両神山


                          2018年10月25日


   9月以降雨の日が多く、今年は秋晴れがようやく10月中旬にやってきた。この晴天を逃す
 まいと、両神山に行ってきた。山頂部はもう終わりとしても山腹はまだ紅葉していると考えた
 からだ。

  両神山に行くのは実に23年ぶりで2回目である。その当時も確か10月に行って紅葉が見られた。
  この山に行こうと思ったのは、去年の山渓で素晴らしい紅葉の写真があったことがきっかけである。

     日向大谷の登山口から登るのは初めてで、
  今日は山頂を往復する道である。

   薄川の左岸につけられた道を歩く。帰りが
  けにあーちゃんが、「今日の登山道は階段も
  なく歩きやすかったけど、全体に道幅が狭く
  特にここは細い感じがする。」と言っていた
  けど、ところどころに鎖がついていた。

   薄川と支流の七滝沢の合流部である会所を
  過ぎたころに上を見上げると黄色に色づいた
  木々が見られてきた。
    黄葉した木々
     両神山は山岳信仰の山であり、山頂までに
  いくつもの石仏や石碑などが見られる。この
  写真の石仏は歩き始めたころに見られたが、
  どういうわけかこれだけが銀のスプレーで塗
  られていた。

   道は最初は薄川の左岸を歩き、ここから沢
  を4回徒渉する。

   ブナのきれいな林があったが、まだ黄葉は
  していなかった。
    石 仏
       上空は青空。風も弱く、林の中の道は心地
    よい。

     最後の徒渉から登りになるが、途中八海山
    という標識があった。岩と小山があるが石仏
    もあり、どれが八海山なのかはわからなかっ
    た。

     またすぐに弘法之井戸があり、湧水が引か
    れていた。

     シラヤマギクと思われる花だけが少し残っ
    いるだけだったが、マムシグサの実をつけた
    株がところどころで道しるべのように立って
    おり、赤く色づいた木々も見えてきた。
  ブナの林  
 
   マムシグサ 紅葉した木々
     清滝小屋に着いた。小屋は閉じられていた。

   これまでに出会ったのはほんの数人。「よ
  い天気なのに静かな山だね。」

   ここから少し登って産体尾根に乗った。前
  方に両神山方面の山並みが見え、その山体は
  きれいに紅葉していた。

   少し登ると鎖場があり、そこを過ぎると梯
  子がかけられていて、それを過ぎると奥社が
  現れた。

   こんな高いところにも結構大きな鳥居があ
  り、ベンチも一つあった。
  両神山方面の紅葉
       ここからは尾根道の緩い登りになり、道の
    両側には紅葉した木々が見られるが、いずれ
    もほぼ終わりに近い。

     オレンジから赤の葉をつけたハウチワカエ
    や赤のドウダンツツジなどが見られた。

     少し登って山頂まで100mの標識があり、
    そこから八丁峠方面の山肌がきれいに紅葉し
    ているのが見えた。ここにはベンチがあり、
    山頂から戻ってここでお昼にした。
   奥 社  
 
  ハウチワカエデ ドウダンツツジ
 
  八丁峠方面の黄葉 
 
  八丁峠方面の黄葉
     山頂には4人が休憩していた。狭い山頂だ
  ったと覚えていたが、おそらく標識も23年
  前とは変わっているのだろう。秩父の山並み
  が青空の下で眺められた。
  両神山山頂
 

 


    久しぶりに両神山に登った。

    山頂周辺の紅葉は終わりかけではあったが、山頂付近から見た八丁峠方面は山肌の黄葉が見事
   だった。

    この日は人も少なく、秋のさわやかな山旅だった。


  登山口 8:35  会所 9:10  八海山 10:05  弘法之井戸 10:38

  清滝小屋 10:50  産体尾根 11:18  奥社 11:42  山頂 12:05

  清滝小屋 13:16  登山口 15:04


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