東名の海老名SAでSさん夫妻と待ち合わ せ。 昨日の雨で空気中のちりがすっかり落とさ れ、おまけに朝からこの上ない快晴。 菩提峠の駐車場は結構車が停まっているが、 森林伐採の作業をする人たちの車だった。 準備をして歩き出す。 林道沿いにはフタリシズカやもう終わりに 近いトウダイグサが咲いていたが、キケマン やムラサキケマンはほぼ咲き終わっていた。 |
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フタリシズカ | ||
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昨日はかなりの雨量だったはずだが、林 道にはところどころ水たまりがあるだけ。 Sさんも「沢にも全く水が流れてないんだ ね。」と少し意外な様子で言っていた。 気温は16℃くらいだが、風が爽やかで 少し寒いくらい。 終わりかけのカキドオシやジシバリが見 られたが、もうスミレは残っていなかった。 あーちゃんとSさんの奥さんとはもう数 十年の知り合いであり、数年前までは近所 に住んでいたので久しぶりに話がはずんで いる。 |
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トウダイグサ | ||
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カキドオシ | ジシバリ | |
登山道に入り、杉並木の道をゆっくり登る。 林が切れ、視界が開けてきて後方に大山が 見えだし、秦野の市街が見える。 道端にはトウゴクミツバツツジの花が散り 落ちている。情報で今年の丹沢はツツジ当た り年らしいが、もう散り始めているとは意外 だった。 新緑がきれいだ。去年は4月末にここを歩 いたが、まだ春紅葉の様相で、一部の木に新 芽が出ていただけだ。 このあたりが南限のブナもすっかり葉をそ ろえていた。 |
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二の塔手前の春紅葉 | ||
今日は塔ノ岳を目指し、状況で途中で引き 返すことにしている。 二の塔手前ではジシバリやミツバツチグリ の黄色に交じって、ハルリンドウがたくさん 咲いている。直径で1センチにも満たない花 だが、白のハルリンドウも見られた。 二の塔できれいな富士山が見えた。ここに はアセビがたくさんあるがすでに花はつけて いなかった。 三の塔手前でミヤマキンポウゲが見られた が、行き帰りの中でこれが見られた唯一の株 だった |
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ハルリンドウ | ||
二の塔までやこの先烏尾山荘までの登山道 は去年よりずっと整備がされている。 新しく階段がつけられ、歩きやすくなって いる。新しい整備状況を見て、「ありがたい ね。」と話していた。 三の塔手前あたりで、登山道のすぐそばで トウゴクミツバツツジが見られた。それまで も山の両側の林の中で見られていたが、写真 が撮れる範囲にはなかった。 三の塔から一旦下って、コルを木道で渡る。 Sさんが、「なるほど両側は沢になってい るんだ!。」 登り返して烏尾山荘について小休止。ここ までまだ登山者には遭わず、とても静かな山 歩きになっている。 |
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トウゴクミツバツツジ | ||
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烏尾からの富士 | ||
快晴の中にきれいな富士山と南アルプスの 山が見える。赤石岳や悪沢岳の南アルプス南 部の山だ。山頂付近に雪は残っているが、も う少しで溶けて消えそうだ。 シロヤシオが登山道のそばで見られるよう になった。Sさんの奥さんが、「葉っぱの縁 が赤くてきれいね。」とゴヨウツツジともよ ばれる葉の特徴を言い当てた。 小さいながらもバイカウツギの咲き始めの 花も見られた。 |
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シロヤシオ | ||
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途中一か所だけ道の両側にトウゴクミツ バツツジとシロヤシオが咲いているところ があった。 |
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バイカウツギ | ||
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シロヤシオとトウゴクミツバツツジの競演 | トウゴクミツバツツジ | |
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烏尾や三の塔を振り返ってSさんが「山 肌のあちこちで崩れているところがあるん だね。」と言っていたが、こういうところ に気づいて地形的に山を見てその成り立ち に関心を持つのは山歩きを一層楽しくする ことにもつながる。 丹沢山地は数百万年前に太平洋から日本 列島に付加したもので、地質は崩れやすい 岩石からできている。 |
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シロヤシオ | ||
烏尾から行者ヶ岳へも小さなアップダウ ンが続く。鎖場が2か所あり、この周辺に はアカバナヒメイワカガミがあるが、もう 花は終わっていた。 このあたりの道にも、ハルリンドウやミ ツバツチグリなどが咲いており、ニガイチ ゴの小木もあった。 |
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ニガイチゴ | ||
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標高1340mの新大日に到着。 まずはお昼にして、その間塔ノ岳まで行 くかどうか決めることにする。 ところが話に花が咲いてしまい、今日は ここから引きかえすことになった。 行者ヶ岳あたりからはかなり人が増え、 新大日で休んでいた時も塔ノ岳を目指す人 や戻ってくる人が増えてきた。 |
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新大日の標識 | ||
帰りも当然のことながらアップダウン が続く。 行者ヶ岳付近で、咲き始めのサラサド ウダンが見られた。今年は例年よりずっ と花の開花が早い。 行きは歩く方の後ろ側になってしまう ため見られなかったが、帰りは見られる だろうと探したコイワザクラはもうすっ かり終わっており、花がら一枚も見られ なかった。 |
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丹沢表尾根 | ||
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烏尾山荘に着いて小休止。 今日は一日中快晴で、午後でも富士山は はっきり見える。「なんか、富士山の雪が 少し減ったみたいだね。」との声がして、 午前中と見比べるため一枚撮ってみた。 なんとなくそんな気がした。 二の塔のちょっとした登りに、「まだ登 るんだ!」とSさん。「これで最後だよ。」 |
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サラサドウダン | ||
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烏尾からの午後の富士 | ||
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好天に恵まれた一日だった。 見たかった花は終わっていたが、代わりにツツジ類が見られ、しかも新緑が目に染みる表尾根 だった。 お互いが良く知っている友人同士との山もとても楽しい。またどこかに行くことを約束して帰 途についた。 菩提峠 7:53 二の塔 8:59 三の塔 9:19 烏尾山荘 9:55 行者ヶ岳 10:33 新大日岳 11:32 三の塔 14:30 菩提峠 15:40 |
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