヤマ
  アズマギクなどが次々に現われてくる。

   ヨツバシオガマなどはずいぶん少ないと感
  じたが、よく考えてみるとほかの花々の数が
  圧倒的に多いからそう感じるのだと思う。


    ヨツバシオガマ
       イワツメクサ、タカネツメクサ、ホソバツ
    メクサなどのツメクサ類が見られる。ちょっ
    と見には区別しにくいからか、Sさんは「も
    うツメクサは勘弁して。」と半ば投げやりに
    いう。

     ウサギギク、ハクサンイチゲ、ハクサンフ
    ウロなど初夏の花から盛夏の花まで満開だ。

   ミヤマアズマギク
 
  ホソバツメクサ ウサギギク
 
  ハクサンイチゲ ハクサンフウロ
 
    小さなお花畑の連続だ。ミヤマキンバイとイワカガミ、ハクサンイチゲのきれいなお花畑が
   あった。
 
   
   
     ダイモンジソウがあり、ツガザクラがあり、
  アオノツガザクラがある。

   足元には濃いピンクのイブキジャコウソウ
  やエゾシオガマも見られる。

   視界は良好だが、山には霧がかかっている。
  このころになると白馬岳方面からの下山者は
  少なくなってきた。

   小蓮華に着いた。
  ダイモンジソウ
 
  ツガザクラ アオノツガザクラ 
     ザレ場の道を山頂目指して歩く。

   明日登る予定の雪倉岳はそれでも時々見え
  ているが、朝日岳の山頂はガスに覆われてお
  り、万一明日天気が良くなくて見えないこと
  も想定して、ガスが晴れた時を撮ろうと何回
  も振り返る。
   が、結局雪倉岳の山頂部がやっと見えただ
  けだった。
    鉢ヶ岳と雪倉岳
     このザレ場でミヤマクワガタがたくさん見
  られた。

   小蓮華方面を振り返りながら、歩いてきた
  道を見返す。Nさんが「よく歩いてきたなぁ」
  と感想を漏らす。

   白馬岳方面の霧が晴れてきそうだ。しばら
  く待って、山頂部が見え、青空がのぞいてき
  た。
  ミヤマクワガタ
 
  小蓮華方面を降り返る 白馬岳山頂部
 
   ここからSさんが先頭を歩き、Nさん夫妻
  が続く。我々は一番後から花を撮りながら歩
  く。しばらくしてNさん夫婦が疲れたといっ
  た風な感じで休んでいる。聞くとSさんが、
  「あそこを越えれば山頂だ」とか「あと10
  分」とか言うけどなかなか山頂に着かないの
  でここで休んでしまったという。

   このルートは山頂が見えず、それまでに小
  ピークがいくつかあるため、そういう状況に
  なる。

   ウルップソウのまだ見られる花がほんの少
  しあり、シコタンソウも一株だけ見られた。

   そして山頂に着いた。
  ウルップソウ
 
  シコタンソウ  
 

 


    山頂の上空は青空だったが、周囲の視界はまだ雲が多かった。大雪渓から登ってきた空身の
   登山者も多く、記念撮影で混雑していた。当初、みんなの体力などを考えると、白馬岳まで8
   時間半を想定していたが、それを40分程度超えた時間で到着できた。

    白馬山荘に着いて、汗を拭き、着替えてアルペンプラザで生ビールで安着を祝って乾杯。

    「何とこの生の旨さ!! 最高だね!!」という声しか聴かれなかった。


   蓮華温泉 5:00  天狗の庭 7:14  白馬大池 9:05 船越ノ頭 10:13

   小蓮華 12:10  白馬山頂 14:09


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