バスを降りてケーブルカーまでとケーブル カーを降りて阿夫利神社下社までも石段がず ーっと続く。 結構この階段の登りはきつい。 江戸時代には今のような石段がきれいに整 備されてはいなかっただろうし、ケーブルカ ーなんてものはないため、下社に行くまでも 相当の難儀をしただろうと思う。 下社の左わきに頂上登山口の標識があり、 ここから歩き始めた。 |
![]() |
|
下社横の登山口 | ||
ここから急な石段登りとなる。それまでの きれいな石段とは違い、苔のついた古い石段 で、しかも急であり、もしかして江戸時代の 名残りかも。 大山詣での人たちの多くは本社も目指した と思うので、これは相当の洗礼だ。 そこを越えて一息つくと、杉の林の中にま た階段状の道が続く。 スミレとマムシグサが咲いていた。スミレ は山頂まで至るところにあった。3,4種類 あったようだが、スミレは種類が多く同定は しないことにしている。 マムシグサはやっと咲き始めだった。 |
![]() |
|
スミレ | ||
![]() |
コミヤマカタバミもほんの少し見られた。 コミヤマカタバミは群落を作って咲くこ とが多いが、ここはポツンポツンと咲いて いるだけだ。しかも陽が照ってはいるが岩 の陰にある株が多く、なかなか開いた花が 見られなかった。 今日は山に慣れていない人もいるため、 かなりゆっくりジグを切って登る。 一登りして夫婦杉に来た。立派な杉の木 にしめ縄が飾られていた。ここで水を飲む だけの休憩を取った。 |
|
マムシグサ | ||
![]() |
![]() |
|
コミヤマカタバミ | 夫婦杉 | |
尾根筋の登りにかかるが、割合急な登りで、 道は尾根筋にあるにもかかわらずかなりえぐ れている。 昔から相当の人たちに登られてきたのと、 雨によって土が流されたのとでこういう道に なったんだろうと想像する。 それにしても江戸時代にこんな道を登って 歩くのは大変だったろうと思う。 日当たりのいい場所にミツバツチグリが何 株か見られた。 |
![]() |
|
ミツバツチグリ | ||
![]() |
1時間ほど登ったところに富士見平とい う場所があったが富士山は何とか山入端の 形がわかるかなという程度しか見えなかっ た。 山頂に着いた。 売店はやっていなかったが、本社にお参 りして、お湯を沸かしコーヒーをみんなで 飲んだ。 平日のこんな時間でも下ってくる人に何 組にも出会い、また山頂に登ってくる人も 結構いた。人気の山なんだと思う。 |
|
山頂 | ||
![]() |
![]() |
|
シカ | アセビ | |
しばらく休んで、見晴らし台に向かう。 登りの山頂付近から登山道の近くに鹿よけ のネットが張られており、下山路の道の両側 にも見られた。そのすぐ近くで子供のシカが 餌を求めていた。 山頂から見晴らし台まではスミレ以外の花 は、アセビの残り花とこれも何とか残ってい たヤマザクラだけだった。 |
![]() |
|
ヤマザクラ | ||
見晴らし台で振り返ると、山頂付近の電波 塔が見えた。 「あんなとこから降りてきたんだな」とい う声が2,3人から聞こえた。 下社での正式参拝が4時からあるというの で、それに間に合うよう歩き始める。 二重滝のすぐそばで、やっと咲き始めたト ウゴクミツバツツジが見られた。 そこからはスミレのほかに、ヤマルリソウ やマムシグサも見られた。 |
![]() |
|
トウゴクミツバツツジ | ||
|
大山に初めて登った。江戸のころの大山詣での厳しさを感じるとともに、これを成し遂げた時に は当時の人たちの感激や喜びも相当のものがあったんではないかと想像できた。 花については寂しいものを感じた山だった。 下社 12:15 富士見平 13:16 山頂 13:48 山頂発 14:15 見晴らし台 15:23 下社 15:53 |
トップに戻る | 山の花の道に戻る |
---|