ホソバヒナウスユキソウとタカネシオ ガマの群生が見られた。 ちょうど道が開けたところだったので おやつの時間とした。コーヒーを沸かし、 休憩を兼ねて少しおなかも満たした。 このときに霧がかかり、風が出て気温 が短時間でぐっと下ってきた。暑がりの たつさんでさえ、雨具の上衣を着たほど だ。この時は温度計は見なかったが、体 感気温は10度を下回っていたのは確か。 15分程度休んで歩き始める頃には風 もやんで、気温が上がってきたと同時に 空が晴れてきた。周りが良く見えるよう になった。花も次々と出てくる。まさに 別天地だ。 |
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ホソバヒナウスユキソウ | ||
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タカネシオガマがこんなにたくさん咲 いている至仏を見たのは初めて。 ジョウシュウアズマギク、ジョウシュ ウキバナノコマノツメと上州と名のつく 花が出てくる。普通のミヤマアズマギク とキバナノコマノツメとの違いは良く分 からないが、花の色や大きさが少し違う かな? 階段の間にタカネバラも見られた。 クモイイカリソウは良く見ると葉っぱ に特徴があってそれもきれいだ。 |
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タカネシオガマ | ||
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ジョウシュウアズマギク | ジョウシュウキバナノコマノツメ | |
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タカネバラ | クモイイカリソウ | |
色鮮やかなベニサラサドウダンと思わ れる花がこの道にもまた鳩待峠への下り にもたくさん見られる。ベニサラサと思 い込んでいたので葉裏まで確認しなかっ たが、ウラジロヨウラクかも知れない。 でも、見事な赤だ。 あーちゃんに言わせると「コヨウラク ツツジもあったわよ。」だそうだ。 |
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ベニサラサドウダン? | ||
傾斜がやや緩やかになって山頂に近づ いているのが分かる。 雪解けあとにすぐに咲くショウジョウ バカマもきれいな花を咲かせている。 ヒメシャクナゲやタテヤマリンドウ、 イワイチョウも見られた。 ハクサンチドリやハクサンイチゲ、チ ングルマも。チングルマはすでに実をつ けている群落もかなりあった。 イワカガミもかなり姿を見せてくれる。 ミヤマキンポウゲやシナノキンバイも。 すごい花の種類だ。また色とりどりの 花が次から次へと咲いている。 |
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ショウジョウバカマ | ||
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ヒメシャクナゲ | タテヤマリンドウ | |
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人の声が聞こえてくる。 ミツバオウレンにまじって、バイカオ ウレンも少しだが見られた。 空は晴れ渡ってきた。じきに山頂に到 着。 月曜日だというのに山頂には次々と人 が現われる。ほとんどが鳩待峠から登っ てきた人たちだ。 尾瀬ヶ原もその向こうの燧ケ岳もくっ きりと見える。 |
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イワカガミ | ||
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小至仏との間から尾瀬ヶ原と燧ケ岳 | ||
山頂でおなかを満たし、景色を堪能し て鳩待峠へ下る。 小至仏までの間も、タカネシオガマや ホソバヒナウスユキソウ、キバナノコマ ノツメ、ミヤマハタザオなど花盛りだ。 岩もすでに乾いていて風も少しだけあ り爽やかな尾根歩きだ。 |
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ホソバヒナウスユキソウ | ||
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ならまた湖や奥利根湖も望まれる。そ の先に新潟と群馬の県境の山も雲の間に 見えた。このあたりの山は詳しくないが、 巻機山ではないかと想像している。 |
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ミヤマハタザオ | ||
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小至仏を過ぎるとクモイイカリソウや ハクサンイチゲ、シナノキンバイなどが 続いて見られる。 |
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巻機山? | ||
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オヤマ沢田代付近ではイワイチョウ、 タテヤマリンドウ、ハクサンコザクラが 見られ、また湿原地にはワタスゲが白い 穂をつけていた。 ここを過ぎて樹林帯のくだりになるが、 このあともミツバオウレン、イワナシ、 サンカヨウ、ゴゼンタチバナ、終わりか けのシラネアオイや同じく終わりかけだっ たがきれいなピンクのムラサキヤシオツ ツジも見られた。 |
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シナノキンバイ | ||
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イワナシ | サンカヨウ | |
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ゴゼンタチバナ | ムラサキヤシオツツジ | |
コミヤマカタバミもあり、そして最後 にギンリョウソウに会えて、鳩待峠に着 いた。 |
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ギンリョウソウ | ||
この日しか日程が取れないという中で、天気に恵まれ素晴らしい花の山旅ができた。 蛇紋岩という特殊な山はオゼソウやホソバヒナウスユキソウなどこの山特有の花と、それ以外 の初夏の花をたくさん見せてくれた。 8月になれば、カトウハコベやシブツアサツキといった特有の花のほかにも、タカネトウウチ ソウ、ムシトリスミレなど今とは違った花が見られると思う。また、鳩待峠からの往復よりも、 一周するコースのほうが花の種類も少し多く見られ、景色も変わるので面白い。 おそらく友人ご夫妻も堪能してくれたと思うが、我々も大いに満足した一日だった。 鳩待峠6:05 山の鼻7:00 発7:40 山頂10:50 山頂発11:35 鳩待峠13:55 |
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